ちいきのたより

Vol.156  夏でも自然に過ごせる家づくり 
福岡県古賀市 長崎材木店

薪ストーブのあるリビング

こんにちは!長崎材木店設計士の八島です。
夏真っ盛りですね。ニュースで話題になっていたのですがエジプトからきた外国人のかたが日本の夏の方が暑い!耐えられない!!と言っていたのを聞いて改めて感じたのですが日本の暑さは「気温の高さ+湿度が高い」ことで体感温度や不快指数が高くなる傾向のようです。
同じ気温でも湿度が高いと暑く、低いと涼しく感じるようになっています。快適な住環境をつくるには『温度』のコントロールだけではなく、お家のなかの『湿度』のコントロールも需要なポイントになっています。

そんな『温度』と『湿度』について長崎材木店のお家にしている工夫をご紹介していこうと思います!

まずは素材です。

その1 無垢材

天然の木は伐採したあとでも呼吸をしています。
湿度が高いと吸湿、湿度が低いと放湿する調湿効果があるので床や、壁など面積の大きなところに使うと効果的です。
木の香りにはリラックス効果もあるのでお家につかう素材にうってつけです!

赤ちゃん
その2 ゼオライト塗り壁

ゼオライトってご存知ですか?
これは火山活動によって約700万年もの年月をかけて作られた天然鉱物です。
多孔質といって小さな穴がたくさん開いた構造になっていてその穴で調湿をしてくれます。
効果だけでなく、塗り壁は手塗りで仕上げる風合いも素敵です♪

ゼオライトの塗り壁

実際にこの素材を使っているモデルハウスで簡易な計測実験をしたところ、

福岡の(雨の日:7月下旬)
外部温度:27℃湿度70~80%前後
モデルハウスの中:温度26℃(エアコンなし) 湿度40~50%前後

(晴れの日:8月上旬)外部温度:33℃ 湿度50%前後
モデルハウスの中:温度30℃(エアコンなし) 湿度35~40%前後

いつも朝モデルハウスをあけると感じていエアコンをつけていなくても「ひやっ」とした感覚があるのですがそれはこの湿度15~30%の違いがあるからこそだと実感できました。

次に設計する際に心がけていることです。

その3 窓のとりかた

私たち設計士が間取りを組んでいくときに特に気をつけているのが窓です。
敷地にどんな向きに風が吹くのか、部屋の用途や開け閉めの頻度、そしてもちろんデザインなどを整理しながらつける位置を考えます。
使う窓の種類を変えたり。。。
縦滑り窓と横滑り窓
窓の配置を変えたり。。。
窓の位置と風の流れ方
風が通りやすいお家にすることで湿気をたくさん含んだ空気を入れ替えしやすく快適なお家になります。

その4 軒を深くつくる

長崎材木店のお家では軒を約1mのばしてお家をつくります。暑い日に帽子や日傘をさすように日射を遮るために軒を深くして直射日光を遮って室内温度の上昇を緩やかにするよう工夫をしています。逆に冬は太陽の高さが低くなるので優しい光がお家のなかにきちんと入ってきます。

「軒の出は深く」のチラシ

以上冷暖房機器だけに頼らず少しの工夫でお家の環境を快適にする工夫でした!
あつ~いこの季節だからこそスタジオや完成見学会にいらっしゃった時にぜひご自身で体感してみてください^^
薪ストーブと吹き抜けのリビング

ヤシマナリミ
ちいきの記者
八島也実 やしま・なりみ
福岡県生まれ福岡県育ち。大学時に一度県外へ出たことから地元福岡の魅力を再認識。
海、山、まちのバランスが “ちょうどいい” 福岡が大好きです。
設計士として地域のまちに関わっていきたい。そんな思いでこの土地に戻ってきました。

 

福岡県古賀市長崎材木店施工事例
(株)長崎材木店ながさきざいもくてん
福岡県古賀市天神5丁目10-3
TEL:072-793-1855
URL:http://www.nagasakizaimokuten.co.jp
私達はお客様の理想とする暮らしや想いを丁寧にヒアリングし、「世界に1つの住まい」をご提供しています。また、自然素材を使った家づくりで、木の温もりや香りに包まれ安心して暮らせるデザイン住宅をご提案します。
“シンプルだけど時間と共に経年美が増し、味わい深くなる”、そんな家づくりを目指し、お引き渡し後も住まいのお手入れやアフターメンテナンス、リフォームなど、トータルでお客様の暮らしを支えていける存在でありたいと思っています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお