我輩は歌丸である。

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あんこが好きになっちゃったのよ

歌丸が長すぎる夏休みを終え、我が家に戻り1ヶ月半が過ぎました。

なんやかんやありながらも毎日穏やかに過ごしています。

歌丸は10月で14才になりました。年を取ったせいか、若い時には絶対しなかった行為をするようになりました。

まずは毎晩お布団に入って来るようになった事。

今までは無理やり布団に引きずり込んでいましたので、ピギャーと鳴き叫びすぐに出て行くのが常でした。今は入れてくれ!と布団をカキカキして来るのです。

ムチムチボディをムニュムニュ触りながら眠りにつくという贅沢を毎晩楽しんでいます。

続いて食の好みが日々進化している事。

キャットフードしか食べなかった歌丸が、数年前から人間の食べ物の虜になったお話は以前しましたね。

先日、お土産にいただいたもみじ饅頭を作業机に置いていました。何かゴソゴソやってるなと思い見に行くと!

もみじ饅頭が襲撃されているではありませんか!「食べちゃダメー!」と叫び、すかさず奪い取りました。

何故!?お饅頭?と戸惑いましたが、クッキーやケーキのカスを貪り食う歌丸を何度も見ているので、皮が食べたかったのだろうと納得しました。

その後もしつこく饅頭くれくれ攻撃が続くので、しょうがないなと少しだけ千切ってあげました。すると歌丸は皮を残し、あんこだけを食べました。

あ、あんこ?あなた好きでしたっけ??

大好きよ!僕は日本生まれ日本育ちなのよ!あんこが好きなDNAは組み込まれているのよ!

2024年最後のお話は「あんこ」で締めさせていただきます。写真は今年のお気に入り3枚です。

お花と猫

実家の台所カウンターを覗き込む歌丸


瓶でも枕にしちゃう猫

ピノキオに出てくる金魚鉢フィギュアを枕にする歌丸


お面つけてドヤ

新宿で配っていたピーポーくん紙お面をつけて日向ぼっこする歌丸


1年間連載を読んでいただいた皆様、ありがとうございます!歌丸共々足を向けて寝られません。

来年もたわいも無いお話が書ければ幸せです!それはまた別のお話し。

著者について

永田花

永田花ながた・はな
文化学院建築科を卒業後、ステンドグラス作家の山本幸子氏(株式会社山本・堀アーキテクツ)の下で働きながら物つくりの基本を学ぶ。その後N設計室勤務。仕事をしながらクラブイベントの会場装飾・ポスターやフライヤーデザインを手がける。現在は写真を使ったオーダー雑貨のデザイン・制作を生業としている。
http://87utamaru.wix.com/tutti-cat

連載について

永田花さんの飼い猫歌丸くんの日常について綴るエッセイ。歌丸は猫っぽくない、と花さんから聞いて、それはどういうことだろう?ととても興味を持ちました。花さんと歌丸との出会いから、これまでのこと。ほっと一息つけるようなエピーソードにあふれています。