我輩は歌丸である。

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ニューフェイス大集合!

今回は実家猫のニューフェイスちゃん達のお話です。

長年外猫の地位を守り続けたクロちゃんが去り何となく後釜に就任したチロちゃん。

庭に来ている3匹の猫たち

左:奥にいるのがシロ・手前がチロ 右:モモちゃんこと桃太郎


痩せていて子汚い猫だったのに、もりもり食べてあれよあれよと言う間に立派になった外猫です。

しばらくチロちゃんの天下でしたが新たに2匹が加わりました。彼らは何者なのでしょうか?

爪とぎする猫とそれを見ている猫たち

豪快な爪研ぎで力を見せつけるチロ


1匹は絶対チロちゃんと同じ血筋だろうと思わせるシロちゃん。もう1匹は近所のお宅に住むモモちゃんです。
相変わらず実家は猫ホイホイ状態です。

シロちゃんは顔だけ黒いハチわれ模様であとは真っ白です。歌丸の黒いヌメヌメした背中を眺めていた時にふと思った事がありました。
顔だけ模様を残して他が真っ白だったら面白いだろうなぁ。奇妙だろうなぁ。

空想の中の猫が現実となって目の前に現れました。思った通り若干奇妙なところもありますが、なんとも可愛らしいではありませんか!
どこからともなく現れたシロちゃん。まだどことなく警戒心が強くチロちゃんに遠慮がちなのですが、ご飯にはきっちりと食らいつきます。
ご飯中の猫たち

絶妙な距離感で並ぶ3匹

もう1匹は近所に本宅があるのですが、うちに集まる猫の気配を感じてなんとなく遊びに来ている感じのモモちゃん。
ギリギリハチわれ猫と認定しても良いお顔で、美しいキジ柄をまとっています。モモちゃん宅の先代は歌丸に瓜二つのモモちゃんでした。
なぜ同じ名前なのか?実は先代猫ちゃんは『桃』・新入りは『桃太郎』なのです!立派な長い名前が略して呼ばれるのはペット界のあるあるですね。

チロちゃんが堂々と振る舞う姿を横目に2匹は下剋上を企てているかもしれません。

『チロ・シロ・モモ』なんとなく雑に命名された感のある3匹ちゃん。みんな仲良くね!

何度も言うけどこの連載は僕のものなのよね!先月みたいに僕の事だけ書けばいいじゃないのよ!

歌丸のドアップ

グチグチ愚痴を言う歌丸


不満をあからさまに表情に出す歌丸。その素直さがイラつくと同時に羨ましくもあるのです。

歌丸の小言がうるさいので来月は歌丸の話に戻しましょうか!それはまた別のお話。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
http://87utamaru.wix.com/tutti-cat

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。