パンクに語る住まいの改装体験記『リフォームの爆発』町田康 (著)
町田康が好きです。芥川賞作家なのでそれなりに有名かもしれませんが、僕にとってはパンクバンド「INU」のボーカリスト、町田町蔵です。
その町田康(マチーダ)が、自宅のリフォームを行った際の記録が出版されました。
(リノベーションでしょ、と突っ込みたくなりますが、『リノベーションの爆発』よりも『リフォームの爆発』の方が売れるタイトルですよね)
とはいえ、ただの工事記録ではないのです。
(さらに…)
町田康が好きです。芥川賞作家なのでそれなりに有名かもしれませんが、僕にとってはパンクバンド「INU」のボーカリスト、町田町蔵です。
その町田康(マチーダ)が、自宅のリフォームを行った際の記録が出版されました。
(リノベーションでしょ、と突っ込みたくなりますが、『リノベーションの爆発』よりも『リフォームの爆発』の方が売れるタイトルですよね)
とはいえ、ただの工事記録ではないのです。
(さらに…)
風の冷たさをひときわ感じる一、二月。
毎年子どもたちを集めて、落ち葉のプール遊びをする。
この時期に落ち葉遊びというと、
「こんな寒い冬ではなくて、秋なんじゃないんですか。」
と、言われることが多い。
秋、落ち葉、10、11月、という刷り込みイメージがあるのだろう。
しかし、実際に静岡県あたりの里山では、秋よりも1月あたりがもっとも落ち葉が豊富だ。
たっぷりの落ち葉を熊手で集め、プールに見立てた枠の中にためる。
小枝を取り除いたら、あとは飛び込むだけ。
遠慮深い日本人だが、勧めると、好奇心旺盛な親は、子どもと一緒に落ち葉の中に飛び込む。
あとは、落ち葉をかけあったり、埋もれたり、飛び込んだり。
全身埋もれて目だけを出していると、自分が大地の一部になったかのような気分だ。
ポケットの中身をカラにしておくことをお忘れなく。
カギや腕時計、財布、メガネなどをプールの中に落としてしまうと、探すのはとてつもなく困難で泣きそうになる。
落ち葉の中は存外暖かい。
中で暴れる子どもたちは汗だくだ。
ホカホカと湯気立ち上る子どもたちの姿を見て、こんな商品を思いついた。
『落ち葉のダウンジャケット』
羽毛(ダウン)の代わりに落ち葉をギュッと詰めたジャケットは、植物由来の自然素材で保温性抜群。
アラカシ100%。
今年の流行りはコナラだぜ!
サクラだと香りがいいよね、なんて。
もちろん、中身は毎年詰め替える。
自然派のあなたに、ぜひオススメしたい逸品だ。
ちなみに、製造・販売の予定は……、ない。
[よねむし]
住まいマガジン びお編集部のある浜松へ引っ越したのは、昨年の7月のこと。その後夫となるパートナーを東京から呼び、家族ごと移動したのでした。へへへ。
一見思い切った決断のようでいて、私たちは私たちなりに「理想の暮らし」を考えて住まいを移ししました。そんな私たちのように、ふつうの家族でも、あらゆるライフイベントを機に「移動」することがあります。その「移動」のたびに、家族とは何か、考え直すことも多いのではないでしょうか。
住まいマガジン びおにて、大橋香奈さんにより連載中の『“Families” on the moveー移動する「家族」の暮らし方』では、4回にわたってインド・ネパール料理店のビサールさん一家の物語が紹介されました。
・ 団地で見つけた「理想の暮らし」|ネパールから来たビサールさんの物語(1)
・ 日本の「お母さん」|ネパールから来たビサールさんの物語(2)
・ スパイスと祭壇|ネパールから来たビサールさんの物語(3)
・ 新たな移住の決断|ネパールから来たビサールさんの物語(4)
ビサールさんがどんな思いで日本に来たのか、そしてどんな思いで暮らし、また新たな新天地へと旅立ったのか。まるで映画のストーリーを覗くようにドラマチックにお話が展開します。(未読な方は今読もう!)
