小満
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しょうまん
太陽の光のおかげで草木や動物が大きくなる。しかし大きくなりきらないので小満としています。二十四節気に大満がなく小満だけがあるのは不思議な気もしますけれど大満は願っても得られないことなのでしょう。この小満から次の芒種にかけて梅雨入りする地域もあります。この二十四節気の七十二候は蚕・紅花・麦とすべて農家に関係することばかり、この時期がいかに日本の農家にとり大事なのかが分かります。
- ダービーの蹄馳せ来るラジオの中
- 富永寒四郎
麦秋至
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むぎのあきいたる
麦の収穫期になる。麦秋、けれども四季は夏。麦秋と言うとき四季の秋はあとからの意味で、本来は収穫を祝うことを指していた漢字だと思い出しますね。おもな麦に小麦と大麦があり、日本では小麦は粉にしてうどんや饅頭を作り、大麦は米に混ぜたり麦茶の原料としたりして使ってきました。麦飯は貧乏食と敬遠された時代もありましたが、白米だけの食事だと栄養が偏ることから麦飯が見直されているのは皮肉な話。
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