我輩は歌丸である。
第41回
恒例の冒険タイム!
2年前の歌丸脱走話を覚えているでしょうか?
今回は歌丸が4回目の脱走をしたお話です。
先にこちらを読むのがオススメです↓
久しぶりに脱走した歌丸は案の定マンションと隣家の間でうずくまっていました。
4回目ともなると慣れたものです。キャリーバッグを片手にジリジリと隅に追い込んでいきます。歌丸に触れずバッグに追い込む技術は上がっていますので簡単に成功、そのまま担ぎ上げ隣家との間から一旦外へ救出しました。
すぐそこにマンションへ入るドアがあるのにもかかわらず、車の下へ逃げ込みます。
はいはい。これも想定内ですよ。辛抱強く待ち歌丸が出てきたらバッグを上からかぶせます。
しかし担ぎ上げようとすると大暴れしてらちが明きません。
怖くて帰りたいくせに『触るな!』と怒り狂う姿に私はイラつき、思わずバッグで歌丸を押してしまいました。
すると押された歌丸は少しですが移動したのです。
これいけるかも!もう一度やってみると抗議の雄叫びは上げるものの、逃げもせず大人しく押されて前に進みます。
やっとの事でマンション内まで移動したのに、階段の踊り場で急に動かなくなりました。ここで諦めるわけにはいきません。お尻を押し続け、一段上る度にファー!と威嚇されながら、午前2時ついに我が家にたどり着いたのです。
そういえば脱走はいつも2月頃だなぁと思い調べたところ、猫の繁殖期は2月からでその時期に家猫は外に出たがるそうです!脱走理由がわかったので春の過ごし方について歌丸と話し合おうと試みましたが
話合いなんか無駄なのよ。だって僕は猫だもの。人間の言うことに聞く耳を持つ必要なんかある?
と正論で返されてしまいました。
横柄な態度で感じ悪いったらありゃしない!
外出禁止令は出しましたがベランダに出る事は許可しました。歌丸は得意気に室外機の上を陣取ります。春の訪れを楽しむかのように外の匂いをくんくん嗅いでいる姿はとても可愛いです。
来月のお話は歌丸か愛猫遍歴か?それはまた別のお話。