F・LL・ライトに学ぶ
ヴィンテージな家づくり
第12回
大きなユーソニアン・ハウス
Mossberg邸 (1948)
![](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2017/10/vintage-house-e1507701471390-1024x617.jpg)
![フランク・ロイド・ライト大きなユーソニアン・ハウスMossberg邸(1948年)](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/09/02-2.jpg)
![フランク・ロイド・ライト作の透視図](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/09/01-1024x562.jpg)
建設時にライトがプレゼントした庭側の透視図。
ライトは日本画の構図をパースに取り入れたといわれています。Mossberg夫人が大切にしまってあったパースをわざわざ持ち出して見せてくれました。庭に向かって大きく開くリビングからL字型にウイングが伸びる典型的なユーソニアン・ハウスの平面構成です。
![フランクロイドライト設計Mossberg邸の外観](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/09/08-1024x672.jpg)
私が訪ねた時は築50年ほど経過していましたが、メンテナンスが行き届いていて築年数を全く感じさせませんでした。施工もとても丁寧な仕事です。木製建具も全く痛んでいません。どんな塗装をしているのでしょう。
![フランクロイドライトモスバーグ邸のリビング](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/09/fll-1024x735.jpg)
使われているモジュールは6フィート。日本のモジュール6尺(1間)とほぼ同じです。リビングはスキップフロアになっていて35.5坪もあります、グランドピアノが小さく見える広さです。妻側の窓割りは目白の自由学園(1923年)と似た構成になっています。
![フランクロイドライト設計モスバーク邸のこじんまりした寝室](https://bionet.jp/wp-content/uploads/2018/09/26-1024x686.jpg)
リビングの裏側にあるご夫婦の寝室。大邸宅にしてはこじんまりした普通サイズです。収納もしっかり造り付けてありました。
間仕切り壁はドアと同じ厚さ、ユーソニアン住宅の定番ディテールです。