大寒
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だいかん
とても寒いとき。立春を二十四節気のはじまりとするなら大寒は一年の終わりで、冬の終わりでもあります。だんだんと日脚が伸び、昼が長く、少しづつあたたかく感じられるころ。とはいえまだ寒いですね。二十日正月といってもう正月ではなくなるころでもあります。一月二十五日には各地の天満宮で初天神が開かれ、親子連れが露店をひやかしているかも。
- 大寒の残骸として飼育室
- 曾根毅
水沢腹堅
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さわみずこおりつめる
小川が厚く凍る。二週間ほど前に「水泉動」で水が温かくなりはじめると言ったさきから、これです。「腹」は包むこと「堅」が地のかたいところならば、春が近づいて溶けだした沢の水がゆるやかに堅い大地を覆い包んでくると読みたいのが春を待つ人の心。しかしまだ大寒まっただなか、里山の水の多くは凍りつめて氷を張ります。なかなか春は来ませんね。
- ひとびとよ池の氷の上に石
- 池田澄子