住まいのグラフィティ
Vol.32 五百石の家
建築工房アシストプラスアルファ
施主は、剱岳の山頂に一番近い山小屋「剣山荘」のオーナー。6月~10月までは山小屋で剱岳に訪れる人々を出迎え、早朝から深夜まで働いています。山小屋での生活を終え、ふもとで生活するのは晩秋11月~初夏5月の間。緑が芽吹き、緑の間を通る風が気持ちよくなる頃、ふたたび、まだ雪が残る山小屋に戻ります。
ふもとで生活する期間は、季節柄家の中にいる時間が長くなります。そこで、家族と一緒に過ごせる貴重な時期を快適に、かつ家族と密な時間を過ごす家を考えることになりました。一番の特徴は、雪や雨の日でも外とつながるルーフデッキ。家にいながらにして立山連峰をのぞめ、ふもとでの生活も山とともにあることを可能にしました。
沢本雅彦
※「五百石の家」は、7月18,19日に開催する「夏の設計セミナー」にて見学を予定。