立夏
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りっか
夏のはじまり。ゴールデンウィークが終わり、田植えがはじまるころ。野山の新緑が美しい時季になりました。五月になるともう肌寒い日もなくなるので更衣をします。生徒も黒い制服を脱ぎ白シャツを着たり白いセーラー服になったりで街も軽く華やかになりますね。更衣駅白波となりにけり/綾部仁喜の俳句のような光景があちこちのターミナルで見られます。ただ、五月病には気をつけたいものです。
- 楠に風東海大学夏に入る
- 長谷川櫂
竹笋生
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たけのこしょうず
竹の子が生える。竹の子の季節は春ではなく、夏の季語に分類されています。これは中国から渡って食用竹を代表する孟宗竹ではなく、日本固有の真竹の旬を基準にしているからかもしれません。草冠に旬で筍という漢字も面白いですね。竹は六十年か百二十年周期で花を咲かせて一斉に枯れます。淡竹の次の開花は二〇二〇年代、真竹は二〇九〇年代です。
- 雨を聴く竹の子の皮剥きながら
- 安住敦