住まいのグラフィティ
Vol.29 里山上津台の家
トヨダヤスシ建築設計事務所
「センセー!頭痛持ちが治りました!」と住まい手から喜びのお便り。この家に住まわれて2.5ヶ月ほどですが、毎月一箱空けていた頭痛薬を使わなくなったそうです。断熱性の効果なのか、土壁の効果なのかはわかりませんが、やはり、家の温湿度を安定させるということはとても重要なようです。ご夫婦は共働きなので、家に誰もいなくても日中の日射を取り込めるように中庭型のプランにしています。中庭の入り口には格子戸を設け、周囲から閉ざされた空間をつくりつつ、リビングやお風呂、客室から誰にも邪魔をされず中庭の自然と触れ合えます。まさに、住まい手が望んでいた通りの住まいができあがりました。
豊田保之

客室。壁は、木小舞土壁の上、糊土仕上げ。

建物に囲われた中庭は、強風の影響も受けず、日射も取り込める。
- 手前は客室。奥は寝室。外壁は、板壁に押し縁で仕上げている。
- 湯船に浸かりながら中庭の樹木を眺めることができる。

夜景。玄関格子戸は、玄関と中庭の入り口で防犯対策できる。