穀雨・牡丹華のまとめ読み
牡丹華ですが芍薬の句を紹介 …他
2019年の「穀雨(こくう)の末候・牡丹華(ぼたんはなさく)」は今日までです。牡丹は、その美しい花の姿から「富貴花」「百花の王」と呼ばれます。ことわざで「立てば芍薬座れば牡丹歩く姿は百合の花」と言われるほど、美しい花の代名詞です。春になり牡丹を始め多くの花たちが咲き誇る季節になりました。
びおの歳時記
穀雨 4/20~5/5 牡丹華 5/1~5/5
ちいきのたより 第38回
昔の職人技術に感動
香川県丸亀市 和住宅さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第38回は香川県丸亀市の和住宅さんです。ダムにときめく女子の和住宅さんが自然に囲まれた豊稔池ダムを取材。そこは日本最古の石積式のマルチプルアーチダムで日本に2基しかない貴重なダムです。
2019.5.1公開
びおの七十二候 第18回
牡丹華・ぼたんはなさく
画/いざわ直子さん
文/びお編集部
牡丹華です。ですが「芍薬の蕊の湧き立つ日向かな」という芍薬の句を詠んだ炭太祇を紹介します。もう一つは新しい生活が始まる春ということで、子供と大人の時間経過の感じ方の違いを調べてみました。できれば子供に戻ってやり直したい。という願いは叶いませんが。
2019.5.2公開
びおの珠玉記事 第49回
端午の節供は誰のもの?
びお編集部
今では住宅事情などから鯉のぼりをあげる家が少なくなりました。屋内に設置できるようになったりと時代の変化に合わせて進化しています。ですが、元々は庭など屋外であげるものでした。でも、そもそもなぜ鯉の飾りを吊るすのか?そんな子どもの日の成り立ちの謎を探ってみました。
2019.5.3公開
びおの珠玉記事 第50回
柏餅あれこれ
びお編集部
5月5日は端午の節供。この日は柏餅を食べる人も多いでしょう。でもどうしてこの日に柏餅なの?調べてみたらこの風習には子を思う、家族を思う願いが込められていましたよ。ぜひ柏餅を食べながらどうぞ。
2019.5.4公開
以上、穀雨・牡丹華のまとめ読みでした。
穀雨・霜止出苗のまとめ読み
あなたは初鰹派? それとも戻り鰹派?…他
2019年の「穀雨(こくう)の次候・霜止出苗(しもやんでなえいずる)」は今日までです。暖かい気候になり霜が溶け、稲の苗を始め植物が成長する季節です。
びおの歳時記
穀雨 4/20~5/5 霜止出苗 4/25~4/30
ちいきのたより 第37回
ふらり豊橋・漂うノスタルジー
愛知県豊川市 綺の家建業さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第37回は愛知県豊川市の綺の家建業さんです。豊橋市内の歴史ある建築物をたどるお話です。大正ロマンの様なノスタルジックな建築が多く、古き良き建築を残す意味が感じられます。
2019.4.25公開
びおの七十二候 第17回
霜止出苗・しもやんでなえいずる
画/祖父江ヒロコさん
文/びお編集部
田植えの季節、暖かくなり人も繁殖期などあるのでしょうか。少し男性目線の句を集めました。女性はちょっとイラっとしちゃうかもしれませんが、これも自然の摂理ということで。もう一つのお話は「鳥」について。鳥は世界の秩序を守る一端を担っていると理科で習ったのを思い出しました。
2019.4.26公開
ぐるり雑考 第30回
僕らのいったい何が違うの?
西村佳哲さん
見た目や育った環境が違う人々が同じ場所で暮らす。そこで化学変化が起きるか、逆に何も起きないか。それは今、国が進めている外国人材の活用にも通じる事ではないでしょうか。色々違えども、そこで一生懸命暮らしているのは同じ。
2019.4.27公開
びおの珠玉記事 第48回
あなたは初鰹派? それとも戻り鰹派?
びお編集部
江戸時代には、「女房を質に入れても食べたい」といわれた初鰹。古くから日本人に親しまれている、初夏を告げる食材です。今では一年中食せる鰹ですが、初夏の初鰹に適したレシピは何があるでしょう?
2019.4.28公開
以上、穀雨・霜止出苗のまとめ読みでした。
穀雨・葭始生のまとめ読み
フランスの出産事情…他
2019年の「穀雨(こくう)の初候・葭始生(あしはじめてしょうず)」は今日までです。葦をはじめ、草花が芽吹き初め景色を彩りだします。水辺に広く自生する葦は、若芽を食したり茅葺屋根になったり日本人の暮らしを支える植物でした。
びおの歳時記
穀雨 4/20~5/5 葭始生 4/20~4/24
ちいきのたより 第36回
広島ならでは!?
広島県広島市 大喜さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第36回は広島県広島市の大喜さんです。広島と言えばお好み焼き・牡蠣・カープですね(勝手にすみません)。例に漏れずカープのユニフォームで広島独特かもしれない建材を紹介された大喜さん。その地域の気候に合わせて建材を選択するのが大事ですね。
2019.4.20公開
ところかわれば
フランスと日本、子育てにまつわるちがい 妊娠編
森弘子さん
フランスで出産をした森さん。その時に知った日本とフランスの出産事情。日本は事細やかにカバーしてくれる一方、フランスは合理的。また、産院だけでなく一般人の妊婦への対応の違いもあるようです。機会は無くともちょっと気になる他国と日本の出産状況の違いです。
2019.4.21公開
「ていねいな暮らし」カタログ 第25回
「ていねいな暮らし」語りの棲み分け
阿部 純さん
前回同様、『つち式』を取り上げられた阿部さん。今回は「ていねいな暮らし」を語る事について。今ではインスタなどSNSでも
暮らしについての情報が一般的になっています。つち式の「暮らし」とはどういうものなのでしょうか?
2019.4.22公開
びおの七十二候 第16回
葭始生・あしはじめてしょうず
木版画/たかだみつみさん
文/びお編集部
葦を歌う句は数多くあります。人はなぜ葦に惹かれるのでしょうか。ただの草(ヒドイ)に人の姿を重ねて見た数多くの文化人達の言葉を探ってみました。もう一つのお話は「藤」について。そろそろ見頃です。
2019.4.23公開
以上、穀雨・葭始生のまとめ読みでした。
晴明・虹始見のまとめ読み
桃花色の季節…他
2019年の「晴明(せいめい)の末候・虹始見(にじはじめてあらわる)」は今日までです。突然の雷雨など不安定な春の天気。そのおかげで美しい虹が楽しめる季節です。虹を見るには太陽のある方向と逆方向を見るのがコツですよ。
びおの歳時記
晴明 4/5~4/19 虹始見 4/15~4/19
ちいきのたより 第35回
150年の歴史を探す
北海道札幌市 マルワホーム企画さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第35回は北海道札幌市のマルワホーム企画さんです。かつて蝦夷地と呼ばれていた北海道が改称され、150年が経ちました。150年と言うとすごく昔のようですが、日本の歴史から考えるとまだ「たった」150年しか北海道と言う歴史は無いのですね。その頃から現存している文化財に触れることで、さらに札幌に愛着が湧いたと言うマルワホーム企画さんです。
2019.4.15公開
森里海の色
木版画が彩る世界「ヤマウグイスカグラ」
版画/たかだみつみさん
文/佐塚昌則
鶯が神楽を舞っているようだから「山鶯神楽」など名前の由来が諸説ある植物。調べても答えがわかりませんでした。ご存知の方はぜひ「びお」までご連絡を!
2019.4.16公開
びおの珠玉記事 第47回
春のタマネギ
びお編集部
春の野菜「新タマネギ」。柔らかく、スライスしてそのまま食べても辛味や硬さがあまりなく食べやすいですね。そんな春の旬を楽しみながら、タマネギと仏教の関係など深いところまでちょっと探ってみましょう。
2019.4.17公開
F・LL・ライトに学ぶ ヴィンテージな家づくり 第16回
荒野のブロック住宅 H.Price邸(1954)
半田雅俊さん
フランクロイドライトの建築をたどる半田雅俊さんの連載。今回はアリゾナ州のPrice邸です。コンクリートブロックや木毛板等、荒々しい素材で建てられました。屋根付きの半戸外など自然とのつながりを強く感じる建築です。
2019.4.18公開
以上、晴明・虹始見のまとめ読みでした。
晴明・鴻鴈北のまとめ読み
伊豆石の石切り場跡…他
2019年の「晴明(せいめい)の次候・鴻鴈北(こうがんかえる)」は今日までです。10月初め頃の二十四節気の寒露の初候は「鴻雁来(こうがんきたる)」。この時期に飛来した雁の群れが北へと帰っていく時期です。「ニルスのふしぎな旅」で妖精(トムテ)によって小人にされたニルスと共に、群れで飛んでいたのも雁です。この時期に北に向かって飛び出したのかもしれません。
びおの歳時記
晴明 4/5~4/19 鴻鴈北 4/10~4/14
ちいきのたより 第34回
伊豆石の石切り場跡
静岡県富士市 マクスさん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第34回は静岡県富士市のマクスさんです。「伊豆石」というテーマで、その成り立ちや石切り場跡に訪れたときのことを綴って頂きました。昔の人々の生活が垣間見れますよ。
2019.4.10公開
味岡伸太郎さんのイベント情報
アイチアートクロニクル 1919-2019
びお編集部
「暮らしの時代 美術・デザイン・建築 –– 味岡伸太郎の仕事」(全4回)の記事でご紹介した、領域を横断的に活躍するアーティスト・味岡伸太郎さんの展覧会が開催されます。
2019.4.10公開
まちの中の建築スケッチ 第18回
六郷水門と水門小屋
——昭和初期の建造物の香り——
神田順さん
今回は大田区にある多摩川沿いの六郷水門と水門小屋をスケッチした神田さん。かつては徳川家康が作らせた農業用かんがい用水として大事に利用された六郷用水ですが、現在は中原街道から東の東急多摩川線の多摩川駅~鵜の木駅付近に湧水を使って用水路が再現され、その昔の風景を感じることができます。
2019.4.11公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第12話
一の十二
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
山口由美さんによる長編小説『ジャパネスク~富士屋ホテル物語~』序章となる第一章が終了。ホテルの支配人である祐司と謎の人物虎造との出会い、そして聞かされた衝撃の事実。気になる続きの第二章は、7月4日連載再開予定です!お楽しみに!
2019.4.12公開
びおの七十二候
鴻鴈北(こうがんかえる)
イラスト/祖父江ヒロコ
文/びお編集部
今候は、富安風生の句とタケノコについて。近所でタケノコが採れる人は少ないかもしれませんが、採れたてのタケノコはとっても美味しいです。
2019.4.13公開
以上、晴明・鴻鴈北のまとめ読みでした。
晴明・玄鳥至のまとめ
歌丸大暴走!…他
2019年の「晴明(せいめい)の初候・玄鳥至(つばめきたる)」は今日までです。つばめが南からやってくる頃をいいます。つばめが軒先に巣を作るとその家は繁栄すると言われていますね。つばめは春と共に幸せを運んでくるのかもしれません。
びおの歳時記
晴明 4/5~4/19 玄鳥至 4/5~4/9
ちいきのたより 第33回
昔の風情残る町・仁尾
香川県三豊市 菅組さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第33回は香川県三豊市の菅組さんでした。菅組さんがある香川県三豊市仁尾町には、明治から昭和初期に建てられたと思われる家がいまだ多く点在しています。それは長い年月を越えて初めて表現できる味わいのある風景。そこにはただ古いだけではなく、人々の暮らしや歴史が色づいて染み込んだような空気があるのでした。
2019.4.5公開
びおの七十二候
玄鳥至・つばめきたる
木版画/たかだみつみさん
文/びお編集部
今候は、春のセーターを一生懸命編む姿を思い出す俳句たちを紹介。女性のやわらかさ、優しさが春の暖かさにも似て優しい気持ちになります。もう一つは「菜種梅雨」について。いい香りがしそうな雨です。
2019.4.6公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第11話
一の十一
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
祐司の娘であり、作者の由美。由美は母裕子と富士屋ホテルに距離を置きたいという気持ちがあった。富士屋ホテルという大きすぎる存在。そして母裕子の病気。思春期の由美が抱えるには重すぎるものであった。
2019.4.7公開
我輩は歌丸である。 第19回
3年に一度のイベントでしょ?
永田花さん
今回は、いよいよ3度目の大脱走劇のお話。なんと決行されたのは、極寒の二月深夜。寒い中がんばる花さんにエールを送りつつ、我が道を行く歌丸にはやっぱりほっこり。
2019.4.8公開
以上、晴明・玄鳥至のまとめ読みでした。
春分・雷乃発声のまとめ読み
とびっきり渋い句…他
2019年の「春分(しゅんぶん)の末候・雷乃発声(かみなりすなわちこえをはっす)」は今日までです。 春雷が鳴り響くころです。よく雹を伴います。冬眠していた地中の虫たちが目ざめるという理由で「虫出しの雷」という呼び名もあるそうです。
びおの歳時記
春分 3/21~4/4 雷乃発声 3/31~4/4
ちいきのたより 第32回
日本三大美林・天竜材の魅力を伝える
静岡県浜松市 入政建築さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第32回は静岡県浜松市の入政建築さんでした。地元の天竜杉は「人工の日本三大美林」と言われ良質な杉。建設時に出るこの美林の端材を捨ててはもったいないということで、何かいいアイデアを考え出したようです。さて、どんなものが生まれたのでしょうか?
2019.3.31公開
びおの七十二候
雷乃発声・かみなりすなわちこえをはっす
イラスト/いざわ直子
文/びお編集部
今候は、とびっきり渋い句を。と言いつつも半分はメザシの説明ですが。ぜひ、焼いたメザシと日本酒を愉しみながらどうぞ。
2019.4.1公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第10話
一の十
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
祐司の妻、富士屋ホテルの一人娘裕子。初めて会った祐司はその浮き世離れしたお嬢様の態度に少し驚きもした。虎造を送り出した後に、ふとそんな妻との出会いから思い出した裕司であった。
2019.4.2公開
びおの珠玉記事 第46回
ソメイヨシノだけが桜ではない
びお編集部
桜といえば「ソメイヨシノ」。気象庁の「開花宣言」もソメイヨシノで行われます。ではソメイヨシノはいつどうやって生まれたのでしょうか?そして他の桜にはどんなものがあるのでしょう?
