立夏
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りっか
夏のはじまり。ゴールデンウィークが終わり、田植えがはじまるころ。野山の新緑が美しい時季になりました。五月になるともう肌寒い日もなくなるので更衣をします。生徒も黒い制服を脱ぎ白シャツを着たり白いセーラー服になったりで街も軽く華やかになりますね。更衣駅白波となりにけり/綾部仁喜の俳句のような光景があちこちのターミナルで見られます。ただ、五月病には気をつけたいものです。
- 楠に風東海大学夏に入る
- 長谷川櫂
蛙始鳴
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かわずはじめてなく
蛙が盛んに鳴く。蛙は春から鳴き始めているけれど、やはりうるさいほどに鳴くのは夏になってから。もちろん雄の蛙が鳴くのは求愛や縄張りを示すためですが、それだけではなく雄に雌と間違われた雄の蛙が「やめろっ」と鳴いたり、危険を察知して鳴いたり、雨蛙などは低気圧が来て雨が降るのを察知して鳴くこともあるそうです。同じように聴こえる蛙の鳴き声もよくよく注意すればいろんなことばが隠れているかも。
- ボブ・ディラン掛けよ蛙の夜なれば
- 榮猿丸