二十四節気の色と食卓
第4回
春分の色
画/柴田美佳
春分
3/20 ~ 4/3
暖かな陽気となり春本番を迎える頃。日本では「春分の日」を「自然をたたえ、生物をいつくしむ」日とされています。また、春分の日をはさんで前後3日、計7日間は彼岸とされています。春分の日は春の彼岸の中日にあたります。
こよみの色
いっこんぞめ・いっきんぞめ
一斤染
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雀始巣
3/20 ~ 3/24
スズメが巣を作り始める時候です。この半世紀でスズメは9割も激減したそうです。「雀隠れ」(春、スズメが隠れるほどに草木の芽や葉が伸びること)という言葉も消えてしまうのか。自然を失うことは、季語を失うことでもあるのです。こよみの色
豌豆緑色
季節の一皿
つくしご飯 -
桜始開
3/25 ~ 3/ 29
うららかな陽気に桜の花が咲き始める頃。平安時代からこちら、花といえば「桜」を表しました。『世の中にたえて桜のなかりせば春の心はのどけからまし』(在原業平)。 のどかな春に日本人の心を騒がせる桜の魅力とは何なのでしょうか。こよみの色
若竹色
季節の一皿
鯛の塩竈焼き -
雷乃発声
3/30 ~ 4/3
遠くで雷の音がして、稲光が光る。一つ二つ鳴ったかと思うと、それきり止む春の雷です。立春以降に起こる雷を「春雷」、その初めて鳴る雷のことを「初雷」、三月初旬、啓蟄の頃に鳴る雷には、特に「虫出雷」という呼び名があります。こよみの色
白緑色
季節の一皿
さよりのにぎり寿司