イベント情報

味岡伸太郎さんのイベント情報
11/2〜開催 宮ノ洞からのInspiration

「暮らしの時代 美術・デザイン・建築 –– 味岡伸太郎の仕事」(全4回)の記事でご紹介した、領域を横断的に活躍するアーティスト・味岡伸太郎さんのイベント情報です。

味岡伸太郎作品宮ノ洞からのinspiration

味岡伸太郎展
宮ノ洞からのInspiration

<開催に寄せて>

2019年の7月、8月は、熱い夏だった。
豊田市に残る農村舞台でのアートプロジェクトで
私が選んだのは大坂町宮ノ洞熊野神社の舞台。

鳥居をくぐると、緩やかな上り坂が、蛇行しながら森の奥へと続き
上りきると些かな平地がある。
そこに、安政6年(1859)創建の小さな農村舞台が建つ。

桁行4間4尺、梁行2間1尺。
壁は無く、柱だけの誠に慎ましい舞台である。
社叢の雑木を骨組みに
黄土から褐色の泥水に浸した継ぎ接ぎの布を張り巡らせた。

透過したイエローオーカーの光に抱かれ
8月の数日、手慰みした器で一期一会の茶会を開いた。

社叢には、水道・電気は通っていない。
奥まった一角に据えられた(つくば)いに沢水が滴り落ちている。

鳥居から蹲いまで、約100メートル。
周辺の大小の石や歴史の欠片を集めて
参道の中ほどに一筋の「路次」を創った。

参道の中心は人が歩く場ではない。
「路次」は、神の通う道しるべ。

今回のインスタレーションは
宮ノ洞熊野神社から得たInspirationに
持ち帰った石と新たな技で制作する。

開館40周年記念 豊橋美術博物館コレクション名品展「ナイン・ストーリーズ」に27歳の頃に制作した、Fig Drawingが並びます。最初期と最新作を、あわせてご覧ください。
*現在開催中(2019年11月17日(日)まで/一般・大学生600円)

<開催概要>

「味岡伸太郎展 宮ノ洞からの Inspiration」

11月4日(月・振休)・午後2時~
語り手 : 村田眞宏(豊田市美術館館長)×味岡伸太郎
*お問合せは、上記まで。