イベント情報
味岡伸太郎 古希の「ぐい呑み」展
「暮らしの時代 美術・デザイン・建築 –– 味岡伸太郎の仕事」(全4回)の記事でご紹介した、領域を横断的に活躍するアーティスト・味岡伸太郎さんの展覧会が開催されます。
以下、味岡さんからのメッセージです。
ぐい呑みを作ることが無性に面白い。
平たく延ばした粘土に型を乗せ、丸く切る。
ナイフは松の木切れの先端を
切り出しのようにカットしたものを使う。
これが、底になる。
道具は立派なものはいらない、数も持たない方がいい。
簡単で有り合わせのものが使えればさらにいい。
次いで、粘土を長めに手で延ばす。
延ばしたままの時もあれば
先ほどの木切れの柄の部分でならすときもある。
延ばした粘土から長方形の板を切り出す。
やはり型を使う。
そして、櫛や鋸の刃や木切れで線を描く。
この板を先ほどの底に巻き付ける。
1cmほどが重なる。
重なった部分と底をなじませる。
数時間乾かし高台をつける。
手早く、こだわらず、そして、乾燥。
窯場に有り合わせの釉を掛けて焼成する。
粘土は原土を採取してそのまま使う。
菊練りも、数えてもらえず、知らない。
余った粘土を使うことがあっても寝かせることはない。
こんな具合で作ったぐい呑みが
アトリエで数の主張を始めた。
要するにたまってしまったということ。
そして、私も古希になってしまった。
なにも関係はないのだが並べてみることにした次第。
ご笑覧あれ。そしてまずは一献。
展覧会名 : 古希の「ぐい呑み」展 味岡伸太郎
会 期 : 2019年2月23日(土)~3月5日(火) ※水曜休廊
2月23日(土)午後6時よりオープニングトークと古希の「ことほぎ」
時 間 : 11:00~18:00
会 場 : GALLERY 入船
愛知県豊橋市入船町11番地1
http://g-irifune.jugem.jp
企画:ギャラリーサンセリテ tel:0532-53-5651