我輩は歌丸である。
第52回
人と同じのが食べたい気分なのよ
年末年始を実家でゆっくり過ごした歌丸ですが、諸事情により居候を続けています。図々しいですね。
突然ですが皆さんの愛猫はキャットフード以外何を食べますか?
私の友人、そして連載の担当をしてくださっているSさんの愛猫達はあんぱんが好きだったようです。先代猫のピッチは酔っ払った父からお刺身を良くもらっていました。
歌丸はと言うと保護されてからキャットフードしか食べてこなかったので人間の食べ物には興味を示しませんでした。最近までは‥
ある日母から「歌丸が肉団子を奪い逃走した」という報告を受けました。どうやらお腹がペコペコだったみたいです。
その事件を皮切りに歌丸の食に対する興味が覚醒してしまいました。
覚醒後、以前少しだけ食べた事のあるチーズを執拗にねだってくる様になりました。
乳製品がお気に入りの様で、私が食べ終わったバターたっぷりケーキのカスを舐め回す姿は意地汚く情けなくなりました。
しかし自分の食べている物を分け与えるという行為は実は楽しいのです。同じ釜の飯を食べるとグッと距離が縮まります。同志になるのです!
甘やかしてはいけないと思いつつも、ついついあげてしまいます。ピッチは海苔が大好物だったので試しにあげてみたらパクパク食べました。もっとくれ!とせがむ姿が可愛くてあげていたら食事中の私達の前でお海苔がたっぷり入ったものを勢いよくケロリました。
いくら愛猫を愛しているとは言えドン引きです。健康面でも心配なのでお裾分けは爪の先ほどしか与えまいと決心しました。
お裾分けの量はコントロールできても素行の悪さは制御出来ず、当たり前の様に食卓、台所に鎮座する様になりました。ため息をつきつつも、食べ物の共有はやっぱり嬉しいのが本音です。
もっと!もっと人間の食べ物が食べてみたいのよぉ!!
このままでは歯止めが効かなくなりモンスター歌丸になってしまうかもしれません!
乞うご期待!それはまた別のお話。