2019.4.3公開
以上、春分・雷乃発声のまとめ読みでした。
春分・桜始開のまとめ読み
ぼたもちとおはぎの違い…他
2019年の「春分(しゅんぶん)の次候・桜始開(さくらはじめてひらく)」は今日までです。ちょうど桜のソメイヨシノが満開のこの時期。桜の香りにはリラックス効果、抗菌作用など体にも良い成分が見つかっています。桜の下でそれを体に取り入れながらご飯を食べるとより一層効果が高いとか。この時期限定の貴重な健康効果ですね。
びおの歳時記
春分 3/21~4/4 桜始開 3/26~3/30
ちいきのたより 第31回
朝倉・水のふるさと
福岡県朝倉市 建築工房悠山想さん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第31回は福岡県朝倉市の建築工房悠山想さんでした。ペシャワール会によってアフガニスタン復興支援の灌漑用水モデルとして活用されている、世界的にも貴重な灌漑設備の山田堰や、220年も存続している水車。そのほか、2017年に起きた九州北部豪雨災害の復興がまだまだ行われている朝倉市近辺の様子も紹介していただきました。がんばれ!朝倉・東峰!
2019.3.26公開
びおの七十二候
桜始開・さくらはじめてひらく
イラスト/祖父江ヒロコ
文/びお編集部
今候は、桜の花ではなく桜餅を詠んだ句を紹介します。
2つ目の記事はぼたもちとおはぎの違いや、彼岸のお話です。お餅ばっかりですね!
2019.3.27公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第9話
一の九
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
虎造の話どころか、虎造そのものが何か夢か幻のようにも思えてしまいそうな気がした祐司。額に汗がにじむほど体が火照ったのは、薄日によって気温が高くなったからだけでは無い。今聞いた話に自分が興奮しているからだと気づいたのでした。
2019.3.28公開
ぐるり雑考 第29回
真剣さが足りない
西村佳哲さん
SNS疲れとでも言うべきか、他人の評価を気にして疲れるのは幸せとは程遠い感じがします。自分自身に集中して全力を出さざるを得ない状況になれば、無駄に悩むことも無くなるのかもしれないのですね。自分のすべきことに真剣に生きようと思いました。
2019.3.29公開
以上、春分・桜始開のまとめ読みでした。
春分・雀始巣のまとめ
フランスの不動産の省エネラベリング 他
2019年の「春分(しゅんぶん)の初候・雀始巣(すずめはじめてすくう)」は今日までです。雀にとっての繁殖期を前に、雀が巣を作り始める頃。桜の木にもよく見かけますが、これは桜の蜜を吸っているんだそう。
びおの歳時記
春分 3/21~4/4 雀始巣 3/21~3/25
ちいきのたより 第30回
春の羽音
島根県吉賀町柿木村 リンケンさん
全国の工務店さんが交代で連載する「ちいきのたより」第30回は島根県吉賀町柿木村のリンケンさんでした。リンケンさんが楽しんでいる日本みつばちの養蜂。日本みつばちは西洋みつばちに負けてしまい、全国的に少なくなっています。保全の意味も込めて日本みつばちを育てているリンケンさん。これからも頑張って欲しいです。蜜洞専用びおソーラーの開発もできたらいいな!
2019.3.21公開
びおの七十二候
雀始巣・すずめはじめてすくう
木版画/たかだみつみ
文/小池一三
魚上氷でも紹介した釈迢空の歌を再び。ここ遠州にもゆかりのあるお話と、後半は、たかだみつみさんの桜の木版画の元に桜の俳句とお話を取り上げます。
2019.3.22公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第8話
一の八
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第8話。
虎造は神風楼の人間関係を話し続けます。祐司には少しづつ虎造や遊女を取り巻いていた環境が理解できてきたようです。
2019.3.23公開
ところかわれば
フランスの不動産の省エネラベリング
森弘子さん
フランスの不動産を選ぶときに参考にされる『EU Energy Labelling』。表示が義務付けられているエネルギー消費量の度合いを示すラベリングです。日本の何倍も環境に対する意識が違うようです。
2019.3.24公開
以上、春分・雀始巣のまとめ読みでした。
啓蟄・菜虫化蝶のまとめ
少年の日の微妙を描く 他
2019年の「啓蟄(けいちつ)の末候・菜虫化蝶(なむしちょうとなる)」は今日までです。菜虫とは大根や蕪などの葉を食べる虫のことで、それが羽化し蝶になる季節という意味です。多くはモンシロチョウのことを言うそうで、菜の花が咲き、そこに飛んできたモンシロチョウが春の暖かさを喜んでいるように見えます。
ぐるり雑考 第28回
フランスの公園の椅子
西村佳哲さん
現代は多くの選択肢の中から正解を見つけて手に入れる「買物」的な生き方が求められている。もちろんそれが間違いではない。ただ、ほんの数十年前には日本にも普通にあったもう少し豊かな公共性を、フランスの公園を見て思い出す西村さんでした。
2019.3.16公開
びおの七十二候
菜虫化蝶・なむしちょうとなる
イラスト/いざわ直子
文/びお編集部
夏目漱石の教え子で『銀の匙』が有名な作家で詩人の中勘助の詩から。少年の日の微妙を鮮やかに描いていたり、苦悩をぶつける文章には中勘助の感受性の豊かさが伝わってきます。
2019.3.17公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第7話
一の七
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第7話。
虎造の話に驚く祐司を尻目に、自身の生い立ちをさらに理解しがたい内容でまるで人ごとのように伝える虎造でした。
2019.3.18公開
びおの珠玉記事 第45回
味噌—歴史と効用を持つ発酵食品
びお編集部
日本人の食卓に欠かせない味噌。8世紀初頭に制定された「大宝律令」には、味噌のルーツといえる「醤(ジャン・ひしお)」と「未醤(みしょう)」が登場します。なぜ、こうも長い間日本人の胃袋を掴んできたのでしょうか。味噌作りを実際に体験して探ってみました。
2019.3.19公開
以上、啓蟄・菜虫化蝶のまとめ読みでした。
啓蟄・桃始笑のまとめ
伊藤博文がスリッパを盗もうとしたお話 他
2019年の「啓蟄(けいちつ)の次候・桃始笑(ももはじめてさく)」は今日までです。桃の花が咲き、春が来たと実感できる季節になりました。
ちいきのたより 第29回
松山市のすヽめ
愛媛県松山市 コラボハウスさん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。今回は愛媛県松山市のコラボハウスさんでした。松山市に移住するともらえる、市のおすすめ観光地を3箇所巡れる優待券。これを使って松山市の紹介を試みたコラボハウスさん。さて、一日で回れたかな?
2019.3.11公開
びおの七十二候
桃始笑・ももはじめてさく
版画/たかだみつみ
文/びお編集部
厳しい冬が終わり、色と香りで春を告げる「桃の花」。そんな桃の花に昔の人は、長寿を願ったり邪気を払ってもらおうとしたり、深い願いや思いを託していたようです。
「桃始笑(ももはじめてさく)」にまつわるお話を編集部から2つ。ひとつ目は江戸時代の女流俳人・加賀の千代女の句を解説しています。もうひとつのお話は祖父江ヒロコさんのやわらかな絵と共に春の土手について。のどかな風景を思い浮かべながら読んでみて下さい。
2019.3.12公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第6話
一の六
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第6話。虎造から語られ始めた富士屋ホテルの知られざる歴史。祐司は神風楼との関係性を知っていきます。次々と明らかになる新事実から目が離せません。伊藤博文がスリッパを盗もうとした件も気になります。
2019.3.13公開
森里海の色
木版画が彩る世界「アセビ」
版画/たかだみつみさん
文/佐塚昌則
有毒なアセビ。花や樹皮を食べた馬が、まるで酔ったようにふらつくから「馬酔木」だとか、足の機能がそこなわれることで呼ばれた「足癈(アシジヒ)」が転じたなど、その名前の由来から毒の強さがわかります。小さく可憐で美しい白い総状の花をつける姿からは想像もできません。表と裏で性格が違う女性のようです。
2019.3.14公開
以上、啓蟄・桃始笑のまとめ読みでした。
啓蟄・蟄虫啓戸のまとめ
富士屋ホテルの過去
2019年の「啓蟄(けいちつ)の初候・蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)」は今日までです。暖かくなり、虫たち(へびやカエルも含む)が土から出てくるという意味です。
ちいきのたより 第28回
「ヒト・コト・モノ」
愛知県豊川市 イトコーさん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。今回は愛知県豊川市のイトコーさんでした。地元の神社で毎月開催される『しかファミリー』を紹介して頂きました。しかァミリーってなんだ?その疑問はぜひ記事を読んで解決してくださいね。
2019.3.6公開
びおの七十二候
蟄虫啓戸・すごもりむしとをひらく
版画/たかだみつみ
文/びお編集部・小池一三
松本たかしさんを筆頭に数人の俳人による猫の恋の句。松本たかしさんにはなんとも「悩ましい句」が多いです。その他、啓蟄の「虫出の雷」の句をたかだみつみさんの版画と共に紹介します。
2019.3.7公開
「ていねいな暮らし」カタログ 第24回
多種と共生する「民話」——『つち式 二〇一七』
阿部 純さん
今回取り上げているのは「つち式 二〇一七」という自費出版の雑誌。発行人である 東千茅氏が運営しているブログ記事を元に編集されたという。異種生物たちを利用し、異種生物たちに利用されながら成り立つ人間の生の本然を、より生きるための「ライフマガジン」とは。TwitterのRT情報でこの雑誌を知ったという阿部さん、実物を手にしてどのように感じたのでしょうか?
2019.3.7公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第5話
一の五
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第5話。虎造は総支配人の祐司に富士屋ホテルの驚くべき歴史を語り出すのでした。
2019.3.8公開
我輩は歌丸である。 第18回
僕だって外はビビるっつーの!
永田 花
家猫でもたまに起きてしまう、「脱走」をしてしまった歌丸!
飼い主は愛ゆえにパニクって怒って大慌てです。でも、ついつい笑っちゃうのは猫あるあるだから?
2019.3.8公開
以上、啓蟄・蟄虫啓戸のまとめ読みでした。
雨水・草木萠動のまとめ
神田順さんが行く大田区のランドマーク
2019年の「雨水(うすい)の末候・草木萠動(そうもくめばえいずる)」は今日までです。木々の新芽がふくらみはじめる季節。「萌え」は、「芽が出る。きざす。芽ぐむ」の意(『広辞苑』より)。
びおの歳時記
雨水 2/19~3/5 草木萠動 3/1~3/5
ちいきのたより 第27回
ヒスイと日本最古のラブソング
新潟県糸魚川市 カネタ建設さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。今回は新潟県糸魚川市のカネタ建設さんでした。糸魚川市には天津神社の春大祭など興味深い歴史が多いですね。
2019.3.1公開
まちの中の建築スケッチ 第17回
池上本門寺五重塔——大田区のランドマーク——
神田順さん
大田区のランドマーク「池上本門寺五重塔」をスケッチした神田順さん。目まぐるしく変わる東京の景色の一部であるその塔。その向こうに昭和の風景を想像せずにはいられない神田さんでした。
2019.3.1公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第4話
一の四
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第4話。サングラスを外した山口虎造の顔に西欧人の面影が。祐司は虎造の口から不思議な話を聞くのです。
2019.3.3公開
びおの七十二候 第6回
草木萠動・そうもくめばえいずる
びお編集部
リニューアルする前の住まいマガジンびおから七十二候の草木萠動のお話を紹介。坪内稔典(愛称ネンテン)さんの句を解説しています。もう一つのお話はいざわ直子さんのイラストを元にお花についてのお話です。
2019.3.4公開
以上、雨水・草木萠動のまとめ読みでした。
雨水・霞始靆のまとめ
古事記の愛憎劇と椿
2019年の「雨水(うすい)の次候・霞始靆(かすみはじめてたなびく)」は今日までです。「春立つ霞」は、微細な水滴が空中に浮遊するため、空がぼんやりして、遠方がはっきり見えない(視界が1km未満)気象現象をいいます。「秋立つ霧」と気象的には同じ現象です。ちなみに視界が1km以上の場合は、「靄」となります。
びおの歳時記
雨水 2/19~3/5 霞始靆 2/24~2/28
ちいきのたより 第26回
明治が色濃く残る中山道本庄宿
埼玉県本庄市 小林建設さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。今回は埼玉県本庄市の小林建設さんでした。地元の歴史ある建物や神社を紹介して頂きました。明治時代の洋風建築は、ノスタルジックで魅力的ですね。日本一を目指す方にお勧めの神社も登場しますよ。
2019.2.24公開
びおの七十二候 第5回
霞始靆・かすみはじめてたなびく
びお編集部
リニューアルする前の住まいマガジンびおから七十二候の霞始靆のお話を紹介。前回に引き続きタンポポを詠んだ句をご紹介。今回は寺山修司の句を解説しています。もう一つのお話は桃の節句について。その奥深さを改めて知ることができますよ。
2019.2.25公開
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第3話
一の三
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第3話。山口さんの父親で富士屋ホテルの総支配人である祐司さんを軸に、物語は進んでいきます。この先どのように展開していくのか、目が離せませんよ。
2019.2.26公開
住まいのグラフィティ 第50回
イエニワハナレ
amp/アンプ建築設計事務所さん
建主さんからの要望は「こじんまりとした家」と「作業場のような倉庫」。ampの森下 陽さんは敷地奥に45度角度を振った2階建ての母屋を配した分棟形式にしたことで、緑と採風と採光を充分に取り入れ、施主の要望を超える家が完成しました。
2019.2.26公開
森里海の色
木版画が彩る世界「ヤブツバキ」
版画/たかだみつみさん
文/佐塚昌則
古事記の中で、仁徳天皇が皇后のいない間に八田若郎女(やたのわきのいつらめ)と浮気をし、そのことを聞いた皇后が詠んだ歌に椿が使われています。愛憎劇ですね。
2019.2.27公開
以上、雨水・霞始靆のまとめ読みでした。
雨水・土脉潤起のまとめ
ジャパネスク 富士屋ホテル物語第2話他
2019年の「雨水(うすい)の初候・土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」は今日までです。雪が雨に変わるころ。雪が雨に変わり、氷は溶けはじめ水となる頃で、植物の種子が発芽を促される季節。昔から農耕の準備を始める時期とされていました。
びおの歳時記
雨水 2/19~3/5 土脉潤起 2/19~2/23
ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第2話
一の二
文/山口由美さん
画/しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞に輝く「旅する作家」山口由美さんの長編連載小説第2話。山口さんだからこそ描ける舞台裏にあなたもきっと引き込まれます。
2019.2.19公開
びおの七十二候 第4回
土脉潤起・つちのしょううるおいおこる
びお編集部
リニューアルする前の住まいマガジンびおから七十二候の土脉潤起のお話を紹介。たんぽぽと春霞に関連した句を紹介しています。
2019.2.20公開
移住できるかな 第13回
憧れの、湧水の田んぼ
西本和美さん
移住先の土地を探し続けている西本さん。「うちの田んぼを譲りましょうか」と友人のつてで声をかけてもらい訪ねたところ、なんとも素晴らしい眺めの土地が。ふと、野菜づくりが得意だったおばさんを思い出した西本さんに、ある思いが湧き出てきたのでした。
2019.2.21公開
びおの珠玉記事 第44回
こたつ
びお編集部
びおの珠玉記事、今回のテーマは『こたつ』です。年々普及率が下がっているというこたつですが、その理由をびおならではの視点で調べてみました。こたつと聞いて懐かしく感じる人も今も愛用中という人もぜひ読んでみて下さい。
2019.2.22公開
以上、雨水・土脉潤起のまとめ読みでした。
立春・魚上氷のまとめ
日本一の巨樹「蒲生の大クス」他
2019年の「立春(りっしゅん)の末候・魚上氷(うおこおりをいずる)」は今日までです。凍った川や湖も春の兆しに溶け出し、割れた氷の間から魚たちが飛び跳ねるころ。実際は魚が氷の間から跳ねるなんてことはなかなか見られませんが、魚が泳いでいる姿は見られるようになってきます。
びおの歳時記
立春 2/4~2/18 魚上氷 2/14~2/18
びおの七十二候
魚上氷・うおこおりをいずる
イラスト/いざわ直子さん
文/びお編集部
リニューアルする前の住まいマガジンびおから七十二候の魚上氷のお話を紹介。北原白秋に「黒衣の歌人」と呼ばれた釈迢空や内風呂の歴史など「びお」らしい魚上氷をお届け。
2019.2.14公開
ちいきのたより 第25回
日本一の巨樹・大クスと共に
鹿児島県鹿児島市 シンケンさん
七十二候ごとに全国の工務店さんが交代で連載するちいきのたより。第25回は鹿児島県鹿児島市のシンケンさんでした。蒲生八幡神社にある日本一の巨樹「蒲生の大クス」の前で年始の仕事はじめの記念写真を撮るのが恒例だそう。1,500年の樹齢は写真で見ても圧巻です。
2019.2.14公開
まちの中の建築スケッチ 第16回
南部曲り家–岩手県の風景
神田順さん
神田順さんの「まちの中の建築スケッチ」。今回は、岩手県遠野ふるさと村の南部曲り家です。人間の住居と厩がL字型に繋がっている曲り家を、初めて訪れたという神田さん。冬ならではの景色を見て、どう感じたのでしょうか?
