我輩は歌丸である。
第76回
警戒しちゃうのも僕らのかわいいポイントなんだお
大寒が終わり、少しづつ日の入りも遅くなってきました。もう花粉が飛んでいる気がします。怖い!
昨年のお話ですが、あの雨・雪のお家へリベンジ訪問をしました。
前回は2匹のシャーッ洗礼を受けて帰った思い出しかありません。
一度ご挨拶をしたので、今日は撫でさせてくれるのではないか!と淡い期待を胸に扉を開けましたが、私を見つけた雨ちゃんはとっさに低い姿勢をとり走り去りました。
家具の影に消えては移動、また消えて移動。その姿はまさに忍びの者!
友人の部屋に逃げ込む姿をしっかりキャッチした私は静かに近づいて行きました。すると油断した雨ちゃんは机の上で一息ついています。
これはいける!私はグッと距離を縮め可愛い写真(2枚目)撮らせてもらったのです。
その後も雨ちゃんは逃げ続けたし、雪ちゃんなんか姿すら見せてくれなかったけど、私は大満足でした。また会いに行くからね!
次は歌丸が健康診断に行ったお話です。(今回の写真はお話と関係がありません)
体の不調を理由に病院へ連れて行く時は、私も一緒に診察室へ入り説明を受けます。でも今回は健康診断なので私はついていけません。
久しぶりの病院だから歌丸怖がってないかなぁと思っていたら物凄い叫び声が聞こえてきました。
まさか歌丸じゃないよね?私は心配になり診察室を覗き込みましたが見えません。しばらく雄叫びが続きパッと消えました。
ドキドキして待っていると先生に抱き抱えられ歌丸が帰ってきました。え!先生の腕が血だらけだけど?
「先生!さっきの声は歌丸ですか?その傷は歌丸にやられましたか?」
立て続けに質問する私に微笑みながら「歌丸ちゃんじゃないですよ」と答えてくれました。
ちょっと!すっごい失礼な質問じゃない?僕の事、信用してないわけ?
僕はあんなに情けない声で鳴かないし、先生を攻撃するなんて野蛮な事は絶対しないのよ!
ミャウミャウ抗議する歌丸をよそに先生が一言「歌丸ちゃんはいつも怖くて固まっちゃうもんね」
そうだった!歌丸はいつもビビって固まってしまうのだった!
先生!何を言ってるのよ!僕は怖くて静かなわけじゃないのよ!嘘言うのやめてくれる!?
うるさい歌丸は放っておいて。検査結果はどうだったのでしょうか?それはまた別のお話。