冬至
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とうじ
冬至は一陽来復、陰の気が満ち陽の気が復活する日。早稲田の穴八幡宮では冬至に一陽来復のお札を頒布します。冬至には柚子湯をする家があり、「ん」がつくものを食べると運盛りになるとされ、金柑と銀杏に人参や大根や蓮根がいいとされています。有名な冬至のかぼちゃは南京(なんきん)と呼ばれるためこれも運盛り。熱い湯に入り、栄養のあるものを食べて冬の最も寒い時季に備えます。
- 冬至湯は亡父も入る熱くせよ
- 斉田仁
雪下出麦
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ゆきわたりてむぎいずる
冬に秋蒔きの麦の芽が出ます。そして雪の下では麦の芽は生長を止め、雪解後に再び伸びます。この寒い時季にするのが麦踏。これは霜害を防ぎ、麦の芽がいたずらに長くなるのを抑え、茎を太く根の張りをよくするためのもの。この麦踏をすることで収穫量も多くなります。近所に麦畑のある地域では麦踏体験ができるかもしれません。この雪下出麦のうちに年が改まります。
- 一丁目一番地門松立てにけり
- 瀬戸正洋