2019.2.15公開
ところかわれば
フランスの引越し事情
森弘子さん
森弘子さんの『ところかわれば』今回は、フランスの引っ越し事情についてです。実際にフランスで引っ越しをされたという森さん。そのときの様子や日本との違い、フランスの引っ越しあるあるも詳しく教えて下さっています。
2019.2.16公開
イベント情報
味岡伸太郎 古希の「ぐい呑み」展
びお編集部
「暮らしの時代 美術・デザイン・建築 –– 味岡伸太郎の仕事」(全4回)の記事でご紹介した、領域を横断的に活躍するアーティスト・味岡伸太郎さんのぐい呑みの展覧会が開催されます。
2019.2.17公開
以上、立春・魚上氷のまとめ読みでした。
立春・黄鶯睍睆のまとめ
ニャルソックしてるのはどの子でしょう?
2019年の「立春(りっしゅん)の次候・黄鶯睍睆(うぐいすなく)」は今日までです。「こうおうけんかんす」とも読まれます。ウグイスが鳴き始める頃と言う意味。ただ、日本のウグイスが鳴き始めるのはもう少し暖かくなってからです。しかも、ウグイスとメジロを間違える人が多く、何が何だか。
びおの歳時記
立春 2/4~2/18 黄鶯睍睆 2/9~2/13
びおの七十二候
黄鶯睍睆・うぐいすなく
木版画/たかだみつみさん
文/びお編集部
リニューアルする前の住まいマガジンびおから七十二候の黄鶯睍睆のお話を紹介。ウグイスのお話や前田夕暮、石川啄木のお話などから「びお」らしい黄鶯睍睆をお届け。
2019.2.9公開
我輩は歌丸である。 第17回
今日も僕が地球の平和を守ったね!
永田花さん
地球防衛軍の猫部門に所属していると豪語するハチワレ猫歌丸。今日も(こわごわ)お庭とベランダと玄関前をパトロールしています。歌丸くんのおかげて今日も地球は平和を守られたよ!ありがとね!
2019.2.9公開
ちいきのたより 第24回
つなげ!繊維のDNA
岡山県倉敷市 運船建設さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。今回は岡山県倉敷の運船建設さんに有名なジーンズストリートの辺りを紹介いただきました。ジーンズは有名で知っている方も多いと思いますが、制服の多くも同じ倉敷の児島周辺で作られているとか。もしかしたら日本の衣服をこの一地域が担っているのかもしれません。
2019.2.9公開
F・LL・ライトに学ぶ ヴィンテージな家づくり 第15回
三角モジュールの家 Palmer邸(1950)
半田雅俊さん
建築家半田雅俊さんによる、フランクロイドライトの建築を紹介する連載の第15回。個性的な正三角形のユニットで構成された平屋建ての家。しかしPalmer氏がライトの建築の魅力を『刺激的な要素が調和を保っていること』と言っているように、落ち着きと開放感の調和があり不自然さを感じません。現在は、一般に貸し出され宿泊することができます。機会があればおすすめです。
www.flwpalmerhouse.com
2019.2.10公開
びおの珠玉記事 第43回
名字の日
びお編集部
2月13日は「名字の日」ということで、「苗字」の成り立ちなど調べてみました。名字と苗字、これも違いがありますね。どんな意味があるのでしょうか。
2019.2.12公開
以上、立春・黄鶯睍睆のまとめ読みでした。
立春・東風解凍のまとめ
山口由美さんの小説が連載開始!
2019年の「立春(りっしゅん)の初候・東風解凍(はるかぜこおりをとく)」は今日までです。暦が立春になり、暖かい春風が吹き出し池や川の水を溶かし始める季節となりました。
びおの歳時記
立春 2/4~2/18 東風解凍 2/4~2/8
新連載:ジャパネスク 富士屋ホテル物語 第1話
一の一
作:山口由美さん
画:しゅんしゅんさん
ノンフィクション大賞(『ユージン・スミス水俣に捧げた写真家の1100日』にて受賞)に輝く「旅する作家」山口由美さんと「ツバキ文具店」の挿絵で知られる素描家しゅんしゅんさんによる小説の連載が始まりました。山口さんの出自である箱根の老舗ホテル富士屋ホテルの奥深い歴史を語る内容に引き込まれます。二十四節気ごとの更新を予定しています。
2019.2.4公開
びおの七十二候
東風解凍・はるかぜこおりをとく
びお編集部
東風解凍より「びおの七十二候」と題して、七十二候ごとにその時季ならではのエピソードや豆知識などを紹介する連載が始まりました。今回は前日が立春ということで、節分と立春にまつわる句や文学のお話が綴られています。
2019.2.5公開
「ていねいな暮らし」カタログ 第23回
「食」のプロセスを知る——『PERMANENT』
阿部純さん
阿部純さんの『「ていねいな暮らし」カタログ』前回に引き続き、リトルプレス『PERMANENT』についてです。この冊子の魅力の一つである食のプロセスを共有するということを、阿部さんはどのように捉えたのでしょうか。
2019.2.6公開
びおの珠玉記事 第42回
バレンタインは旬か?
びお編集部
今回は間近に迫っている「バレンタインデー」を取り上げています。今や国民的行事となっているこのイベントの成り立ちや、そこから『旬』や『記念日』ということについても考察しています。
2019.2.7公開
以上、立春・東風解凍のまとめ読みでした。
大寒・鶏始乳のまとめ
とうとう七十二候も最後
2019年の「大寒(だいかん)の末候・鶏始乳(にわとり はじめてとやにつく)」は今日までです。春の気配を感じたニワトリが卵を産み始める時期と言われています。とうとう七十二候も最後の候。2月4日の立春からは「東風解凍(はるかぜこおりをとく)」という第一候が始まります。鶏は古来より、神や精霊の時間である夜と、人間の活動する昼との境目である夜明けを知らせるため、霊鳥だと考えられてきました。
そんなことからも、鶏は長い冬の終わりを告げるのにふさわしい動物なのかもしれません。
ちいきのたより 第23回
美しき富山、再発見
富山県富山市 建築工房 アシストプラスアルファ
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第23回目は大寒の寒さの中、貴重な晴れ間を使って富山市の建築工房 アシストプラスアルファさんがサイクリングで市内を紹介。いたち川沿いでは名水を汲んでいる人々や、大勢のお客さんで溢れかえった「世界一美しいスタバ」がある富山運河環水公園など地元の普通の暮らしの中に、昔から大事に受け継がれてきた場所、歴史などを感じたそうです。神通川を眺められるモデルハウスからの景色も、世界一美しいスターバックスに負けないほど美しいと思いますが。
2019.1.30公開
ぐるり雑考 第27回
いい家のような
西村佳哲さん
西村佳哲さんの「ぐるり雑考」今回は、神戸方面へ出掛けた際の素敵な出会いについて語られています。西村さんがそこで出会われたのは、芦屋の「ベッカライ・ビオブロート」のパン職人。西村さんは『いい家のような人』と表します。この表現の仕方がまた西村さんらしくて、納得してしまいます。
2019.2.1公開
びおの珠玉記事 第41回
冬の土用
びお編集部
皆さんは『土用の丑の日』が夏だけではないことを知っていますか?今回のびおの珠玉記事は、冬の土用のお話です。そこから『旬』のものについて、お話が展開していきます。これを読めばまた一つ、豆知識が増えますよ。
2019.2.2公開
以上、大寒・鶏始乳のまとめ読みでした。
大寒・水沢腹堅のまとめ
熨斗目色は市川團十郎の役者色
2019年の「大寒(だいかん)の次候・水沢腹堅(さわみず こおりつめる)」は今日までです。沢に流れる水も凍る厳冬の時期。「春隣り」というこの時期を表す言葉があります。寒い冬がそろそろ終わり、春がもうすぐそこまで来ているという意味です。あと少し。頑張りましょう。
びおの珠玉記事 第39回
最低気温の日
びお編集部
この時期にピッタリのテーマ「最低気温の日」をお届け。最も低い温度が記録された日や気候変動、次世代エネルギーの話まで出てきます。読むと何だか寒さが増しそうですが、読み応えは充分ですよ。
2019.1.25公開
びおの珠玉記事 第40回
「3分10円」だったころ、電話はみんなのものだった。
びお編集部
1890年に東京・横浜で電話サービス開始されてから、著しく電話を取り巻く環境が変化しています。1980年代にプッシュ式が一般に広がり、今では携帯だけで済むようになり、固定電話が無い家庭が増加しています。30年後はどうなるのか予測もできませんが、予測のタネになるかと、とりあえずここ数十年の状況を辿ってみました。
2019.1.28公開
以上、大寒・水沢腹堅のまとめ読みでした。
大寒・款冬華のまとめ 藍色の季節
2019年の「大寒(だいかん)の初候・款冬華(ふきのはなさく)」は今日までです。「かんとうはなさく」とも読まれます。ふきのとうの蕾が雪の中から顔を出す頃という意味。
ちいきのたより 第22回
福岡にある長崎
福岡県古賀市 長崎材木店
「都会」と「田舎」のいいとこどりができる町にあるという長崎材木店さんの地域をご紹介いただきました。有名な地域では無くとも、そこには人々の暮らしにちょうどいい空気感があるようで、暮らしやすさとは何かをふと考えてみたくなります。
2019.1.20公開
森里海の色
木版画が彩る世界「ヤブコウジ」
版画/たかだみつみさん
文/佐塚昌則
雪景色に映えるヤブコウジ。藪柑子と書きます。寒い時期に赤い実を付けるその姿から太陽を思い浮かべるからか、ほんのり暖かさも感じます。冬に暖かい家を叶える空気熱ソーラーについても書いています。
2019.1.21公開
ところかわれば
フランスのアパルトマンのリノベーションとDIY
森弘子さん
森弘子さんの「ところかわれば」今回は友人家族のアパルトマンを通してフランスにおけるリノベーション・DIY事情を詳しく教えて下さっています。IKEAのキッチン設備のインストールまで自分たちで行うなんて、さすがフランスです。
2019.1.22公開
住まいのグラフィティ 第46回
「と」
ninkipen!一級建築士事務所さん
今津康夫さん設計の大阪府郊外の箕面市の住宅を紹介。家を建てる前からあった多くの木々を一年中楽しめる緑の環にするなど、内と外との繋がりを大切にしているのが伝わってくる温かい住まいです。設計における美しさはもちろん、空気熱ソーラー「びおソーラー」も搭載されて寒い冬も暑い夏やわらかく快適な空気で過ごせるのも特長です。森の中にいるようなお家です。
2019.1.23公開
以上、大寒・款冬華のまとめ読みでした。
小寒・雉始雊のまとめ 西村佳哲さん他
2019年の「小寒(しょうかん)の末候・雉始雊(きじ はじめてなく)」は今日までです。
雉のオスがメスを求めて鳴き始める頃です。「ケーンケーン」と甲高く鋭い声で鳴いて縄張り宣言をします。
実際にキジが盛んに鳴くのは3月〜4月です。もしかしたら春の訪れを教えてくれているのかもしれません。
びおの歳時記
小寒 1/6~1/19 雉始雊 1/15~1/19
びおの珠玉記事 第38回
海の魚・ワカサギ
びお編集部
一般的によく知られているワカサギ。でも、もともとは海水の魚だったり国内移入種だったり公儀御用魚だったりと意外と背景に面白い歴史があるお魚です。まだまだワカサギ釣りが楽しめる季節。一度氷に穴を開けてじっと待ってみたいものです。
2019.1.15公開
住まいのグラフィティ 第48回
家以上、店未満~etobun
Life style工房さん
福島県にある安齋好太郎さん設計の石蔵をリノベーションした「etobun」。etobunとは絵と文と言う意味から名付けられ、地域の施設に行くよりも気軽に立ち寄れるようにという意味が込められています。「家」というよりも、仕事場、アトリエ、書庫を内包する「場」をイメージした建物には、地域とのつながりとプライベートがうまく共存されて他にはない空間が広がっています。
2019.1.16公開
「ていねいな暮らし」カタログ 第22回
文体の妙——『PERMANENT』
阿部純さん
「食べること」について特化したリトルプレス『PERMANENT』。特徴のある文体やレイアウトなど、読む人を惹きつける魅力とは何かに迫っています。ウェブサイトには、各号のイメージ映像を見ることができ、紙と映像とウェブといったメディアを食を考える窓口として使いこなしている新しい形態の雑誌です。
2019.1.17公開
ぐるり雑考 第26回
手弁当の勉強会
西村佳哲さん
西村さんが20代の中頃の思い出。「手弁当の勉強会」と言われた西村さんはおもむろに「お弁当」を…。ああ!若かりし頃によくある初めて聞く言葉の勘違い。面白くてちょっと赤くなる、集めたら本にもなりそうなお話でした。
2019.1.18公開
以上、小寒・雉始雊のまとめ読みでした。
小寒・水泉動のまとめ かまぼこ通り他
2019年の「小寒(しょうかん)の次候・水泉動(しみず あたたかをふくむ)」は今日までです。水泉とは、湧きいでる泉のことをいいます。
寒さの厳しい小寒ですが、季節は動いていて、地中では凍った泉が融けて動き始めました。
ちいきのたより 第21回
小田原かまぼこ通り
神奈川県小田原市 瀬戸建設さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第21回目は神奈川県小田原市の瀬戸建設さんでした。仲良しの二人組で老舗かまぼこ店などが軒を連ねる『かまぼこ通り』を散策。締めの「小田原おでん」がとても美味しそうで、この時季ぜひ訪れてみたいですね。
2019.1.10公開
我輩は歌丸である。 第16回
アンドロイドだぞう!
