住まいのグラフィティ
Vol.35 地べたの家
松澤穣建築設計事務所
敷地に立った時に、この家は土間にしようと思いました。1階床すべてが土間の家。「地べたの家」の所以です。少々冒険でもありましたが、南北に続く通り土間から里山へと子どもたちが走り抜け、階段を中心として家の中を素足で駆けまわる姿を見て、ホっとしました。
土間なので、1階には床下がありません。さらに1階の階高を低めにしています。そうすることで一階から二階がぐっと近くなり、町並みになじむ低い軒先の佇まいとなっています。
設備は、びおソーラーを導入しました。階段下収納をチャンバーとして、換気を兼ねて階段下から集熱空気を土間に吹き出し、床を暖めています。
松澤 穣
![ガラリ戸が印象的な外観](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_02.jpg)
二階のバルコニーは1階の窓先に奥行きを生みます。ガラリ戸がファサードを創ります。
![ガラリ戸を通した光の演出](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_03.jpg)
玄関とダイニングキッチン。防犯上安心なガラリ戸からは、光と風が入ってきます。
![階段を中心に回遊できる1階](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_04.jpg)
キッチンの右奥は食品庫。1階は階段を中心に回れるプランです。
![北の里山に向けた大開口](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_05.jpg)
リビングから北の里山のパノラマ。地続きの庭です。
![広い子供室](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_06.jpg)
二階の北側は子供室。まんなかで仕切って二部屋にすることもできます。
![北の里山に大きく開いています。](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_07.jpg)
二階から里山の眺望もまた格別です。
![線の美しさを感じる和室](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/08/jibeta_08.jpg)
二階の南側は、和室です。障子を開けると段差無しで南のバルコニー。