そんなお話を聞かせてくれる著者大橋さんが、ビサールさんをはじめとするさまざまな「移動する家族」を博士研究を通じて追いかけて来た成果を、ドキュメンタリー映像として作成されました。(どうやらとっても泣けるらしい。)先日、大橋さんが所属する研究会の研究発表会が横浜・みなとみらいにて行われたのですが、今度は千葉・HELLO GARDENで上映されることが決まったそうです。
■上映日:2/23(金)
■上映場所:HELLO GARDEN(千葉市稲毛区緑町1-18-8)
■上映スケジュール:詳細は未定。午後に3回上映する予定とのこと。
■入場料:無料
■作品タイトル:〈移動する「家族」(“Families” on the move)〉
世界で国境を越えて移住する人びとが増加し続けています。異国の地に移動した人びとは、母国や他国で暮らす「家族」と国境をまたがるトランスナショナルな交流を続けます。本研究は、移住した人びとが生きる「トランスナショナルな生活世界」がどのように成り立っているのか、「トランスナショナルな家族」がどのように維持されているのかを映像で描き出すことを目的としています。5人の協力者を対象に、それぞれに1年間に渡る調査を実施し、彼/彼女と協働して映像を制作しました。彼/彼女の、移住と家族をめぐる物語をご覧ください。
今後も各地で上映会が開かれると聞きます。観たいけど遠くの街まで行けない!という方は、自分の街でも上映してもらえるかも!? 私も浜松で上映できないか、聞いてみよう!
興味のある方は、ぜひお知らせください^^(志)
「住まいのグラフィティ」で2回登場いただいた堀部安嗣さん。彼が手がけた建築作品を紹介する堀部安嗣展、そして14の建築作品を紹介する短編ドキュメンタリー映画「堀部安嗣 建築の鼓動」の上映会と堀部安嗣さんを囲む会が静岡県浜松市で開催されます。
日時 2018年3月15日(木)~2018年3月18日/13時~17時(最終日16時まで)
住所 静岡文化芸術大学西棟1階ギャラリー(静岡県浜松市中区中央2-1-1)
日時 2018年3月16日(金)17時~20時30分
上映会と囲む会の詳細はこちら(静岡文化芸術大学のホームページ)まで。(甲)
画像と情報は静岡文化芸術大学の「堀部安嗣 建築の鼓動」上映会と堀部安嗣展を開催します(3月15日から)より。
あるとき、ふと大学時代に授業で視聴した一本の映画を思い出した。
POWERS OF TEN(パワーズ・オブ・テン)
この映画を作ったのは、チャールズ及びレイ・イームズ。
家具や建築のデザインで有名なデザイナーである。
公開は1968年だというから、今からちょうど50年前のことになる。
このPOWERとは「力」のことではなく「べき乗」という意味だ。
POWERS OF TENは、10のべき。科学的な話の中では必ず出てくる言葉である。
スケールは、建築家にとってなくてはならないもの。
それぞれのスケールでは何が見えるのか、スケールとスケールの関係性はどうなっているのか、
常に建築を巡る世界をとらえるために使用している。
そんなスケールの移動を、この映画は実現して見せてくれる。
今目の前の日常を、この映画のようにスケールを移動しながら見つめ直すことができたら、
どんな発見があるだろう。
そんな想像の旅に誘い出してくれるPOWERS OF TEN。
建築に携わる人だけでなく、どんな人でも新鮮な驚きを持って楽しめる映画だと思う。
POWERS OF TEN
宇宙・人間・素粒子をめぐる大きさの旅
フィリップ・モリソン、フィリス・モリソン、チャールズ
およびレイ・イームズ事務所 著
村上 陽一郎、村上 公子 訳