永田花さん
今回のお話は、ある海外ドラマを見た花さんが歌丸もアンドロイドなのでは?と疑うようになったというもの。そんなことはお構いなしに、今回も歌丸はお正月から絶好調のようですよ。
2019.1.11公開
びおの珠玉記事 第37回
こんにゃく物語
びお編集部
なぜこんにゃく芋を食べるようになったのか?実はカロリー0ではない⁉など、目から鱗のお話がいっぱい。いつもは名脇役のこんにゃくですが、主役として取り上げてみました。
2019.1.12公開
まちの中の建築スケッチ 第15回
鶴岡八幡宮——鎌倉のまちの原点
神田順さん
神田さんにとって馴染みのある鎌倉。鶴岡八幡宮では大銀杏が倒れてしまったりと少々景色は変わってしまっていますが、鎌倉芸術祭のコンサート、松井郁夫氏による民家をリノベーションしたホテル「鎌倉 古今(かまくら ここん)」の見学などいろいろな表情をもつ鎌倉を楽しまれたそうです。
2019.1.13公開
以上、小寒・水泉動のまとめ読みでした。
小寒・芹乃栄のまとめ 猫と春の七草
2019年の「小寒(しょうかん)の初候・芹乃栄(せり すなわちさかう)」は今日までです。小寒とは、寒気がまだ最大ではないと言う意味ですが、「小寒の氷、大寒に解く」という故事があるように、実際にはこの節気の寒さが一番きびしいとされます。
芹とは、七種(ななくさ)粥の具になる野菜です。
日本では昔から、正月の7日には、万病を除くとされることから七種粥を食べる風習があります。七草は、せり、なずな、ごぎょう(おぎょう=母子草)、はこべら(はこべ)、ほとけのざ(こおにたらびこ)、すずな(かぶ)、すずしろ(だいこん)を言います。
猫も上記の内容なら七草粥を食べれます。が、塩を入れていないもの、ほうれん草など食べられない野菜もあるので他の野菜に変更しないであげてくださいね。
びおの歳時記
小寒 1/6~1/19 芹乃栄 1/6~1/9
ちいきのたより 第20回
神話の国 出雲より
島根県出雲市 建装さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第20回目は島根県出雲市の建装さんでした。全国的にも有名な出雲大社は旧暦10月に神在月となり全国の神様が勢揃いするんですよね。(その他の地域では神無月と言われますね)そんな神在月に一度は行ってみたい出雲大社とその周りをご紹介くださいました。
2019.1.6公開
森里海の色 木版画が彩る世界
「里山の色 ジャノヒゲ」
木版画 たかだみつみさん
文 佐塚昌則
蛇の髭は、キジカクシ科ジャノヒゲ属に分類される常緑多年草の1種。リュウノヒゲ(竜の髯)とも言われます。寒い日が続きますが、この寒い気候の中で青紫の実をつけるなんとも神秘的な植物です。
2019.1.7公開
びおの珠玉記事 第35回
塩の日
びお編集部
1月11日の「塩の日」にちなんで塩について。「敵に塩を送る」の語源やインドのマハトマ・ガンディーの塩の逸話など、塩をめぐる面白いお話がありました。「金よりも塩」意味は読めばわかります。
2019.1.8公開
以上、小寒・芹乃栄のまとめ読みでした。
冬至・雪下出麦のまとめ
今年もよろしくお願いします
2019年の「冬至(とうじ)の末候・雪下出麦(ゆきわたりてむぎいずる)」は今日までです。寒くて凍えるような雪の下にも麦の芽がしっかり芽吹いているという意味。ツライ環境の中でも頑張って生きている命があると教えられます。私たちも今年は何を芽吹かせられるのか考えてみたいですね。
今年もよろしくお願いいたします。
ちいきのたより 第19回
新春に訪れたい尾張国一宮のパワースポット
愛知県一宮市 いわいハウジングさん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。2019年最初の記事は愛知県一宮市のいわいハウジングさんでした。尾張国一宮にあるいわいハウジングさん。まずは初詣の意味を込め(?)真清田神社へ。その後、本町商店街で乾物屋さんなどを紹介してくださいました。モーニングなど全国でも有名な愛知県の文化が盛りだくさんです。
2019.1.1公開
びおの珠玉記事 第35回
蓮と蓮根
びお編集部
今回のテーマは蓮と蓮根です。おせちにも欠かせない蓮根。調べてみると、その花は神秘の植物として多くの宗教に関係があるという不思議が見つかりました。
2019.1.4公開
以上、冬至・雪下出麦のまとめ読みでした。
冬至・麋角解のまとめ 今年も今日まで
2018年の「冬至(とうじ)の次候・麋角解(おおしかのつのおつる)」は今日までです。
「おおしかのつのおつる」や「さわしかのつのおつる」と読まれます。麋とは、シフゾウ、トナカイ、なれしか、おおしかのことを言い、沢が好きなので、「さわしか」とも言われているようです。そのツノが落ちる時期ということです。
もちろん猫にツノは無いから心配いりませんよ。
ちいきのたより 第18回
グートンライフの周辺
兵庫県川西市 グートンライフさん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第18回目は兵庫県川西市のグートンライフさんでした。会社の周辺にある自然豊かな街並みをレポートしてくださいました。近くに流れる川や有名な神社まで様々な表情があって、素敵な街の様子が伝わってきます。
2018.12.27公開
びおの珠玉記事 第33回
太陽の誕生日・冬至
びお編集部
今回のテーマは「冬至」です。皆さんもご存知の通り、一年の間で一番日が短くなる日です。太陽の力が弱まり再び強くなっていくことから太陽の誕生日と考えられ、話は日本の月毎の日照時間にまで広がります。
2018.12.28公開
移住できるかな 第12回
万策尽きて日も暮れて
西本和美
空き家バンクを利用しての土地取得を諦めたという西本さん。その詳しい理由や、田舎暮らしを応援しますという町の不動産屋さんでのエピソード、どちらも胸に刺さるお話です。
2018.12.29公開
びおの珠玉記事 第34回
ハレの日の旬・ケの日の旬 柚子 ― 晩秋から冬の日本の香り
びお編集部
古くから日本人の暮らしに溶け込んでいたという柚子の歴史や主な産地、栄養と効能も詳しく解説。紹介されている柚子を使った料理は、この時期ぜひ食べてみたい一品です。
2018.12.30公開
以上、冬至・麋角解のまとめ読みでした。
冬至・及東生のまとめ 一年の終わりとクリスマス
2018年の「冬至(とうじ)の初候・及東生(なつかれくさ しょうず)」は今日までです。
及東とは、夏枯草のこと。ウツボグサとも呼ばれます。冬至の頃に芽を出し、夏至の初候『乃東枯(なつかれくさかるる)』の頃には枯れたような色になります。
一年でもっとも夜が長く、太陽の力が弱まる冬至が「命が終わる日」とされるので、ゆず湯に入り禊ぎをしたと言われています。
ちいきのたより 第17回
町の人に愛されている町
香川県三豊市 金丸工務店さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第17回目は香川県三豊市の金丸工務店さんでした。目の神様が祀られている有名な宮崎県の「生目神社」の分霊である香川県の生目神社を紹介。子供の時から来ている神社だそうで、無邪気に御神水で遊んだ思い出などが蘇ったようです。あと、これはたいして取り上げられていませんが、他地域からするとすごく面白かったのが「うどんのご接待」という日があること!やっぱり香川ですね!
2018.12.22公開
森里海の色 木版画が彩る世界
「サカキ」
木版画 たかだみつみさん
文 佐塚昌則
ふだん神棚などでよく見かける榊。神の領域と俗世界との「境の木」でサカキという説もあるという。いつも神棚に備える榊は葉っぱしかないけれども、こんなブルーベリーみたいな実がなるんです。実がなっている榊を備えるのもOKなんですよ。
2018.12.23公開
びおの珠玉記事
旬コラム 乾物のこと
びお編集部
日本の食材に欠かせない乾物。ただ保存のためだけに乾燥するのではなくて旨味や種類によっては栄養も増える先人の知恵です。乾物といっても、その種類は様々で乾燥方法も色々。その辺りを、今回も詳しく解説しています。今日の一品に乾物を加えてみてはいかがでしょうか。
2018.12.24公開
まちの中の建築スケッチ 第14回
宮城県美術館——庭と美術館
神田順さん
神田順さんの「まちの中の建築スケッチ」は、『宮城県美術館』です。庭から見た美術館をスケッチされた神田さん。訪れた時期が紅葉シーズンだったこともあり、室内と外部との自然のつながりをより一層感じられたそうです。
2018.12.25公開
以上、冬至・及東生のまとめ読みでした。
大雪・鱖魚群のまとめ 猫にも歳末たすけあい運動ですか?
2018年の「大雪(たいせつ)の末候・鱖魚群(さけのうお むらがる)」は今日までです。
鱖魚とは中国大陸東部に生息する淡水魚で、スズキ目スズキ科に分類される魚。鮭は、サケ目サケ科で別の魚。暦が中国から来た時に鱖魚の代わりに鮭をあてたそう。
ところで、なぜ猫の君たちが群がっているのか。魂胆は丸見えですよ。
びおの歳時記
大雪 12/7~12/21 鱖魚群 12/17~12/21
ちいきのたより 第16回
超普通都市・柏
千葉県柏市 小川工務店さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第16回目は千葉県柏市の小川工務店さんでした。柏市には何があるのかと考えても、特に「これが柏です!」と言えるものを何も知らないと気づいた小川工務店さん。しかもオリジナルご当地アニメとして『超普通都市 カシワ伝説』というアニメまで発見。「普通」が柏の特長と気づいたものの、いざ調べてみると全然普通じゃない「カシニワ」という制度も見つけました。
2018.12.17公開
F・LL・ライトに学ぶ ヴィンテージな家づくり 第14回
「T字型の細長い家 Zimmerman邸(1950)
半田雅俊さん
現在この家は美術館に寄贈され一般公開されているというZimmerman House(ジンマーマン ハウス)。半田さんが訪れた時にはまだZimmermanご夫妻がご存命でした。寝たきりになったご主人のベッドは居間に移されていましたが、ご夫人が快く隅々まで見せてくださったとか。道路側の閉鎖的な正面に比べ庭側は大きな窓が連続し、広大な庭とつながりを持っています。自然を愛する今は亡き仲の良いご夫婦の姿が想像できます。
2018.12.18公開
びおの珠玉記事
ハレの日の旬・ケの日の旬 日本を代表する野菜、大根
びお編集部
日本の冬に欠かせない大根。おでん、鍋、おせちのなます、、。大根おろしの栄養と辛味の関係や、ガンの発生を抑制する栄養のお話など調べてみました。写真の大根は汚れじゃありませんよ、こういう種類です。詳しくは記事をどうぞ。
2018.12.19公開
住まいのグラフィティ 第47回
石神井の家
丸山弾建築設計事務所さん
東京都練馬区の閑静な住宅街。南側に住宅が迫った立地に建てられた家です。忙しい現代の生活に合わせた回遊性のある家事動線と、2階にリビングダイニングを置いた間取りが心地良い。南の高窓から光を入れたことで光と風が行き渡ります。
2018.12.20公開
ぐるり雑考 第25回
本当に必要な仕事
西村佳哲さん
フェアトレード事業の有限会社ネパリ・バザーロによるネパールの女性のための「仕事を増やす」活動。それに比べ「日本の無駄が多い仕事」。だれの為に無駄が無くならないのか。そもそもなぜ仕事が必要なのか。ネパリ・バザーロの活動を見て今の日本に疑問を感じた西村さんでした。
2018.12.21公開
以上、大雪・鱖魚群のまとめ読みでした。
大雪・熊蟄穴のまとめ 倉敷さんぽ他
2018年の「大雪(たいせつ)の次候・熊蟄穴(くまあなにこもる)」は今日までです。 読んで字のごとく「熊が穴に隠れ冬眠しだす」ころという意味。食料が少なくなる寒い冬は森の動物たちは活動をやめて眠り、春が来るのをじぃっと待つのです。健気ですね。
ちいきのたより 第15回
倉敷さんぽ
岡山県倉敷市 大和建設さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第15回目は岡山県倉敷市の大和建設さんでした。一度行って見たい町「倉敷」の美観地区周辺の普段のお散歩コースを紹介していただきました。近くにこんなに素敵な町があって散策できるなんてとても素敵ですよね。
2018.12.12公開
「ていねいな暮らし」カタログ 第21回
「あたらしさ」として意識を捉える——『murmur magazine』
阿部 純さん
前回に引き続き「スピリチュアル」な物事の見方を非常に大事にした雑誌『murmur
magazine』を取り上げます。2016年にリニューアルし『まぁまぁマガジン』としてスタートする前の、「スピリチュアル」な健康法や暮らし方のヒントなどを掲載していた時代を振り返ります。
2018.12.13公開
びおの珠玉記事
ハレの日の旬・ケの日の旬 「鯖」 大衆魚でもあり、高級魚でもあり。
びお編集部
体にも良いと話題の青魚サバ。最近はサバ缶がツナ缶より人気になっているようですが、サバのどんなところが良いのでしょうか?サバの種類から栄養、サバトラ猫まで調べてみました。
2018.12.14公開
住まいのグラフィティ 第46回
見川の家
木名瀬佳世建築研究室さん
茨城県水戸市に建つ1mほどの敷地段差を生かした住まい。玄関を入るとスキップフロアのギャラリーが客を出迎え、その先には緩やかに空間がゾーニングされた居心地の良い住居空間が広がります。コンパクトながら家事動線もしっかりと考えられた住みやすい住居です。
2018.12.15公開
以上、大雪・熊蟄穴のまとめ読みでした。
大雪・閉塞成冬のまとめ 猫バンバンの季節到来
2018年の「大雪(たいせつ)の初候・閉塞成冬(そらさむくふゆとなる)」は今日までです。 本格的な冬が訪れるという意味。
車のエンジンルームやタイヤの間がこの季節僕ら外猫の隠れ家。教えてくれたら出るから、どうか車に乗る前に猫バンバンを忘れないで。
びおの歳時記
大雪 12/7~12/21 閉塞成冬 12/7~12/11
ちいきのたより 第14回
富士山と神社を巡る旅
山梨県富士吉田市 滝口建築さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第14回目は富士吉田市の滝口建築さんでした。富士の麓ということで、4つの神社を巡る「富士山と神社を巡る旅」をされました。神社好きにはグッとくるチョイス!観光の参考にもなりますよ。富士山の冠雪も美しく見えるが、それほど寒くなる前の良い時期に行かれたのではないでしょうか。
2018.12.7公開
森里海の色
木版画が彩る世界「スダジイ」
版画 たかだみつみさん
文 佐塚昌則
「スダジイ」、ジブリ映画のキャラに出てきそうな名前ですが、いわゆるどんぐりの木です。「シイの実」と呼ばれる実をつける木のことと言えば分かりやすいですね。子供の時に拾って食べた方も多いのでは。童心に返ってまた拾ってみても良いですね。苦い実食べないようにどんな実だったか思い出せ私。クックパッドにも「スダジイ」のメニューがありますよ。
2018.12.8公開
住まいのグラフィティ 第45回
高低差を楽しむ暮らし
株式会社 沖田さん
広島県広島市の地盤が道路よりも2m下がっている立地に建築された家。玄関を開けると上下に広がる心地よい空間が広がっていました。どこにいても家族の気配を感じられる温かい住まいです。
2018.12.10公開
以上、大雪・閉塞成冬のまとめ読みでした。
小雪・橘始黄のまとめ読み
2018年の「小雪(しょうせつ)の末候・橘始黄(たちばなはじめてきばむ)」は今日までです。 橘は柚子、レモンなど食用になる柑橘類の総称でもあります。冬も枯れないことから緑を保つ常緑樹は特別な霊力・生命力の象徴として神聖視する傾向があり、特に日本においては橘への神聖視は強いものでした。
今でも柑橘類の健康効果は良く言われていますね。コタツにみかんは脱水を防ぐために理にかなっているそう。
冬といえばコタツにみかんと猫が日本の冬にぴったりです。でも実は猫はコタツは好きだけど柑橘の香りが大の苦手!間違っても皮の匂いを嗅がせたりしないようにお願いしますね!
