ちいきのたより

Vol.63  自然災害伝承碑 
静岡県富士市 マクス

こんにちは。設計の井出です。

本日より季節は、秋分の末候で【水始涸:みずはじめてかる】。

稲穂が実りの時を迎え、水田から抜く時期のことを示すそうです。少しづつ、「ちょっと寒いかな…」という日も増えてきましたね。

唐突ですが…今年の3月に、国土地理院が、新たな地図記号を制定したのをご存知でしょうか。

↓こちらが新しく増えたマーク。

自然災害伝承碑地図記号

皆さん、何を表すマークかわかりますか?
こちら「自然災害伝承碑」と呼ぶそうで、過去に発生した津波、洪水、火山災害、土砂災害等の自然災害に係る事柄(災害の様相や被害の状況など)が記載されている石碑やモニュメントの場所を指すマークなのだそうです。

国土地理院のHPを見ると、石碑の場所を確認することができます。

自然災害伝承碑の石碑の場所

国土地理院のHPより


少々分かりづらいですが、赤い四角で囲っているところが、石碑の場所を示しています。弊社の所在している静岡県では、計6箇所で確認することができました。

沼津、三島といった東部地区の沿岸部で多く石碑が建てられており、災害内容の内訳は、
洪水が三件
土砂災害が二件
地震が一件

となっています。

今回はその内の一件、沼津市の大岡という地域にある石碑を見に行ってみました。近くに小学校があり、その通学路の途中、住宅街の中にポツンとあります。
安政東海地震を追弔する沼津の震災追弔の碑
震災追弔の碑(しんさいついちょうのひ)
1854年12月23日に起きた安政東海地震を追弔する石碑です。
安政東海地震を追弔する震災追弔之碑説明
説明書きを読むと、このときの地震の影響により、駿河国大岡村(現沼津市大岡南小林)の約2ヘクタールほどの土地が一瞬のうちに約12~15m陥没して、住家12戸が埋没、9名が亡くなった、との記述があります。

1ヘクタールは10000㎡。100メートル×100メートルほどの大きさなので、2ヘクタールがいかに大規模な陥没だったかが分かりますね。

このように、石碑には災害の被害状況などが刻まれており、これらの認知度を高めることで、地域住民の防災の意識を向上することが目的のようです。

近年は、地震だけでなく、異常気象の影響による台風や豪雨、洪水などの自然災害による被害も多く、ニュースでも度々報道されるようになりました。

いつ来るのかわからない自然災害、先人の教訓を活かして、日頃から万全の対策をし、災害に備えたいですね。

ちなみに、下記の記事では、「先人の教訓」とは対象的に、社長の鈴木が地震の「最先端のお話」を聞いてきた際の記事ですので、合わせてご覧くださいませ。
【東海地震は予知できる?】

井出祭子
ちいきの記者
井出祭子いで・さいこ
富士市の工務店の設計女子。と言いつつインスタ、広報、時には作業着を着て現場仕事も…?!と、日々いろいろな仕事をしています。スポーツ全般、観るのもやるのも好きです(特に野球)。アメリカに行って、大谷選手の試合を観戦することと、フランク・ロイド・ライトの落水荘を見ることが当面の目標です。

 

株式会社マクス
(株)マクスまくす
静岡県富士市大淵3256-2
TEL:0545-36-2882
URL:http://www.macs-inc.co.jp
静岡県富士市の工務店のマクスです。丈夫で長持ち、そしてあたたかくて気持ちのいい、自然素材の木の家をつくっています。住む人がずっと「安全に、健康に、楽しく」暮らせる家づくりを目指しています。これからも、地域に密着した家づくりを大切にし、地元の方々から信頼される存在であり続けたいと思っています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお