清明
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せいめい
清浄明潔の略。東南の風が吹き、萌え出た芽の名前が判別できるようになります。この時季に、日本各地のお寺でお釈迦様の生誕を祝う仏生会あるいは花祭が執り行われます。花御堂のなかに、天上天下唯我独尊の姿を模した仏像が置かれ、甘露の雨を模した甘茶をかけ流します。新学年がはじまる時季でもあり、仏教行事も多く催され、まさに清明の名にふさわしいですね。
- 乾の手の一指を立てて甘茶仏
- 野見山朱鳥
鴻雁北
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こうがんかえる
雁が北へ帰る。青森県の言い伝えでは、秋に雁は海上で羽を休めるための木片をくわえながら飛んで来て、青森県の外ヶ浜に木片を落とし、更に陸伝いに南へ飛ぶとされています。春になり木片が外ヶ浜に残っていると故郷に帰れず客死した雁のものだろうと村人が哀れみ雁供養として風呂を焚き入浴したらしい。この風呂を雁風呂と呼びます。なんとも不思議な言い伝えですね。
- 雁風呂に身を薔薇色に染めよ君
- 高山れおな