びおの歳時記
小雪 11/22~12/6 橘始黄 12/2~12/6
こよみの色
小雪 砂色 #dcd3b2
・砂のような灰色かかった薄い黄色。日本の海岸に広がる平均的な砂の色をさします。
橘始黄 薄色#A89DAC
・ムラサキ科の植物の一種「ムラサキ」の根、紫根に椿灰汁またはミョウバンを使い染めた薄い紫色のこと。平安時代、「紫」が高貴な色であるため色の代表として扱われていたことにより、一般的に「淡い紫色」が薄色とよばれていました。紫色は最上位の位色として限られた人しか使用が許されない色でしたが、薄色は紫の色みが淡いので、禁色とはされませんでした。
ちいきのたより 第13回
未来へつながれローカル文化
愛知県西尾市 イシハラスタイルさん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第13回目は愛知県西尾市のイシハラスタイルさんでした。もともとやりたかった「地元を自分の足で歩いてみる」ことにチャレンジ。車社会の地域ではこれが意外に難しいことですよね。イシハラスタイルさんは地元の商店街を歩き、守っていきたい景色を再確認したようでした。
2018.12.2公開
住まいのグラフィティ 第44回
入母屋の離れ
富永大毅建築都市計画事務所さん
都内としては贅沢な敷地に建築された木造家屋の建替えです。シンプルな入母屋形式、大谷石の塀など建築としても面白い作りをしつつ、重力換気により省エネ基準以上の断熱と、将来は入母屋部分を増床可能なように計画されたデザインと暮らしの両立を叶えた家です。
2018.12.3公開
ところかわれば
フィンランドのサウナ文化
森弘子さん
前回に引き続き友人夫妻のサマーコテージを訪れた森さんのお話。北欧の文化になくてはならない「サウナ」を紹介してくださいました。フィンランドでは各家庭やホテルなど、田舎はもちろん都会でもサウナが見つけられます。日本でも温泉やスーパー銭湯などのサウナで「ロウリュ」を良く見かけるようになりましたが、これはフィンランドのサウナが発祥ですね。その他、本場ではどんな種類、入り方などあるのでしょうか?
日本人には公共のサウナが男女共用で水着無しは考えられませんが、日本には混浴温泉がありますし、そんな感覚なのかもしれませんね。
2018.12.4公開
びおの珠玉記事
柿くへば…
びお編集部
今が旬の柿。ここ浜松近辺では献上柿として「次郎柿」が有名です。とっても甘くて美味しい柿ですが、そんな柿は意外にも栄養・効用が多くあるようです。特に年末お酒を飲む機会が増えますが、そんな時に嬉しい効果もあるとか。詳しくは記事をご覧くださいね。だからと言って飲み過ぎはいけませんが。
2018.12.5公開
以上、小雪・橘始黄のまとめ読みでした。
小雪・朔風払葉のまとめ読み
2018年の「小雪(しょうせつ)の次候・朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)」は今日までです。
寒さもどんどんと増し、冷たい北風が、木の葉を散らす頃という意味です。ここ浜松市近辺(浜名湖から御前崎あたりまで)では冬には「遠州のからっ風」と言われる冷たく強い風が吹き、自転車を漕いでも漕いでも前に進めない学生を見かけるようにもなります。
そんな日も北風が落としてくれた枯れ葉のお布団で、風の当たらない日なたでのお昼寝は最高ですね。北風は悪いことばかりじゃないみたいですね。
びおの歳時記
小雪 11/22~12/6 朔風払葉 11/27~12/1
こよみの色
小雪 砂色 #dcd3b2
・砂のような灰色かかった薄い黄色。日本の海岸に広がる平均的な砂の色をさします。
朔風払葉 芥子色#C8A65D
・やわらかい黄。香辛料のカラシのような、くすんだ鈍い濃い黄色のこと。近年流行りのグレイがかかった色の一種でもあります。近代に生まれた新しい色の名です。
ちいきのたより 第12回
EAT LOCAL KOBE
兵庫県尼崎市 いなほ工務店さん
全国の工務店さんが交代で書くちいきのたより。第12回目は尼崎市のいなほ工務店さんでした。神戸での地産地消の情報を紹介する「EAT LOCAL KOBE」から、面白そうなお店「FARMSTAND」を見つけて行ってきたようです。改めて自分の地域を知るきっかけにもなったようでした。
2018.11.27公開
ぐるり雑考 第24回
自分の物語を
西村佳哲さん
野尻湖の畔にあるホテル。そこでは物語『モモ』について語り合う滞在イベントが繰り広げられました。モモは今でも根強いファンが多い古いお話。周りに耳を傾ける女の子が「聞く」ことで相手も自分も満たされる。まだ読んでいない方も、ぐるり雑考を読んだらきっと本編も読みたくなります。
2018.11.29公開
びおの珠玉記事
旬のコラム 食卓の彩り・秋が旬の人参
びお編集部
にんじんは年中スーパーで安価に買えます。でも旬があるのです。いつが美味しいのか?栄養は?子供はどうして嫌いなの?身近すぎて知らないにんじんについて改めて調べてみました。
2018.11.30公開
以上、小雪・朔風払葉のまとめ読みでした。
小雪・虹蔵不見のまとめ読み
2018年の「小雪(しょうせつ)の初候・虹蔵不見(にじかくれて みえず)」は今日までです。
陽の光が弱くなり雨が少なく乾燥するため、太陽の光とそれを反射する空気中の水滴のダブル効果で虹ができにくくなる季節です。「冬の虹」は見ることが難しいレアということですね。
頑張って空を見つめていたらいつか見えるかな?
びおの歳時記
小雪 11/22~12/6 虹蔵不見 11/22~11/26
こよみの色
小雪 砂色 #dcd3b2
・砂のような灰色かかった薄い黄色。日本の海岸に広がる平均的な砂の色をさします。
虹蔵不見 枯草色#e4dc8a
・その名の通り枯れた草のような、暗い黄緑系の色。枯れ草色とカーキは同じ色として扱われる場合もありますが、カーキのほうが暗く灰色っぽい雰囲気があります。
びおの珠玉記事
上質なホテルに泊まりました。
小池一三
益子義弘さん、河合俊和さん、大竹慎太郎さんの3人の建築家が設計を担当したホテリアアルト。「ホテリ」は、フィンランド語でホテル、アアルトは波という意味です。大屋根が印象的な木造の建物は、専門家が建築的にワクワクする建物なんだそう。
2018.11.22公開
森里海 木版画が彩る世界
黐の木(もちのき)
版画 たかだみつみさん
「モチノキ」からは、その名のとおり「とりもち」がとれます。モチノキには赤く小さな実がなります。この実をめがけて野鳥がやってきます。木の実が赤などの目立つ色をしているのは、鳥を引き寄せるためです。まあこれも、ある意味とりもちといえるでしょうか…?
垣根としても使用され、潮風に強いことから海岸沿いの防風林としてや、葉に水分が多いことから防火樹として使われることもあるそう。
2018.11.23公開
色彩のフィールドワーク:もてなす緑 第19回
まちをつなぐ洗練された緑——オフィスビルや集合住宅が建ち並ぶ淀屋橋駅界隈
加藤幸枝さん
今回の色測定に選ばれた建物は、大阪市のグランサンクタス淀屋橋。低層部分が元大阪農工銀行という金融機関だったマンションです。建物の「際(きわ)」にある緑がどのような効果を生み出しているのか加藤さんが探りました。
2018.11.24公開
住まいのグラフィティ
Vol.43 北山の家
A.C.E.波多野一級建築士事務所
京都の上賀茂神社の山が望める立地に、周囲と溶け込みながらのびやかなスケールを持つ家が誕生しました。光、風、季節を充分に取り入れられるこの家にはどのような工夫がされているのでしょうか。
2018.11.25公開
以上、小雪・虹蔵不見のまとめ読みでした。
立冬・金盞香のまとめ読み
2018年の「立冬(りっとう)の末候・金盞香(きんせんかさく)」は今日までです。きんせんかと読ませますが、実は「水仙」のこと。水仙は別名「雪中花」とも言い、お正月の飾りにもよく使われています。水仙は、ヒガンバナ科で、球根に毒性があります。猫草と間違って食べないようお気をつけくださいね。
びおの歳時記
立冬 11/7~11/21 金盞香 11/17~11/21
ちいきのたより
秋の高野山
和歌山市 和秋建設さん
ちいきのたより第11回目は、和歌山市の和秋建設さんでした。一度は訪れてみたい、紅葉が美しい秋の高野山へ。ブラタモリでも紹介されていましたが、街全体が見て楽しめる高野山。和秋建設さんは六波羅蜜を楽しんだようです。さて、六波羅蜜って?
2018.11.17公開
まちの中の建築スケッチ 第13回
山梨文化会館 甲府のランドスケープとしての丹下作品
神田 順さん
今回のスケッチは建築家丹下健三さんの山梨文化会館を選ばれた神田さん。広島平和記念公園や東京都庁舎が有名ですね。学生時代に同会館を課題で透視図法に描いた思い出が蘇ります。数十年前の印象との変化を感じられたようです。
2018.11.18公開
トピックス ところかわれば
フィンランドのサマーコテージ
森弘子さん
フィンランドの友人を訪ねた森さん。夏の間暮らす静かな森の中にある湖沿いのサマーコテージ。建築家とプロダクトデザイナーのご夫妻が自ら改修・増築されました。リビングにはキッチンと煙突を共有する暖炉、別棟に水を流さないドライトイレ(ビオトイレ)。北欧らしい作りは短い夏の自然をめいっぱい感じられるように周りの空間も合わせて設計されたようでした。
2018.11.19公開
びおの珠玉記事
鰹節
びお編集部
鰹節はどうして堅いの?削り節とは何が違うの?疑問の解消とかつお節の作り方を教えてもらいに静岡県焼津市の株式会社山七さんへ。想像以上に手間のかかる作業に驚き、さらに「堅い鰹節」が意外に安いと知り、目からウロコの取材だったようです。
2018.11.20公開
以上、立冬・金盞香のまとめ読みでした。
立冬・地始凍のまとめ読み
2018年の「立冬(りっとう)の次候・地始凍(ちはじめてこおる)」は今日までです。寒さで大地が凍り始める頃とされています。地中の水分が凍って霜柱ができたり、空気中の水分が氷の結晶となって霜が降りたり、寒さで色々なものが凍り始めます。子供の時、霜柱を見つけたら嬉しかったな、踏みながら学校へ行ったな、なんて思い出したり。あなたの周りでは何が凍り始めましたか?
