二十四節気の色と食卓
第18回
霜降の色


画/柴田美佳
霜降
10/24 ~ 11/7
霜が降りるころという意味。東北などの北国では大地に霜が降りるようになり、紅葉する地域も少しずつ広がっていきます。また、この時季に吹く風を「木枯らし」と呼びます。
こよみの色
ひわいろ
鶸色
-
霜始降
10/24 ~ 10/28
「霜」は、地面や物などの表面が放射冷却によって冷え、その上に空気中の水蒸気が直接昇華して氷(結晶)ができる状態をいいます。太陽が顔をのぞかせるとすぐに消えてしまいますが、目に入る一瞬の寒さに、秋の深まりを覚えます。こよみの色
錆桔梗
色
季節の一皿
天然なめこのお味噌汁 -
霎時施
10/29 ~ 11/2
小雨が思いがけずパラパラと降ってはやむ時候。「春雨」が何かしら華やいだものがあるのに対し、「秋雨」はどこかしら淋しげな語感があります。「秋霖」「霧雨」「秋時雨」とも呼ばれ、蕭条として冷たい雨だれの音が聞こえてきそうです。こよみの色
濃紫
色
季節の一皿
やわらかな「新海苔」に舌鼓 -
楓蔦黄
11/3 ~ 11/7
「もみじ」には、葉の中の酵素系と自然条件による酵素系作用の違いが絡み合い、「紅葉」「黄葉」「褐葉」があります。秋霜や時雨の冷たさに揉み出されるように色づくことから<揉み出づ→もみづ→もみじ→紅葉>に転訛したそうです。こよみの色
刈安色
季節の一皿
人参ジュース&人参(搾りかす)ふりかけ