春分
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しゅんぶん
昼夜の時間がほぼ等しくなる日。彼岸の中日にあたり、余寒はありますがどんどん気温があがっていきます。暑さ寒さも彼岸まで、の寒さの方、そしてぼたもちを食べる方がこちらの彼岸です。国民の祝日に関する法律では秋分の日は「祖先をうやまい、なくなつた人々をしのぶ。」春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ。」と区別されています。その通りに過ごしましょうか。
- 花衣洛中洛外図へ帰る
- 中村安伸
雷乃発声
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かみなりすなわち
こえをはっす
雷が鳴り轟く。啓蟄のときにも春の雷、虫出しの雷の話をしました。夏の雷はおもに熱雷といって積乱雲などの急激な上昇気流により発生するので短時間で局所的です。一方で春の雷は熱雷になることは少なく、寒冷前線にともなって発生する界雷で帯状に発生し、長くは鳴りません。また寒気が来ているため雹が降ることがあります。雷の声を聴きながら、春が深まり、やがてくる夏を想います。
- 春の雷空に酸味のほとばしり
- 正木ゆう子