ちいきのたより
一度離れて気がついた、地域の魅力
静岡県島田市 アクトホームさん
ちいきのたより第10回目は、静岡県島田市 アクトホームさんでした。学生時代に数年地元を離れて生活したからこそわかった、島田市のよさ。近くで見ていると気づかないことも、離れてみたら気づくってあるんですね。観光にもオススメのスポットを紹介してくださいました。
2018.11.12公開
移住できるかな 第11回
「空き家バンク」あるある
西本和美さん
「空き家バンク」から物件を見つけようとした西本さん。探してみると驚きの連続…!実際に経験しないとわからない内情・現実を教えてくださいました。
2018.11.13公開
F・LL・ライトに学ぶ
ヴィンテージな家づくり。 第13回
湾曲したバリアーフリー住宅 Laurent邸(1949)
半田雅俊さん
フランク・ロイド・ライトの建築を紹介されている半田さんの連載。今回は車いす生活を余儀なくされたLaurent氏のための住まい。ラグビーボールのような同心円形の住宅です。後に数件の家に応用されたこの住宅のプラン、どんな工夫がなされていたでしょうか。
2018.11.14公開
びおの珠玉記事
旬のコラム コンクリート
びお編集部
11月15日は「生コンクリート記念日」。え?生コンクリート?普通のコンクリート違うの??とちょっと不思議に思ったあなたのために、コンクリートの歴史からお教えします。
2018.11.15公開
以上、立冬・地始凍のまとめ読みでした。
立冬・山茶始開のまとめ読み
2018年の「立冬(りっとう)の初候・山茶始開(つばきはじめてひらく)」は今日までです。今候から暦では冬ということですが、みなさんの地域では冬を感じられましたか?
山茶は「つばき」と読みますが、山茶花(さざんか)のことも指します。両方ツバキ科ツバキ属の樹木でよく似ています。
椿は、「花が散る時に花首から落ち」、山茶花は、「花が散る時は花びらが落ちる」違いがあります。咲いている時の見分け方は椿は、「花がやや筒状で立体的で厚みがあり」、山茶花は、「花が椿に比べて平面的で薄い」です。
・・・咲いている時はちょっと見比べるのが難しそうですね。散る時まで見続けてみましょうか。
ちいきのたより
ドライヴ トゥ ザ ウエスト&落ちてきた空
大分県大分市 木楽舎 あんどう住宅設計室さん
ちいきのたより第9回目は、大分県大分市 木楽舎 あんどう住宅設計室さんでした。「大分の中心部から5kmずつ離れてみた」として秋晴れのとある休日、地元大分市の中心から癒しを求めてドライブへ。なんでもない暮らしの風景を楽しむドライブもいいものですね。また、「おおいた大茶会」のプログラムの一つ、別府公園で開催中の「アニッシュ・カプーアIN別府」も紹介いただきました。おおいた大茶会は11/25までの期間限定ですが、お近くの方はぜひどうぞ。盛りだくさんのアートが楽しめます。
2018.11.7公開
森里海 木版画が彩る世界
マユミ
版画 たかだみつみさん
マユミは、漢字では「真弓」と書きます。ちょうど今頃のマユミの実は、ピンク色のサイコロのように可愛い。その後、熟すと中から種子が飛び出し、もっと寒い真冬には枯れてしまいます。
そんな風に植物が色づく理由は、やっぱり太陽にあるのだそう。
2018.11.8公開
我輩は歌丸である。 第14回
結果オーライ
永田花さん
前回縫い針を飲み込んでしまった歌丸を病院へ連れて行った花さん。歌丸のお腹から無事に針を取り出せるのでしょうか!?そして「先生がおじさんかおばさんか判別できない問題」は解決するのでしょうか!?前回から気になって仕方なかったあなた、今回その結果が判明しますよ。
2018.11.9公開
住まいのグラフィティ
Vol.42 森林公園の家
HAN環境・建築設計事務所さん
森林公園に隣接し、三方を樹木に囲まれた南傾斜地に計画された「森林公園の家」。「パッシブデザイン」を実現するため、家全体が繋がった開放的な空間、細部まで計算された住宅です。
2018.11.10公開
以上、立冬・山茶始開のまとめ読みでした。
霜降・楓蔦黄 のまとめ読み
2018年の「霜降(そうこう)の末候・楓蔦黄(もみじつたきばむ)」は今日までです。次は立冬になるので秋は今日までということになります。
紅葉(こうよう)は、季語では「もみじ」または「もみぢ」と読みます。黄葉も同様に「もみじ」または「もみぢ」と読みます。
植物分類上ではカエデとモミジは区別はしません。 植物学的にはモミジもカエデも「カエデ」と言い、どちらも分類上カエデ科のカエデ属の植物です。
北国や山々はすでに紅葉に染まっている頃ですが、紅葉前線が日ごとに南下してくる晩秋には、平地でも美しい秋の景色が楽しめます。
ちいきのたより
城のある町で生まれたから
香川県丸亀市 和住宅さん
ちいきのたより第8回目は、香川県丸亀市 和住宅さんでした。さだまさしさんの「城のある町」という曲をご存じですか?香川県丸亀市の市制施行100周年を記念して作られた歌です。そのくらい丸亀市民にとっては丸亀城は心の支えでもあります。そんな丸亀城は西日本豪雨の影響で、三の丸の石垣が少し崩れてしまったのですが、その後の度重なる猛烈な台風に見舞われ、ついに大崩落してしまいました。作者はどんな思いでお城周りを散策したでしょうか。
2018.11.2公開
住まいのグラフィティ vol.38
開く高断熱住宅 株式会社マクス
株式会社マクスさん
静岡県小山町に建築された森の中に佇む自然素材の家。建築主は、樅の木や山桜に囲まれた森の中の斜面の土地と運命的に出会い、周囲の景観に溶け込む家を株式会社マクスの鈴木克彦さんに託しました。鈴木さんはどんな風景を作り上げたでしょう。
2018.11.3公開
ぐるり雑考 第23回
自分でつくる文化
西村佳哲さん
西村佳哲さんが6割いると言う四国の山あいのまち。西村さんはそこで行われた「現代の野良着づくり」を見ました。そう、自分で野良着を作るのです。自分でミシンを使って自分が着る服を作る。これはほんの数十年前には普通のことでした。現在は物を手に入れるための動作が「どう効率的にお買い物をするか」に移行しています。一心不乱にモンペを作る人たちを見て、西村さんは憂いの沼から生還できたようです。
2018.11.4公開
びおの珠玉記事
ハレの日の旬・ケの日の旬 主役級の名脇役・ネギ
びお編集部
ムロツヨシさん、佐藤二朗さん、鈴木浩介さん、ドラマバイプレイヤーズでも活躍していた大杉漣さん。脇役だけどこの人が出ていたら見ちゃうって好きな脇役(バイプレイヤー)はいませんか?脇役なのに主役級の味と意味をなすのが名脇役。お野菜の名脇役は何と言ってもネギでしょう。これからの季節に欠かせないネギ。でもいつも脇役扱い。これがないとお鍋もお味噌汁もなんだか足りないってなるのに。。。名バイプレイヤーのネギに注目してみました。
2018.11.5公開
以上、霜降・楓蔦黄のまとめ読みでした。
霜降・霎時施のまとめ読み
2018年の「霜降(そうこう)の次候・霎時施(こさめときどきふる)」は今日までです。
小雨は晩秋から初冬にかけて、ぱらぱらと降ったりやんだりする小雨、「時雨(しぐれ)」のこと。晴れていたかと思うとさっと降り、傘をさす間もなく青空が戻ってくる通り雨。
そんな空模様を写した「黄身時雨(きみしぐれ)」。めちゃ美味しいです。
ちいきのたより
ひろ〜い北海道!自然がいっぱい
北海道岩見沢市 武部建設さん
ちいきのたより第7回目は、北海道岩見沢市の武部建設さんでした。いわみざわ公園にあるバラ園で開催していた『いわみざわローズフェスタ2018秋』に行ってきた様子を紹介してくださいました。バラがキレイだし、妖精のトムテさんたちもいるし、広くて一日中楽しめそうなすごく行ってみたい公園です。
2018.10.28公開
「ていねいな暮らし」カタログ 第20回
「ホリスティック」に暮らしを考える——『murmur magazine』
阿部純さん
ロハスやフェアトレード、エシカルファッション。そんなワードが好きなら絶対読んでみたいmurmur magazine(マーマーマガジン)。環境を意識した暮らしを実現できたら。この雑誌の面白いところは実践者インタビューや座談会などから構成されているところでもありそうです。
2018.10.29公開
ちいさな二十四節気
霜降・どんぐりいろいろ
画 祖父江ヒロコさん
祖父江ヒロコさんによる二十四節気ごとの絵と文で綴る「ちいさな二十四節気」。今では子供のおもちゃが主な役割のようなどんぐり。でも、どんぐりこそが、「土地本来のいのちの森のキーワード」なんだそう。それの理由を探ります。
「かつて、縄文時代の人々は、どんぐりを主食にしていました。私たちがどんぐりを拾いたくなるのは、もしかするとその頃から遺伝子に刷り込まれているからかもしれません。」
だから子供はやたらどんぐりを拾ってくるのか〜、遺伝子に組み込まれているんですね!
2018.10.30公開
びおの珠玉記事
旬のコラム イチョウと銀杏
びお編集部
銀杏(いちょう)、銀杏(ぎんなん)。一緒だと私のように頭が悪い人は混乱してどうしたもんやろか。。あ、そうか銀杏の葉を飲めばいいってことですね。
2018.10.31公開
以上、霜降・霎時施のまとめ読みでした。
霜降・霜始降のまとめ読み
2018年の「霜降(そうこう)の初候・霜始降(しもはじめてふる)」は今日までです。
霜は、昼の間空気中に含まれていた水蒸気が、夜になって気温が下がった時に、氷の結晶となって地面や植物などの表面に付着したもの。
霜が降りるのは気温3度以下の時が多いそうです。気温は地上1.5mくらいで観測されますが、地表はもっと寒いためだそうです。
犬や猫など地面に近いところで生活する生物には、人よりもっと早く寒い冬が来ているってことですね。
ちいきのたより
四谷の千枚田
愛知県豊川市 綺の家建業さん
ちいきのたより第6回目は、愛知県豊川市の綺の家建業さんでした。愛知県の東部にある東三河には、「四谷の千枚田」と言われる棚田が残されています。
古代から『穂の国』と呼ばれていたこの地域を紹介してくださいました。
2018.10.23公開
ぐるり雑考 第22回
いつものうたを、ちがうまちで
西村佳哲さん
好きなバンド「GUIRO」のライブを聴きに、そのまちのコーヒーショップにライブを聞きに来た西村さん。その場で感じた既視感とは。
2018.10.24公開
里山の色
金狗尾(きんえのころ)
木版画 たかだみつみさん
キンエノコロは、エノコログサの一種で、イネ科の一年草です。いつもあたる牧野日本植物図鑑には、「ゑのころぐさ」とあるが、実はこのときは「ほもの科」とされている。後に発行された牧野新植物図鑑では、「いね科」とされている。「ほもの」は形態をあらわし、「いね」は代表する植物を指す。漢字では「金狗尾」、金色の犬の尻尾のような草という意味。何はともあれ、「ネコジャラシ」です。
2018.10.25公開
以上、霜降・霜始降のまとめ読みでした。
寒露・蟋蟀在戸のまとめ読み
キリギリスが戸の辺りで鳴く季節。蟋蟀在戸(きりぎりすとにあり)。
今は「蟋蟀」を「こおろぎ」と読みますが、昔は「こおろぎ」のことを「きりぎりす」と呼んだんだそう。「りぃ〜りぃ〜りぃ〜」と鳴く虫の声、聞こえたでしょうか。
2018年の「寒露の末候・蟋蟀在戸」は今日までです。
読み忘れ防止に今候のびおの記事をまとめました。一気読みができますよ。
ちいきのたより
木造応急仮設住宅
広島県広島市 大喜さん
平成30年7月広島豪雨災害によって被災された方たちのために、全国木造建設事業会を通じて広島県工務店協会と全国建設労働組合協力により県内初の木造応急仮設住宅が完成した様子を紹介いただきました。県産材利用の無垢の木は目にも触感にも暖かく、心と体にぬくもりが届きますよう祈ります。
2018.10.18公開
住まいのグラフィティ
南信州の平屋
新井建築工房+設計同人NEXTさん
長野県の南部の飯田市は実は気候が厳しく、夏40℃、冬場の晴天率は高いが-10℃を記録する。都合、50℃の気温差に対応する家造りが求められる。そんな厳しい条件をクリアした美しい住宅がびおソーラーを搭載してできました。
2018.10.19公開
びおの珠玉記事
ハレの日の旬・ケの日の旬
秋の味覚・キノコ
びお編集部
秋に美味しいきのこ。
野菜売り場で売られていますので「秋の野菜」に取りあげていますが、きのこは野菜でも果物でもありません。それどころか、実は植物でもありません。ではきのこは何の仲間なのでしょうか?美味しく食べるお料理方法も紹介しています。
2018.10.20公開
「ていねいな暮らし」カタログ
動物たちに目を向ける——『SとN』
阿部純さん
自然との共生やありのままに暮らすことを考える時に、動物の暮らしぶりに着目するのは当然のことのように思います。もちろん、動物と一緒に暮らす・飼うことは並大抵のことではないので、誰しもが体験できることではないのですが、暮らしを「飼いならすことの難しさ」を根本的に見直すという意味でも、人だけでなく動物に目を向けるということは非常に示唆的な転換だなと思えてしまったのでした。
2018.10.21公開
以上、寒露・蟋蟀在戸のまとめ読みでした。
寒露・菊花開のまとめ読み
菊の花が咲き始める季節になりました。菊は日本人の生活に定着していますが実は外来種なんですね。
2018年の「寒露の次候・菊花開」は今日までです。
菊花開では美味しい秋の野菜を掲載したり、札幌のイベントをマルワホーム企画さんが紹介してくださいました。
ちいきのたより
食べ歩きで感じる秋っていいでしょ
北海道札幌市 マルワホーム企画さん
北海道胆振東部地震に遭われたマルワホーム企画さんから近況と元気な札幌の様子を紹介いただきました。みんな元気に頑張っているそうです。どんどん観光客も増えるように祈って。
2018.10.13公開
びおの珠玉記事
旬のデータ 秋の野菜
びお編集部
住まいマガジンびおが2017年10月1日にリニューアルする前の、住まい新聞びお時代の珠玉記事から再掲載しました。美味しい秋を満喫できるよう、秋が旬の野菜の栄養素や美味しい野菜の選び方を調べました。
2018.10.14公開
住まいのグラフィティ
Sukura大久保(車椅子でも暮らせる2世帯の家)
入政建築さん
いくつもの建物が合わさったような外観。見晴らしの良い立地から遠目にカフェに間違えられることも。屋根に見えるのは、びおソーラーの集熱パネル。冬もふんわり暖かいその住宅にはどんな工夫があるのでしょうか。
2018.10.15公開
びおの珠玉記事
里山の色 木蔦(きづた)
木版画 たかだみつみさん
壁面緑化でよく見かけるツタの「木蔦」。やわらかく広がるその様子は、たかだみつみさんの手にかかるとまるで美しくまとまったブーケのようにも見えます。
2018.10.16公開
以上、寒露・菊花開のまとめ読みでした。
寒露・鴻雁来のまとめ読み
地震や台風の被害が大きかったですが、みなさんの地域では大丈夫でしたでしょうか?
