二十四節気の色と食卓
第7回
立夏の色
画/柴田美佳
立夏
5/5 ~ 5/19
夏の気配が感じられる頃で、春分と夏至のちょうど真ん中の節気。暦では立夏から立秋の前日までを「夏」 としています。全ての生き物が生き生きと活動を始める季節で、それは当然私たち人間にも当てはまることですね。
こよみの色
わかみどりいろ
若緑色
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蛙始鳴
5/5 ~ 5/9
春になり、カエルの雄が雌を呼んで鳴き続けます。降雨を予報し害虫を食べるカエルは、地域によっては田の神の使わしめと考えられ、信仰の対象となりました。江戸時代には、特に声のよいカジカガエルを飼育し、鳴声を楽しみました。こよみの色
若苗色
季節の一皿
ちまき・柏餅 -
蚯蚓出
5/10 ~ 5/14
みみずは、土を食べ、土中の有機物や微生物、小動物を消化吸収し、粒上の糞を排泄することで、土壌中の通気・保水・排水を高め土中の酸素量を増やしてくれます。肥沃な土地とは、そんな土壌動物や微生物が活発に働く土をいいます。こよみの色
若草色
季節の一皿
しっかり下処理。新ごぼうの香りを楽しむ -
竹笋生
5/15 ~ 5/19
日本では「竹冠に旬=筍」の文字を多用するたけのこ。現在日本で食用の中心である「孟宗竹」は、17~18世紀に中国から入った外来種でした。当時日本でたけのこといえば「真竹」。独特の竹文化は真竹を素材に作られていました。こよみの色
若芽色
季節の一皿
春キャベツと新じゃがいものサラダ