おひさまと二十四節気

Vol.11  小暑・七夕飾り

子どもが通っていた幼稚園では七夕祭りが一大イベントでした。
そのせいか今でも七夕のお天気が気になります。
でも梅雨時だからなぁ、、晴れますように!
(画・祖父江ヒロコ)

今日は七夕。
二十四節気は小暑、暑くなってくる頃です。

離れ離れになった織姫と彦星が、今日に限って天の川にかかる橋を渡って会えるんだとか…
というわけで、お天気が気になりますね。

ところが、残念ながら新暦の7月7日は天気がよろしくありません。

過去の天気が見られる「goo天気」で東京の7月7日の天気を見てみると

15時(が、表示上一番遅い時間)に晴れているのは過去62年で18回だけ。
七夕は、あまり天気が良くない日なんです。だいたい、梅雨時ですしね。

というのも、本来、天の川が綺麗に見られるのは旧暦の七夕のころ。
今年だったら8月22日ごろです。この頃は、梅雨も終わっていて空が晴れ渡っていることが多いですよね。

二十四節気は、元々旧暦の農耕用の暦です。七夕の祭りや飾りも旧暦の時代から営まれてきた慣習ですね。
新暦にそのまま日付だけを持ってくると、どうしても季節としてはズレてしまうことも出てしまいます。

中国で、旧正月(春節)が盛大に祝われるのをご存知の方も多いでしょう。新暦の1月1日よりもずっと大切な日のようです。

日本では、お盆を旧暦(8月)に行う地方もありますね。

ここでいう新暦は太陽暦。太陽が黄道を一周するのを一年として考えます。
旧暦は太陰太陽暦といって、月が新月になる日が1日で、次の新月が来たら1ヶ月経過です。
月の満ち欠けはおおよそ30日弱(だから、「月」)ですが、これを12回やっても365日には足りません。
だから、時々「うるう月」があって、日付の調整をしていたそうです。

それに比べると、太陽が一周したら1年、という今の暦はわかりやすいですね。
けれど、七夕のように、旧暦にちなんだ行事もたくさんありますから、たまには旧暦のことにも思いを馳せてみましょう。

今日の夜、晴れるといいけれど、もし天の川が見られないお天気だったら、旧暦の8月22日ごろにも、空を見上げてみてくださいね。