肌寒くなり、秋の空を鳥が渡り北から冬鳥が渡ってくる季節になりました。
2018年の「寒露の初候・鴻雁来」は今日までです。
読み忘れ防止に今候のびおの記事をまとめました。
ぐるり雑考
モノ、うつわ、呼吸
西村佳哲さん
本当は秋分の水始涸最終日の更新でしたが人気連載のため、ぜひおすすめしたく特別に紹介しました。今回は物を所有する上での理想と現実・生活のはざまのお話。物を買う・手放すきっかけや頻度についてどう西村さんは考えたのでしょうか。
2018.10.4公開
ちいきのたより
本日から二十四節気は【寒露】
(株)マクス 鈴木克彦さん
ちいきのたよりとは、「ちいきのびお」に参加している各工務店さんから、それぞれ地元のお話をしていただく企画です。七十二候ごとに役に立つ、面白い、お知らせなどが届きます。
ちいきのたより第三回目は、静岡県富士市のマクスさんです。二十四節気のお話かと思いきや、富士山のおいしい水で作られるウイスキーのお話が展開されます。工場見学ツアーでの楽しい体験談、参加してみたくなりますね。
2018.10.8公開
吾輩は歌丸である。
簡単には吐かないよ
永田花さん
大変!歌丸が針を飲み込んでしまった!?大丈夫!?先生何とかして〜の巻!今回は連載1年を記念して、歌丸がまだ小さかった頃のある事件についてのお話です。大事件が起きていてもケロッとしている歌丸は、やっぱり可愛いですね。
2018.10.9公開
ところかわれば
フランスの食の「びお」事情
森弘子さん
フランス・パリ在住の森弘子さんの連載「ところかわれば」。毎回フランスの建築事情をご紹介いただいていますが、今回はフランスの食の『びお』事情についてです。パリの名物マルシェのお話も出てきますよ。
2018.10.10公開
住まいのグラフィティ
春霞の家
小野 剛さん
人気連載「住まいのグラフィティ」。太平洋を木の間に臨む丘陵地に建てられた春霞の家。「人と自然をとり結ぶ場としての建築」をと、小野剛さんは考え設計されました。
2018.10.11公開
以上、寒露・鴻雁来のまとめ読みでした。
他人から与えられた正解で生きるの? 岡啓輔『バベる!』ブックレビュー
他人が正解をくれるのを待っている社会は終わる、だろう。
建築も、正解があるように私は思い込んでいた。プロである建築士が正解の家を設計し、プロである工務店が正解の家を建てる、素人はその正解に手を触れてはならない、そんな方程式があると思っていた。いや、思い込んでいた。
でもこの『バベる』を読んで、私のなかの方程式は崩れた。
「技術の値段が明らかになり、プロが緊張感をもって建築に臨み、素人とプロの健全な競争が起これば、建築はいい方向に向かう。ホームセンターの登場によって、そういう変化が起こる」(本書第一章「激闘! セルフビルド」)
建築は、家は雨風をしのげれば、それが正解なんじゃないのかな。正解の基準は他人ではなく、自分のなかにあるんじゃないのかな。そう、思うようになった。
こんなことは他にもある。例えば、法律が許す範囲で一パーセント未満の低アルコール飲料をつくる。材料は、イオンなどのスーパーマーケットに行けばすぐに全部手に入る。
人は問う。
「どうなったら正解なんだか、分からないじゃないですか」
私は答える。
「飲んで、うまい、と思ったら正解です」
自分でつくるということはそういうことだ。自分で正解を決める。
むしろコンクリートに余計な水を入れたり、建材に有害物質をまいたり、手抜きをしたりするのは仕事としてやっているプロだった、ということもある。そうだ、採算を度外視した素人の作品がプロの作品を凌駕することだってあるじゃないか!
本書は随筆としても逸品だ。岡さんが対峙した材木屋や不動産屋とのお金のやりとりの生々しさ、高山建築学校周辺の人たちとの体温のある会話が、岡さんの建築への情熱を際立たせる。読み終わったら、岡さんのファンになっていることに気づく。きっと、熱狂に巻き込まれている。
そればかりではない、本書を読んだ人は、自分の手で何か作りたくなる。手を動かして、自分の手の中へ真実を、正解を引きもどしたくなる、そんな読書体験が、本書にはある。(甲)
『バベる! ─自力でビルを建てる男』
著者 岡啓輔
構成 萱原正嗣
販売 筑摩書房
(献本いただきました)
住まいの主体性を回復せよ!
住まいに求められる根源的な機能の一つ、「暑さ、寒さをしのぎたい」という欲求は、二次的に「光熱費を抑えたい」という形で表現されるようになってきた。
そういう観点で書かれている断熱本は多い。だが、何しろタイトルに「人生を変える」とうたっているのだから、単なる断熱本ではあるまい、と見渡すと、帯の後ろにヒントがあった。
「1.熱環境を改善する」
「2.外環境を活かす」
「3.まちとつなげる」
新築住宅では当たり前になった高断熱だが、既存住宅の熱環境はまだまだ悪い。日本にいま現在建っているほとんどの家は、決して高くない現行の省エネルギー基準を満たしていない。ここを改善すべし、と訴える。
しかし、その理由は決して「エネルギー問題」とか「基準がこうだから」という話ではない。暮らしの場の熱環境が改善されれば、これまで活用されてこなかった北側なども含めた、住まい全体を活用できるようになる。住まい手の活動量も増える。限られた環境にじっとしているのではなく、身体を動かす生活に変化する。
そうやって身体性を回復するとともに、訴えるのは主体性の回復だ。住宅は「商品化」して、高機能な設備機器が、ほうっておいても快適な環境をつくってくれるように見える。そこに暮らすと、知らず知らずのうちに、快適な生活は誰かが用意してくれる、という依存感覚を起こす。
そんな状況に陥らないよう、主体性をもつべし、という提案の一つは、エアコンの冷房に頼らずに住まいを改善してみる、ということだ。外部の環境を断ち切ってエアコンを使う、という「依存」から、外部環境を能動的に活かして楽しむか、という「主体」への変化を誘う。
商品化して利便性が高い住まいに暮らせば、地域コミュニティのような面倒なものはいらない。若いうちはそのように思い、実際にそうやって暮らす人が多いだろう。だが人は必ず歳をとる。積極的に外に出かけるばかりの人生から、身体も衰えて、やがて暮らしの場たる住まいに、ある意味縛られるような時期がやってくる。それまでに地域コミュニティという居場所も耕しておくのだと訴える。
建物というハードウェアだけにこだわることは、実のところ見えない誰かに依存しつつも、将来の帰属先を失わせることになる、そんなメッセージが通底している。
若い世代には、ここまでの想像力が持てないかもしれない。むしろ高性能な機器に囲まれて、快適な生活を送りたい、と思う人が多いのかもしれない。
本書のターゲットは、セカンドステージからサードステージへむかうシニア層である。しかし、人生も住まいも100年時代であるからこそ、若者にも一読を促したい。(佐塚)
『人生を変える住まいと健康のリノベーション』
著者 甲斐徹郎・星旦二
販売 新建新聞社
(献本いただきました)
びお編集部の「ゆる〜く住まい談義 」(3)
びお編集部の「ゆる〜く住まい談義 」(2)
びお編集部の「ゆる〜く住まい談義 」(1)
住まいマガジン びおの企画会議の中で、編集部の3人(編集の林・デザイナーの阿部・編集長の尾内)の共通点はなんだろうと考えたところ、「まだ持ち家がない」3人であるということがわかりました。それぞれに結婚し家庭を持ちながら、マンション住まい。そんな持ち家がないメンバーだからこそ伝えられることは何か。私たちの等身大の視点を大事にした企画作りがしたい。そこで、まずはどんな住まい感・住宅感を持っているのか話をしてみようというゆるい会です。
今回は、現状の様子とそもそも家に対する憧れについて話しました。
「ヤドカリプロジェクト」第1号お披露目&セミナーに参加してきました
先週末、以前びおで紹介させてもらった「ヤドカリプロジェクト」の第1号が完成したというので、
そのお披露目会と、今後中古住宅を取得しようと考えている人向けの住宅取得セミナーに参加してきました。
ヤドカリプロジェクトとは、①空き家を買う。②資産価値を回復させるため空き家を全面的にリフォームする。③自宅兼事務所として使用したあと転売し、利ざやを元手に次の空き家を買う。これを繰り返しヤドカリのように移動しながら空き家を次々によみがえらせていくプロジェクトです。
こちらがそのプロジェクトの1号目のお宅。浜松市の市街地からも徒歩圏内の住宅街にあります。
(さらに…)
パンクに語る住まいの改装体験記『リフォームの爆発』町田康 (著)
町田康が好きです。芥川賞作家なのでそれなりに有名かもしれませんが、僕にとってはパンクバンド「INU」のボーカリスト、町田町蔵です。
その町田康(マチーダ)が、自宅のリフォームを行った際の記録が出版されました。
(リノベーションでしょ、と突っ込みたくなりますが、『リノベーションの爆発』よりも『リフォームの爆発』の方が売れるタイトルですよね)
とはいえ、ただの工事記録ではないのです。
(さらに…)
落ち葉のプール
風の冷たさをひときわ感じる一、二月。
毎年子どもたちを集めて、落ち葉のプール遊びをする。
この時期に落ち葉遊びというと、
「こんな寒い冬ではなくて、秋なんじゃないんですか。」
と、言われることが多い。
秋、落ち葉、10、11月、という刷り込みイメージがあるのだろう。
しかし、実際に静岡県あたりの里山では、秋よりも1月あたりがもっとも落ち葉が豊富だ。
たっぷりの落ち葉を熊手で集め、プールに見立てた枠の中にためる。
小枝を取り除いたら、あとは飛び込むだけ。
遠慮深い日本人だが、勧めると、好奇心旺盛な親は、子どもと一緒に落ち葉の中に飛び込む。
あとは、落ち葉をかけあったり、埋もれたり、飛び込んだり。
全身埋もれて目だけを出していると、自分が大地の一部になったかのような気分だ。
ポケットの中身をカラにしておくことをお忘れなく。
カギや腕時計、財布、メガネなどをプールの中に落としてしまうと、探すのはとてつもなく困難で泣きそうになる。
落ち葉の中は存外暖かい。
中で暴れる子どもたちは汗だくだ。
ホカホカと湯気立ち上る子どもたちの姿を見て、こんな商品を思いついた。
『落ち葉のダウンジャケット』
羽毛(ダウン)の代わりに落ち葉をギュッと詰めたジャケットは、植物由来の自然素材で保温性抜群。
アラカシ100%。
今年の流行りはコナラだぜ!
サクラだと香りがいいよね、なんて。
もちろん、中身は毎年詰め替える。
自然派のあなたに、ぜひオススメしたい逸品だ。
ちなみに、製造・販売の予定は……、ない。
[よねむし]
「堀部安嗣 建築の鼓動」上映会と堀部安嗣展
「住まいのグラフィティ」で2回登場いただいた堀部安嗣さん。彼が手がけた建築作品を紹介する堀部安嗣展、そして14の建築作品を紹介する短編ドキュメンタリー映画「堀部安嗣 建築の鼓動」の上映会と堀部安嗣さんを囲む会が静岡県浜松市で開催されます。
堀部安嗣展
日時 2018年3月15日(木)~2018年3月18日/13時~17時(最終日16時まで)
住所 静岡文化芸術大学西棟1階ギャラリー(静岡県浜松市中区中央2-1-1)
映画上映と堀部安嗣さんを囲む会
日時 2018年3月16日(金)17時~20時30分
上映会と囲む会の詳細はこちら(静岡文化芸術大学のホームページ)まで。(甲)
画像と情報は静岡文化芸術大学の「堀部安嗣 建築の鼓動」上映会と堀部安嗣展を開催します(3月15日から)より。
住まいのグラフィティ
<スケール>から日常をとらえる
POWERS OF TEN
あるとき、ふと大学時代に授業で視聴した一本の映画を思い出した。
POWERS OF TEN(パワーズ・オブ・テン)
この映画を作ったのは、チャールズ及びレイ・イームズ。
家具や建築のデザインで有名なデザイナーである。
公開は1968年だというから、今からちょうど50年前のことになる。
このPOWERとは「力」のことではなく「べき乗」という意味だ。
POWERS OF TENは、10のべき。科学的な話の中では必ず出てくる言葉である。
スケールは、建築家にとってなくてはならないもの。
それぞれのスケールでは何が見えるのか、スケールとスケールの関係性はどうなっているのか、
常に建築を巡る世界をとらえるために使用している。
そんなスケールの移動を、この映画は実現して見せてくれる。
今目の前の日常を、この映画のようにスケールを移動しながら見つめ直すことができたら、
どんな発見があるだろう。
そんな想像の旅に誘い出してくれるPOWERS OF TEN。
建築に携わる人だけでなく、どんな人でも新鮮な驚きを持って楽しめる映画だと思う。
POWERS OF TEN
宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅
フィリップ・モリソン、フィリス・モリソン、チャールズ
およびレイ・イームズ事務所 著
村上 陽一郎、村上 公子 訳
歩くことでわかること
こんにちは。びお編集長のおないです。
本格的な冬となり、暖かい飲み物が手放せなくなりました。
私にとって先週末は、びおオープン後初めて訪れた平穏な休日だったような気がします。
そんな大げさなことを、と自分で思いながらも、久しぶりに感じる心の余裕が新鮮でした。
ただ、それは単に時間が空いたという、ことだけではなく、身体的なことも影響しているのだと思います。
この日、まだ「この冬一番の寒気」が襲う前のほがらかな陽気の中で、私は近所を散歩していました。
最近はもっぱら車通勤となり、休日も出かけることが多かったため、近所の病院まで気分転換も合わせて歩いて行くことにしました。
浜松市に流れる馬込川沿いを、下流に向かって歩くのがいつものコース。
そこで、いつもつい立ち止まってしまうポイントがあります。
大きく川が蛇行するこの場所。
夏に見たときと変わらないアングル、でもどこか冬のそれは哀愁を感じる風景でした。
私たちは普段の生活で、目的地に最短でたどり着くことばかり考えてしまいます。
その方が効率は良いし合理的だし、結果がすぐわかれば次の手を打てるからです。
ですが、たとえ同じような道を歩いていても、わずかな違いに感銘を受けたり、心が動くことがあります。
ゆっくり歩けば普段気づかなかったものに気づくこともできます。
そこに意味を見出したり、記録して共有しようと誰かの顔を思い浮かべたり、そんな時間の豊かさに、
私は心を寄せていくことが好きです。
びおはオープンして三ヶ月が経とうとしています。
ハッピーバースデー!と誕生を盛大に祝っていただいてから、赤ちゃんのびおは毎日をマイペースにでも確実に生きています。
びおが変わらず、二十四節気や七十二候のこよみをもとに、淡々と時を刻み続けることが、
読者の人たちの生活の平穏に少しでも寄与できるように。
これからも町を歩くようにしながら、
びおが心から良いと思って伝えたいと思えるような記事を、少しずつ発信していきたいと思います。
年末感のあるブログでした!
