ヨリドコロえんがわ
第7回
家具、小物づくり
ミズタホームの資材置き場の一角に、小さな木工房「KICO」があります。
建築で出た杉材などを使って建てられた、まさに木箱のような小屋です。小屋は2部屋あり、入って左側が作業部屋。
右側が打ち合わせをしたり、材料などを保管しておく部屋として利用しています。
右側が打ち合わせをしたり、材料などを保管しておく部屋として利用しています。
KICOは漢字で「樹子」と書き、小さなころから木に触れてほしいという願いを込めて名付けられました。
建築で使う杉の木を使って、オリジナル家具やリメイク家具、小物などを制作しています。
建築で使う杉の木を使って、オリジナル家具やリメイク家具、小物などを制作しています。
木の家具といえば、ナラやタモなどの木材が一般的に利用されているかと思いますが、KICOでは主に杉やヒノキなどを使っています。
KICOが始まる以前の私は、「家具といえば堅木でないとダメだ」と思っていたり、珍しい海外の木材などを集めることが趣味でした。
一時期は、木が好きで好きで動悸がしたり、小さな木くずも捨てられないほどでした(笑)
木くずコレクション
もちろん、今も木は好きですし、様々な木材をみると、「あ~面白いなぁ」とワクワクします。
ただ、その頃は、遠くのものばかり見ていて、近くにある杉やヒノキのことは見えていなかったように思います。
しかし、木を集めたり、木工をしたりしているうちに、様々な出会いもあり、気が付けば、自然と世界の木材から日本の木材、日本の森への関心へと導かれていました。
そして、日本の森の現状を伝えながらモノづくりを楽しむ木工教室を、小学校やイベントなどさせて頂くようになりました。(今では恐れ多くてできませんが。笑)
それがご縁で、入社することになったミズタホーム。社長の水田から「杉の木が一番、日本人には合っているよ」とか、「木の質感を残すために塗装はしないほうがいい」「節がチャームポイント」など、今までの価値観を覆すような話や、杉や木の飾らない魅力を教わり、ますます杉の木が好きになっていきました。
今では、「すっぴん家具」という名の、それこそ無塗装の商品も制作しています。せめてクリアオイル塗装くらいは・・・と思ってしまいそうですが、杉の木にクリアオイルを塗ってしまうと、それだけでも、雰囲気は大きく変わってしまいます。ナチュラル感や素朴さを出したい作品には、「すっぴん」をお勧めしています。日に焼けて表面が飴色に変化することも一つの楽しみです。
すっぴん家具の食器棚
DIYをされる人が増えている時代。
日本の木を好んで使い、木工を楽しむ方が増えればいいなと思います。
日本の木を好んで使い、木工を楽しむ方が増えればいいなと思います。
最近では、木と和紙の融合した作品を制作しています。
和紙もまた、楮という木からできています。
木の世界は深く、面白いですね。
和紙もまた、楮という木からできています。
木の世界は深く、面白いですね。
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