色、いろいろの七十二候

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蓮始開・七夕

七夕
こよみの色

二十四節気

しょうしょ

小暑
空色そらいろ #A0D8EF

淡い明るい青色。空の色に規定はないため、この色は、明るい青を総称する名前。

七十二候

はすはじめてひらく

蓮始開
淡群青色うすぐんじょういろ#769DCD

群青色のやや薄い色調の色名。群青色は紫みがかった深い青色。人工の岩絵具ができるまで鉱物の瑠璃(ラピスラズリ)や藍銅鉱(アズライト)からつくられ、宝石に匹敵するほど高価で貴重な色であった。如来像や菩薩像の頭髪、曼荼羅の一部で使用されていた以外では、金沢などの伝統的な日本建築にて、お客様をお迎えする座敷に群青色の塗り壁が施されていたことが有名。

織姫と彦星は、新暦導入の最大の被害者かもしれません。

太陰太陽暦の時代の二十四節気が、現代の暦に反映されるようになって、暦と季節があわないようになりました。2月4日の立春が「暦の上では春」といわれるのが代表例です。けれど、立春は決して春まっただなか、という意味ではなくて「春の気立つを以って也」といわれます。現代の2月4日でも、春の気配はほんの少しずつ見えていますから、なんとかセーフ、でしょうか。

「七夕」は、二十四節気・七十二候ではありません。端午の節句や桃の節句とならぶ、五節句のひとつです。旧暦の7月7日に行われていた年中行事でしたが、新暦導入時に日付がそのままスライドされて、現在も7月7日とされています。

旧暦ですと、七夕の時期は現在の8月半ばです。8月だったら、大丈夫だったのに。
もうおわかりですね。このころになれば、梅雨が空けて、夏のきれいな夜空が広がります。もともとの七夕は、夏の星を見るのに適した時期だったのです。

織姫と彦星は、年に一度、七夕の日だけに会うことが出来るといわれています。もともとは、夏の夜空に天の川が広がる時期の伝説が、現代の暦に改められて、梅雨真っ只中の新暦7月7日になってしまいました(いまも、8月に七夕飾りを飾る地域もあります)。

天の川 小さくあれど志
  矢島渚男

子どもが小さいうちは、七夕飾りに短冊をつけたり、願い事を書いたり、という機会もありますが、大人だけの世帯になると、そうした機会が少なくなって来てしまいます。

この連載が、そうしたご家庭には懐かしく、今まさに子育て真っ最中、というご家庭には共感を持って、旬のある暮らしの楽しさが伝わったなら幸いです。

文/小池一三
※リニューアルする前の住まいマガジンびおから再掲載しました。
(2015年07月06日の過去記事より再掲載)