二十四節気の色と食卓

5

清明の色

清明の虹
花とツバメ

画/柴田美佳

清明

(せいめい)

4/4 ~ 4/18
万物が清く、明るく、美しくなる時期を意味します。様々な花が咲き、お花見シーズンの到来を実感できます。

こよみの色

みきいろ
幹色

  • 玄鳥至(つばめきたる)

    4/4 ~ 4/8
    ツバメ

    つばめが南からやってくる頃です。時速50~200km、飛びながら空中にいる小昆虫を食べます。空中には人間の想像以上に小昆虫が飛び交っていますが、秋になると極端に少なくなります。だからつばめは南方へと飛び立って行くのです。

    こよみの色

    (さくら)

    蕗
    季節の一皿
    色鮮やか、蕗煮

  • 鴻雁北(こうがんかえる)

    4/9 ~ 4/13
    雁の群れ

    雁は、<清明>の次候に北に帰っていきます。雁が去り、つばめが訪れ、空の主役の交代です。雁の枕詞は「遠つ人」。どこからやって来るのか、それは北の方から、遠くからやってくる、という。この遥かなるイメージがいいですね。

    こよみの色


    浅緋(あさあけ)

    桜海老のかき揚げ
    季節の一皿
    桜の季節に、桜海老のかき揚げ

  • 虹始見
    (にじはじめてあらわる
    )

    4/14 ~ 4/18虹

    春になり雨の後に虹が出始める頃。「にじ」の漢字は、虫(=へび)+工(=つらぬく)=「虹」。空にかかる大蛇に見立ててできた文字で、だから虫偏です。中国語では虹を蛇や竜の一種と見なす風習が多く、龍虹という地名もあります。

    こよみの色


    桃花(ももはな)

    若竹煮
    季節の一皿
    1分・1秒が美味しさを決める、若竹煮