ちいきのたより

Vol.142  地域の素材で住まいをつくる~お茶薫る珪藻土~ 
静岡県島田市 アクトホーム

季節は二十四節気【清明】の末候、七十二候の【虹始見:にじはじめてあらわる】。

弊社のある島田市金谷地区では、
二年に一度「金谷茶まつり」が行われる頃。
新茶の季節の到来を告げる祭りです。

一面のお茶畑

昨年は新型コロナウイルスの影響により茶まつりは中止に。
来年は開催されることを願っています。

そんな銘茶の産地「金谷」にある弊社では、
4年前、創業110年を迎えた年に「お茶薫る珪藻土」を開発しました。

珪藻土の表面

お茶薫る珪藻土

地域の特産品であるお茶の製造過程で排出される茶の粉と、
北海道の稚内珪藻土を融合した、
アクトホームオリジナルの室内用塗り壁材です。

お茶薫る珪藻土の壁と照明

斑の入った和紙状の風合いに
珪藻土のザラッとしたナチュラルな素材感

十数年前から、新築住宅の仕上げ材として、地域の素材を活かした新しいモノができないだろうか?と模索していたところ、
弊社で施工実績のある珪藻土メーカーから、「地域のモノを採り入れた珪藻土をつくりませんか?」とお声かけいただき、
また、地域のお茶農家の方とのご縁があり、試行錯誤の上、この新しい自然素材ができあがりました。

お茶薫る珪藻土の工場

工場見学のようす。お茶薫る珪藻土には製造過程で廃棄となる茶の粉を使用しています。

稚内珪藻土は吸放湿性が非常に高く、室内にある湿度を程よく調湿してくれ、さらにお茶を混合することにより、カテキンによる抗菌効果や安らぎ効果が期待できます。

人は寝ている間にコップ1杯分の汗をかくと言われることから、
弊社では、寝室の壁に施工することをおすすめしています。

無垢の木と珪藻土の寝室

寝室施工例

寝室のほか、リビングや和室、子ども部屋に施工することも。

天然素材でできたリビングダイニング

リビング施工例

お茶薫る珪藻土をDIYで塗る

左官屋さんからレクチャーを受け、ご家族で塗り壁作業を。

弊社では、
“大井川の木を使い、地域の匠による、手間ひまかけた住まいづくり”
を家づくりの基本理念として掲げ、

地域で生きるヒトの持つワザを活かし、
地域で生まれ育ったスギやヒノキを使用した「地域創生の家」をつくり続けています。

地域の木材をふんだんに使用したリビング

柱や梁だけでなく、内装材や家具も地域の木材を使用。

「お茶薫る珪藻土」も、「全て地域の素材で住まいをつくりたい!」という思いから出来上がったものでした。

「地域にこだわる」ことで、私たちの住むこの地域を元気にしたい。住み手の皆様に、安心していつでも気軽にお声掛けいただける工務店を目指しています。

齋藤実保
ちいきの記者
齋藤実保さいとう・みほ
静岡県島田市の工務店、アクトホーム㈱に入社して4年目に突入しました。育てている植物の生長を観察するのが日課です。
コロナが落ち着いたら、ちいきのたよりで見た景色を見に、色々な地域に行ってみたいなあ、なんて考えています。

 

アクトホーム
アクトホーム(株)あくとほーむ
静岡県島田市島76-1
TEL:0547-45-3101
URL:https://www.act-home.jp
地域のヒト・モノ・ワザを活かした「大井川ブランド」の住まいづくり。「創業114年」アクトホームのつくる「木の家」は、業界最長の60年保証付き。自然エネルギーを活用した住まい。地域の良質な素材と、職人の技でつくる住まい。「地震に強い・健康・省エネ住宅」をテーマに、豊かで快適な暮らしをご提案します。
当社1階「アクトCafé」では、“スローライフを体感する会”を毎月開催しています。みなさま、お気軽にご参加ください。(※新型コロナウイルス感染、拡散防止のため、2021年4月現在は一時休止中)

ちいきのびお参加工務店さん全国図

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