我輩は歌丸である。

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フリーダムなのも僕の魅力だよ

ここ数年の歌丸は昔と比べるとお痛がだいぶ減りました。小さな頃はあんな事もこんな事もしたなと思い出します。

椅子でドヤ顔の猫

椅子取りゲームに勝った歌丸


なぜ昔の事を思い出したのかと言うと、最近友人が2匹の保護猫を迎え入れたのです。

生後数ヶ月のやんちゃな兄弟の話を聞いていると、歌丸の仔猫時代を思い出します。

友人の愛猫『 雨ちゃん 』がベッドにシッコをしてしまう相談をされ、甘え?病気?発情期?などワチャワチャ電話でおしゃべりをしていました。

なんとその数日後、歌丸が数年ぶりにシッコ事件を起こしました!早朝、足元が濡れている事に気がつきます。久しぶりすぎてシッコをされたという現実を理解できません。

もしや‥‥脳裏にシッコという文字がうっすら浮かんで来た時、ガバッと私は起き上がり大きな声で「なんでっ?!!!」と叫んでいました。

頭を掻きむしりながら、まさか!の考えに至ります。雨ちゃんのシッコ事件に共鳴したのではないか!?

会話をずっと盗み聞きしていて僕ちゃんも久しぶりにやっちゃおう!となったのではないか!あーっ!猫って侮れない。人間の言葉を理解してる。

おっさんのようにくつろぐハチワレ猫

ソファーマスターな歌丸


「チクショー!」と言いながらシッコまみれの足を浮かせ、ほふく前進でお風呂場に向かう途中、上部のトレーが斜めにセットされてるトイレを目にしました。

私、トイレの掃除を途中でほったらかしたまま寝たんだ!後悔先に立たず!

自分のせいならしょうがないと洗濯に励む私を横目に歌丸が日向ぼっこを始めました。

気持ちよさそうにお日様浴びていい身分だね!と睨むと、極道かと思う様な目つきで睨み返してきました。私の負けです。

眩しそうな猫歌丸

メンチを切る歌丸


冒頭お痛が減ったと書きましたが、私の愛用している椅子もソファーも陣取るし、叱っているのにふざけて話を聞かないし相変わらずなんですね。

だからぁ。何度も言うけど僕は僕のしたいように生きているだけ。誰にも何も言わせないのよ!

お腹出して大の字のハチワレ猫

ふざける歌丸


友人の愛猫達に早く会いに行きたい。やんちゃ兄弟のお話もいつか書きたいと思っていますが、来月はまた別のお話。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
http://87utamaru.wix.com/tutti-cat

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。