ちいきのたより

Vol.126  むかしの建物を見に行く 
岡山県倉敷市 運船建設

12月に入り、めっきり寒くなりましたね。
暦も及東生(なつかれくさしょうず)となりました。

今回初めてちいきのたよりを書かせていただくこととなり、緊張しながらキーボードを叩いています。

さて、弊社のある倉敷市はたくさんの見どころがある観光の街です。しかし今回は、倉敷駅からJR伯備線で30分ほど電車に揺られた先にある高梁市にスポットライトを当ててみたいと思います。なぜなら、高梁市にはいろいろな時代の建物が残っていて個人的に好きな街だからです。

JR備中高梁駅を降りて北へ歩くと見えてくるのは高梁基督(たかはしきりすと)教会堂
明治22年に建てられた擬洋風建築のこの教会は県下最古の現存する教会で、県の史跡に指定されています。
教会の中にも入れます。とても雰囲気のある厳かな空間です。
※あまりに素敵だったので写真を撮りそびれました…

教会を堪能した後は登山!目指すは備中松山城。臥牛山(がぎゅうざん)にそびえたつこのお城は天守が現存している「現存12天守」のうち、唯一の山城です。現在の天守は江戸時代に建てられたものだそうですが、お城自体は鎌倉時代からあったようです。

こちら、季節と時間を狙っていけば雲海が見られるんですよ。雲海の中そびえるお城、すごく幻想的な風景です。
今回はお昼過ぎに行ったので雲海は見られませんでしたが、ちょうど紅葉の時期でしたので、それもまたとても綺麗で素敵でした。

5合目までは車で登れます。そこから8合目までバスが出ています(運行していない日もあるので、事前に必ずお調べください)。8合目からは軽く登山なので、動きやすい格好で行くことをおすすめします。

運動不足の体に鞭打って登った先にはこの風景!
備中松山城石垣備中松山城の塀備中松山城
疲れも吹き飛ぶ景色です。
この備中松山城は大河ドラマ「真田丸」のオープニングにも使われていました。

天守の床はうづくりの床。
木の節の感触が気持ちいいこの床、弊社のショールームでも体感していただけます。

山を下りたら石火矢町ふるさと村へ。城下町の高梁。その中でも石火矢町は武家の町でしたので、いまも武家屋敷が立ち並んでいる雰囲気のある町です。
旧折井家・旧埴原(はいばら)家は公開されているので実際にお家に上がって見学することができます。

わ!びっくりした!

武家屋敷の様子を伝える人形
※家族そろってお話し中のご様子

もちろん現代の住まいとは異なる部分も多いのですが、間取りは実家の間取りに近く、少し懐かしい気持ちになりました。昔ながらの日本の間取りですね。

一日で明治の擬洋風建築・江戸時代の山城・江戸時代の武家屋敷を見学することができました。
武家屋敷を出てそのまま駅に向かっていると、現代の新しい家も多く、はるか昔より延々と続いている人の営みを感じました。

今回紹介したほかにも、江戸時代の商家や明治時代に建てられた小学校を使った郷土資料館、有名な頼久寺庭園など、高梁には市街地だけでも一日で回りきれないほどみどころがあります。
新型コロナウィルスの件もあり、なかなか移動も難しいこの頃ですが、いろいろと状況が収まった際にはぜひ高梁に行ってみてくださいね。

橋本薫
ちいきの記者
橋本 薫はしもと・かおる
岡山県出身。建築のことは勉強中です。趣味は散歩と読書。将来は家に書庫を作って籠りたいと思っています。

 

岡山県倉敷市運船建設施工事例
運船建設(株)うんせんけんせつ
岡山県倉敷市日吉町492-6
TEL:086-422-1143
URL: http://www.unsen.jp
1963年、ひとりの大工が倉敷にて創業してから約半世紀、地元密着型の工務店として家づくりを行っています。不用意に施工棟数を増やすことはせず、確実に仕事を遂行し、お客様と地域の皆様から愛される工務店を目指しています。
なお、社名からよく「船も造っているのですか?」と尋ねられることがありますが、造っているのは家のみです。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお