ちいきのたより

Vol.150  足守の城下町さんぽ 
岡山県倉敷市 運船建設

ちいきのたより第150回 足守の城下町さんぽ岡山県倉敷市 運船建設

 

ちいきのたより第150回 足守の城下町さんぽ岡山県倉敷市 運船建設

今回のちいきのたよりは岡山からお届けいたします。
暦は「菖蒲華」となりました。梅雨はじめじめうっとうしいですが、ハナショウブやアジサイのように雨の似合うお花が楽しめるのはいいところですね。

岡山県は5月より緊急事態宣言が発令されており、6月20日にようやく解除となりました。そのため5月は歩くのにとてもよい時期なのですが、不要不急の外出を避ける必要があるのでせっかくのよい時期をステイホームで過ごしました。
このように家にこもらざるを得なくなる前、3月に岡山市北区の足守地区を歩いてきました。目的は、「旧足守藩侍屋敷」と「近水園(おみずえん)」です。

岡山駅からJR桃太郎線に揺られて約30分。到着した足守駅は、実は足守地区の中心からはかなり南にあるので、駅から目的地まではちょうどいいウォーキングコースです。

歩いていると、このような石碑が。

高松城水攻め水取入れ口遺跡

この「高松城水攻め水取り入れ口遺跡」は、羽柴秀吉が備中高松城を水攻めにする際に足守川のこの付近をせき止めて水を引き入れた場所と言われています。この水攻めの最中に本能寺の変が起こって、京都まで猛ダッシュしたとのこと(俗に言う「中国大返し」です)。足守と、その隣の備中高松周辺は結構な歴史の舞台となっています。

それから北上し、途中「安富牧場」というジェラートのおいしい牧場でジェラートを楽しみ、牛たちを見学する等、寄り道も楽しみつつ、さらに歩いて目的地に到着しました。

安富牧場の牛さんたち

旧足守藩侍屋敷は旧足守藩の家老を務めた杉原家の居宅でした。伝統的な書院造の構造で、今日の和風住宅の原型とも言われています。

こちらは一の間。お殿様など、一番大切なお客様をお通しするお部屋だそうです。

1の間の花頭窓

奥の窓は「花頭窓(かとうまど)」というそうです。この窓を開けることで、お庭の風景が絵のようにお部屋の一部となります。私が行った時は椿が咲いていて素敵でした。四季折々でお部屋の雰囲気が変わっていいですね。

一の間と二の間の境の欄間はシンプルでなんだかモダンな雰囲気。

モダンな香図組欄間

香図組欄間(こうずぐみらんま)」というそうです。十一代藩主の木下利徳による「鶴雲」の書が素晴らしいです。

この奥行をご覧ください。

奥行きのある内玄関の間

この左手にもまだお部屋があります。さすがお殿様もお招きできる家。

裏庭から見るとこのような感じ。

旧足守藩侍屋敷の杉原家居宅の外観

いま人気の平屋です。決して贅沢な雰囲気ではありませんが、無駄のない静かで落ち着いた雰囲気の素敵なお住まいでした。

旧足守藩侍屋敷を後にして、そこからほど近い近水園(おみずえん)へ。
こちらは旧足守藩主・木下家の庭園です。
大きな池を中心に配し、周囲を一周しながら庭園を観賞する「池泉回遊式」の庭園で、岡山県下では後楽園(岡山市)・衆楽園(津山市)と並ぶ大名庭園です。

池のほとりに建つ吟風閣。
吟風閣
こちらも先ほど見学した侍屋敷同様、シンプルで落ち着いた雰囲気。
池に張り出している1階の廊下からは、池をとてもいい位置で眺められそうです。さすがお殿様の庭園。

この後、お醤油屋さんの「旧足守商家藤田千年冶邸」を見学したり、名産の足守メロンがついてくるおいしいランチを食べたりと、休日を満喫して帰路につきました。

今回訪れた旧足守藩侍屋敷周辺一帯は岡山県の町並み保存地区に指定されています。城下町の雰囲気を今に伝えるみどころの多いまちです。また気軽に移動できる世の中になったら、ぜひ足を運んでみてください。

橋本薫
ちいきの記者
橋本 薫はしもと・かおる
岡山県出身。建築のことは勉強中です。趣味は散歩と読書。将来は家に書庫を作って籠りたいと思っています。

 

岡山県倉敷市運船建設施工事例
運船建設(株)うんせんけんせつ
岡山県倉敷市日吉町492-6
TEL:086-422-1143
URL: http://www.unsen.jp
1963年、ひとりの大工が倉敷にて創業してから約半世紀、地元密着型の工務店として家づくりを行っています。不用意に施工棟数を増やすことはせず、確実に仕事を遂行し、お客様と地域の皆様から愛される工務店を目指しています。
なお、社名からよく「船も造っているのですか?」と尋ねられることがありますが、造っているのは家のみです。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお