弊社事務所から歩いて行ける古い農家住宅の建替えとしてオファーをいただきました。
三世代6人、それぞれの暮らしをほどよい距離感でつなぐ、そんな住まいです。
周辺は遠州地域特有のホソバ垣が数多く残り、瓦屋根の家が景観をつくっています。
そこに溶け込むよう、民家の設えである大きな屋根、深い軒、広い開口部を持ち、いぶし瓦をと左官仕上げの建物にしました。
この住まいが、次の世代にも引き継がれることを願っています。
杉本直計
家族が集うリビングダイニング。気持ちよさのポイントは少し低めに抑えた吹抜け。
障子からやさしい光が室内にもたらされ、ゆっくりとした時間が流れるような場所に。
祖父母さんの茶の間として、和室を設けています。漆喰仕上げで落ち着きのある空間に設えてあります。
コンパクトな2階に配した2つの子ども室。机や収納を造作で設けてスッキリ使いやすくしています。
ポーチと玄関には大谷石を敷きました。
リビングに設置したペレットストーブ。これ1台で冬の暖房をほぼまかなっています。
庭に井戸を掘り、水場を造りました。夏は涼しげな憩いの場になります。