冬至
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とうじ
冬至は一陽来復、陰の気が満ち陽の気が復活する日。早稲田の穴八幡宮では冬至に一陽来復のお札を頒布します。冬至には柚子湯をする家があり、「ん」がつくものを食べると運盛りになるとされ、金柑と銀杏に人参や大根や蓮根がいいとされています。有名な冬至のかぼちゃは南京(なんきん)と呼ばれるためこれも運盛り。熱い湯に入り、栄養のあるものを食べて冬の最も寒い時季に備えます。
- 冬至湯は亡父も入る熱くせよ
- 斉田仁
麋角解
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おおしかのつのおつる
麋はシフゾウで、その角が落ちる。かつて中国の沼沢地に生息し、絶滅したとされたシフゾウ。イギリスのベッドフォード公爵により欧州で種をながらえ今では数を増やしているらしい。時季的にはトナカイが似合うけれど。昨今は日本でもジビエや紅葉鍋など鹿肉の消費量が増えてきました。狩猟期間は十一月十五日から翌年二月十五日となっていますが、鹿は数が増えすぎているため狩猟期間を延長させる地域も。
- トナカイの翼よあれがドヤの灯だ
- 小津夜景