1:アートな?自転車屋さん
工房の壁いっぱいの作品達。自転車のパーツの魅力とそのチャーミングな造形。
マルセル・デュシャンの気持ちが少しは分かった気がします。
手回しドリル。なんて可愛らしいカタチ。舶来品かと思ったのですが、なんとか判別できたラベルから、なんとメイド・イン・ジャパン。
2:茨城県の稲田石採石場
昔は山、今は穴。水が溜まっていますが、明治から掘って水面下30mまで達しています。
塊こそ、石の本来の姿。
ドリルの刃跡が、エンタシスの柱の条溝のように美しく輝いていました。スケール感が分かりにくのですが、この切断面の高さは5mもあります。
左はワイヤーソーの削り面。すでに建築の壁。これ以上贅沢な壁があるでしょうか!
直径数メートルもあるカッターの刃。使用済みは工場の敷石代わり。タイヤの跡からその大きさが推測していただけるかと!
ボンネットのトラック。スピルバーグの処女作、「激突」のトラックを思い出しました。自動車のデザインが、自信に満ちあふれていた頃の迫力を感じます。
大工さんから譲ってもらった牛殺しの柄の玄能を愛用しています。それは私のような素人でもわかる手応え。石切り場では玄能よりさらに大きなハンマーを使うため、牛殺しの枝が不可欠。
近くの山に分け入って自生の枝を見つけてくるそうです。一見漆のような樹皮。ただ慣れないと見つけるのも困難とのこと。欲しい!
使用機材:
SONY α7
LEICA 50mm 1.4 SUMMILUX
写真はすべて、ノートリミング、デジタル未処理。