おひさまと二十四節気

Vol.12  大暑・朝顔

家に朝顔があると、花はもちろん、ツルが伸びていく姿も楽しいです。
以前朝顔市のお土産をいただいたことがあり、見事だったことを思い出して描きました。
(画・祖父江ヒロコ)

アサガオ、小学生の頃に栽培しましたね〜。

僕らの頃は夏休みには家に持って帰っていたけど、自分の子の時代には、学校に置いたままで、親が学校まで水やり当番に行っていたような記憶があります(過保護だなあ)。

さて、そんなメジャーなアサガオ、植物としての科は「ナス目ヒルガオ科サツマイモ属」。
なんだか美味しそうな分類ですね。でもアサガオは食べられませんので要注意です。
元々は、下剤として移入されたそうですから、食べると腹を下しますよ。

アサガオは、日の出の頃には花が咲いていて、だんだん萎んでいくけれど、また翌日の日の出の頃には花を開きます。なんだか、太陽の動きと連動しているみたい?

でも実は、まだ日が出る前から咲いていて、太陽にあたると、水分が失われていって萎んでいくようです。そしてまた、夜明けごろには水分が補給されて花が開く、というわけ。

植物にとって、栄養を作り出す光合成のためには太陽の光はなくてはならないものです。
でも、花は光合成のためではなくて、子孫を作るためのもの。
言ってみれば、光合成は花を作るための前準備かもしれません。

野性の植物の場合は、受粉のために風や虫などの自然の存在を利用することがあります。
でもアサガオの場合は、もう一歩進んで(?)、人間をうまく利用していますね。

アサガオを掛け合わせると、様々な模様の花が生み出せます。江戸時代にはアサガオ栽培ブームも起きたといいます。

綺麗な花を咲かせる、というのも、植物の生存戦略の一つで、人間はそれにうまく乗せられているのかもしれませんね。
ま、それでもいいか。