大雪
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たいせつ
雪が本格的に降る季節。雪は六片に凍るため六花と呼んだり湿り気や大きさによって牡丹雪や粉雪と呼んだりします。雪は美しいだけではなく実害もあるので屋根が抜け落ちないよう雪おろしをしたり、鉄道網の維持のために除雪の求人広告が出たりします。一方、子供は雪まろげをして雪だるまを作ったり雪合戦で雪礫を飛ばしたりして体を動かし冷えた体を暖めます。
- 雪粉雪受話器をながれ来たるこゑ
- 三橋鷹女
閉塞成冬
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そらさむくふゆとなる
閉塞で「そらさむく」。閉塞とは、天の気が上へ昇り地の気が下へ降り、天の気と地の気が通わなくなりふさがった状態、それが冬ということ。お釈迦様が悟りを開いたのが十二月八日とされ臘八会が営まれ坐禅などが行われます。京都の鳴滝了徳寺では十二月九日に大根を煮て市民へ振る舞う鳴滝の大根焚があります。天と地の気が通わなくなるなか、根菜を食べて体を暖めるのは昔の人の知恵ですね。
- うづくまるやくわんの下のさむさ哉
- 内藤丈草