住まいのグラフィティ
Vol.36 緑と共存する集合住宅
ネットワーク.オニオン
緑、光、風、水をテーマにした3階建て10戸の小さな賃貸用集合住宅です。
敷地の主である柳の移植を前提として計画が進められ、‘抜け’部分をつくりながら、中庭を囲むように建物を3棟に分節しました。
4つのテーマを集約した中庭は、柳や在来種を中心に植えられた木々が木陰を作り、めだかの住むビオトープと共に中庭の気温を下げ、開口部を通して室内を風が通り抜けます。各階に設けた藤棚は西陽を遮蔽し、通りに沿ったテイカカズラの帯と共に緑のスクリーンとして道行く人に四季の変化を感じさせます。
加藤 茂子
![竣工時の外観](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/moegi02.jpg)
3棟に分節した建物は町の風景になじむボリューム(竣工時の写真)
- ビオトープのある中庭を軽やかに連続する屋外階段(竣工時の写真)
- 空を切るエントランスまわり(竣工時の写真)
![緑の育った中庭](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/moegi04.jpg)
中庭はまちの中の小さな雑木林
![シンボルツリーの柳](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/moegi06.jpg)
シンボルツリーの柳が人を迎える
![重なる緑。最上階にシロバナヤマフジ](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/moegi07.jpg)
重なる緑の間から顔をのぞかせる満開のシロバナヤマフジ
![エントランスへの緑の道](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/moegi08.jpg)
多種多様な木々の小径がエントランスへと誘う