びお俳壇【大雪】募集!
大根引き大根で道を教へけり 一茶
古くから日本人は季節の言葉を使ってあいさつをしてきました。俳句が季語を使うのは季節のあいさつをするため。
「大雪の折」や「大雪の候」など、手紙で使う形式化された時候のあいさつは、そんな季節のあいさつの名残りです。
住まいマガジンびおは二十四節気や七十二候のこよみをもとに、住まいと生活の視点から旬な話題を届けてきました。
これって、あなたへ季節のあいさつをしてきたということ、です。
もうそろそろ、あなたから季節のお便りをいただきたいな、なんて思いました。
そこでこの「びお俳壇」を企画しました。二十四節気ごとに十七音の俳句をあなたに応募していただき
おもしろいな! たのしいな! すごいな! かっこいいな! こんなことあるの!と思った俳句を選んで掲載させていただきます。
そんな思いつきに、参加してみませんか?
というわけで、あなたの投句をお待ちしております。(甲)
応募要項
テーマ 冬の季語を使う。
締 切 2017年12月6日(水)23時59分
掲 載 冬至、2017年12月22日(金)12時に特選1句・入選3句程度を住まいマガジンびお (https://bionet.jp/) で掲載します。特選受賞者には賞品として粗品を贈呈いたします。
選 考 びお編集部員が選考し、寸評をつけます。
下のフォームから投句をお願いいたします。
ボジョレー・ヌーヴォーは初冬の季語?
お酒のお話。毎年11月の第3木曜日にワインのボジョレー・ヌーヴォーの一般販売が解禁されます。今年は11月16日(木)に解禁されました。ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランス共和国ソーヌ=エ=ロワール県のボジョレー地方で採れた葡萄でつくられたボジョレーワインのヌーヴォー(新酒)のこと。
びお編集部にもボジョレー・ヌーボー2017が届きました。
このボジョレー・ヌーヴォーの解禁は毎回イベントになり、販売業者のキャッチコピーが日本のネットユーザーの間で楽しまれています。「新酒」は晩秋の季語ですが、「ボジョレー・ヌーヴォー」は初冬の季語として歳時記に載ってもいいくらい、かもしれません。今年の出来はドン・キホーテさんによれば「豊満で朗らか、絹のように しなやか。しかもフレッシュで輝かしい」とのこと。
私は下戸で、しかもワインは苦手なのですが、皆さんはどのように味わいましたか?(甲)
ぷち たつの
今年8月に京都でびお養成塾が開催されました。
その1期生である兵庫県たつの市の池尻朋子さん(池尻殖産株式会社)が中心となって「ぷち たつの」が更新中、小京都たつのの情報を発信しています。
ぷち たつの
http://www.ikejiri.jp/blogall
先月末に完結しましたが「香山村の猫の復讐」というむかしばなしの連載もあります。絵をご自身で描かれていて、方言をふんだんに使っていて。むかしばなしを使った地域紹介、おもしろいですね!(甲)
愛着が湧く柱
『日本人とすまい』(上田篤、岩波新書、1974)は「屋根」や「柱」や「庭」など住まいの部位ごとに書かれた評論24本が載っている。「柱」を読んだ。階(キザハシ)や梯(ハシゴ)と同じく「離れたものへ渡すもの」を意味するハシを語源とする柱(ハシラ)である。
今年の夏まで、損害保険代理店の社員だった。火災保険は、おおまかに言えば建物の柱が鉄筋コンクリートか鉄骨か木骨かで保険料が変わる。駆け出しの研修生のころ、保険会社の社員さんと同行して横浜にあるバイク屋さんの物件を見た。一階建だったけれど天井の高い店舗だった。社員さんは見るなり
「鉄筋コンクリートだね」
と言った。私はびっくりして
「こんなに細くて鉄筋コンクリートなんですか。鉄骨じゃないんですか」
と訊いた。でも社員さんは
「建物が大きいからね。鉄筋コンクリートだね」
と繰り返し言った。
社員と研修生が同行して保険内容を説明した場合、説明責任はすべて社員にある。だから私は鉄筋コンクリートの料率で計算し契約した。
8月のお盆休み、バイク屋さんから「保険金の下りない契約をさせられた」とクレームがあった。前回同行した社員さんは休みをとっていて、私は一人で横浜へ謝りに行った。
「これコンクリートじゃないよ。鉄骨だよ」
と言って中東系のバイク屋さんは鉄骨の柱を蹴った。もう少しで死海に沈められるところだった。柱の苦い記憶である。
中学生のとき、先生から「おまえは林ではなく柱だ」と言われた。もしかしたら褒め言葉だったのかもしれない。
「俺は柱なのかもしれない」
私は恋人を撫でるように、教室の隅にある鉄筋コンクリートの白い柱を何度もさすった。柱の甘い記憶である。
柱というと諏訪の御柱祭が思い出される。ご存知のように、御柱祭は7年に一度寅と申の年に、樅の大木を16本切り出して木落し・川越し・里曳きののちに諏訪大社の4つの宮の四隅に建てて神木とするお祭りだ。なぜ神木を立てるのは分かっていないけれど樹木信仰が根底にあることは間違いないだろう。
古事記には天の御柱の話がある。淤能碁呂島に建てた八尋殿で伊邪那岐と伊邪那美が天の御柱のまわりを巡って日本列島を作った。 本書にも書いてあるが伊勢神宮正殿の床下中央には、天の御柱を模しただろう「心の御柱」が建つ。
上田篤はコルビュジェの言葉をもじって「日本の建築の歴史は、柱との格闘の歴史である」と書いた。だが、神話では、日本の創世記ではすでに「天の御柱」が建っていた。
他にも本書には「いまでも古い家では、柱に家神がやどるとされ、商家の大黒柱などでは、子供がこれにもたれることすらゆるされない」とある。そういえば神様や遺骨も柱で数える。木の生命をいただいて建てた柱、愛着が湧いた先はそんな柱の神格化なのかもしれない。
江戸時代の俳諧について書かれた『古句を観る』から柱の発句。
年々のもたれ柱や星迎 白雪
星迎は七夕のこと。一年に一回の七夕の行事にあたり、毎年その柱にもたれる。一年に一度だけ七夕の夜に彦星と織姫が出会うという神話があるが、この人は織姫に逢うかの如く一年に一度だけ柱にもたれるのだ。たぶん恍惚の表情で、もたれるだろう。
ここまで愛着を以て語られる柱はほかにない。あなたもこの人のように、今お住まいの家や実家に愛着が湧く柱はありませんか? 私はあります。(甲)
屋根はなぜ根なのか?
『日本人とすまい』(上田篤、岩波新書、1974)は「屋根」や「柱」や「庭」など住まいの部位ごとに書かれた評論24本が載っている。「屋根」を読んだ。
屋根は変な言葉だ。屋根は家の上にあるのに、「根」は物の下の方を指す言葉だからだ。屋、すなわち家の上にあるのに、字面の意味は家の下である。漢和辞典を調べると「屋」は家を示すが「やね」とも読み、屋根の意味も持っている。屋上という言葉も「屋上屋を架す」ということわざも「屋」が屋根の意味を持っていることを教えてくれる。
万葉集には大伴家持の歌で「板蓋之黒木乃屋根者」(板葺きの黒木の屋根は)とあり、奈良時代から「屋根」の使用例はある。
国語辞典を調べると、「屋」は家全体を示した。そして屋根の「根」は垣根や羽根の根と同じ接尾語に過ぎず、地面などにしっかり根付いているもののことらしい。どうやら、屋が家を示すのではなく屋根が家を示していたようだ。
つまり、屋根という言葉は屋根=家がしっかり地面に付いていた時代の名残りで家そのものを示す、そして柱と壁によって屋根が地面から離れてもなお屋根と呼んだ、ということらしい。屋根の示す範囲が家全体から雨をしのぐ部位へと小さくなった。冒頭の「屋根は変な言葉だ」は、柱と壁のある家が普通だと決めつけていた私の思い込みに過ぎなかったのだ。
ちなみに屋根が家そのものである好例は平安時代まで農家のスタンダードだった竪穴式住居である。
『日本人とすまい』で上田篤は「日本における建築の近代化の歴史は、屋根除去の歴史である」として近代化とともに屋根が少なくなっている事態を嘆いている。確かに屋根こそが日本の家屋そのものだった歴史を思えば、屋根のない建築物は根なし草だ。
昔、北海道札幌市に住んでいたとき新千歳空港駅から札幌駅へ快速エアポートで赴くたびに「車窓から見える街が寂しい」という印象をもった。雪国で曇り空が多かったのもそうだが、サイコロ型の屋根のない無落雪建築が内地出身の私に寂しいという印象を与えたのだろう。一方で「柿木村の一輪挿し」の企画のために島根県を訪れた時、インターチェンジから見えた集落がみな石州瓦で屋根を葺いていて、赤褐色が目に映えた。(甲)
家の歴史を考えた
『プロセスでわかる住宅の設計・施工』(鈴木敏彦+半田雅俊、彰国社、2016)を建築初心者の立場で読んだ。あの「F・LL・ライトに学ぶヴィンテージな家づくり」を連載している半田雅俊さんの著書である。といっても読んだのは基礎編の「良質な住まいをつくるための知識と視点」だけ。
興味深かったのは「日本の住まいの歴史から考える」。日本の住まいの歴史を縄文時代から現代にいたるまでたどっている。町屋や農家は構造形式が決まっていて「人が建物に合わせて使う」こと、明治時代の家の板ガラスはすべて輸入品であったこと、大正時代は性別就寝が普通だったこと、太平洋戦争による空襲で大都市が焼けるまでは都市部では借家住まいが普通だったこと、などが私には新鮮だった。今の日本の都市部における家づくりの伝統は戦後に作られた比較的歴史の浅いもので、それまでは江戸時代から脈々と続いた借家暮らしが伝統だったようだ。今の若い人が借家に親近感を持って、新築一戸建てに違和感を持つのは先祖帰りかもしれない。
浜松市の蜆塚公園で縄文晩期の家と旧高山家という19世紀半ばの家を見ている。
縄文時代の竪穴式住居は空気を循環させ排煙できるように茅葺屋根の下に換気口があいているのと入り口があるのだけのシンプルな間取り。
旧高山家は『プロセスでわかる住宅の設計・施工』にも書いているような「田の字プラン」よりもっと単純な「円の字プラン」。こういう単純な間取りを見ると三大欲求のうち食欲・睡眠欲は大丈夫だろうけれど、性欲はどうやって発散したのか気になる。老夫婦にその息子夫婦でどうやって夜を営んだのだろうかとか、外で営んだのかとか、夜這は特に気にしない習慣なのかとか、家のプライバシーの問題ってほとんど性欲に行きつく気がする。日本人は9月に生まれた人が多いらしいけれど、誕生月の多さと住まいの関係について調べたら何か分かってくるかも。縄文人はどの季節に多く生まれたんだろう?
旧高山家で気になったのは縁側がなかったこと。
伝統的な家づくりというと「縁側」が思い浮かぶけれど、それもまた現代に選び直された例外的な過去の記憶に過ぎないのかもしれない。(甲)
綺の家建業株式会社さんを訪問
台風は過ぎたけれど風の残る火曜日。
愛知県豊川市にある綺の家建業株式会社さんを編集長と2人で訪問しました。
浜松と豊橋・豊川は三遠とくくられることもあり、近いですね。
綺の家建業さんを訪ねたのは、web女子一期生の原さんと打ち合わせをするため。
打ち合わせといってもほとんど撮影会。
社屋の外や内で小物を使った撮影をしました。
そうそう、綺の家建業さんがinstagramを開設しましたよ。
題して「プチプラ七十二候」。
原さんの好きなプチプラ・ファッションと綺の家建業さんが使うタイルなどの資材がインスタ画面のなかで化学反応を起こします。
つまり、原さんのセンスが工務店さんのお仕事に彩りを添えるのです。(甲)
今切変遷図
おはようございます。びお編集部の林です。
編集部のある浜松は今日も秋雨で肌寒いです。
浜松市文化遺産デジタルアーカイブ追加資料搭載のお知らせ、と浜松市立図書館のホームページに書いてありました。
それで浜松市文化遺産アーカイブの存在を知り、はじめて訪れました。むかしの浜松市の姿をデジタル画像で見ることができます。
たとえば遠江州敷知郡浜松御城下略絵図の真ん中下、びお編集部(浜松市中区南浅田)の近くにある「光福寺」が木々に囲まれて描かれ、集落のかたわらに「浅田村」と書かれています。「浅田村」は南浅田のもとになった地名でしょう。そして、いつもは馬込川と呼んでいる川が「太子渕」と書かれています。
一番興味をもったのは浜名湖の今切変遷図。
もとは淡水湖だった浜名湖が地震による津波で太平洋とつながり、その決壊した場所は今切と呼ばれ魚がたくさん釣れると編集人から聞きました。災害とともに変わっていった今切の移り変わりを、今切変遷図では貼り付けた付箋をめくった状態で一覧できます。古代、浜名湖から出る浜名川が太平洋にそそぎ、平安時代には浜名橋という橋が架けられていました。浜名橋は四大橋と呼ばれ平安貴族にも歌枕として人気だったそうです。
霧はるる浜名の橋のたえだえにあらはれわたる松のしき浪 藤原定家
その外にも『浜松市史』や絶賛放映中のNHK大河ドラマ「おんな城主 直虎」で有名になった井伊直虎の関連資料が公開されています。
みなさんの町の図書館もこのような地域資料がデジタルアーカイブで公開されているかもしれません。ご自宅で手軽にお住いの地域の歴史に触れることができますよ。(甲)
編集部のプチ引っ越し
新びおも創刊して二週間が経ちました。
先日は、編集部のスタッフが一つにまとまって作業できるように、
社内でプチ引っ越しをしました。
編集長な私は奥の窓際。外を眺めながらお仕事します。
寒さ暑さ、色々ありそうですが、良い気分転換になりました◎