色、いろいろの七十二候

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閉塞成冬・風花

風花
こよみの色

二十四節気

たいせつ

大雪
浅葱色あさぎいろ #00A3AF

青みがかって見える葱の色より、ごく薄い藍色の緑みをさす。新撰組が羽織で使用した色。

七十二候

そらさむくふゆとなる

閉塞成冬
藤鼠色ふじねずみいろ #A6A5C4

落ち着いたやわらかみのある青みの紫。江戸中期より和服の地色として好まれ、明治・大正にかけてもたびたび流行した。

日本列島に、大陸から寒気が押し寄せると、日本海側では雪が降り、その雪雲の一部が脊梁(せきりょう)山脈を越えて、太平洋側へと流れ込んできます。山を越えてやってくる雪片を、風花(かざはな)といいます。
風花は、晴天時に、風に舞うようにちらちらと降ります。
風花は上州によく見られる現象です。八木節に合わせ、上州名物空っ風に乗ってやってきます。
上州ではこれを吹越と呼びます。
風花よりも雑で、荒っぽい感じで、いかにも上州らしい言い方ですが、嫌いではありません。

日ねもすの風花淋しからざるや
  虚子
風花や胸にはとはの摩擦音
  石田波郷
風花や波路のはては空青し
  水原秋櫻子

二十四節気の「大雪」にあたります。
「大雪」は、おおゆきと言わず、「たいせつ」と言います。
雪が激しく降り始めるころにあたり、『暦便覧』では「雪いよいよ降り重ねる折からなれば也」と説明しています。
前の節気は小雪、大雪のあとは冬至です。

文/小池一三
※天明七年(1787)に出版された太玄斎の暦解説書
※リニューアルする前の住まいマガジンびおから再掲載しました。
(2011年12月07日の過去記事より再掲載)