ちいきのたより

Vol.143  町に馴染む建物と暮らし 
和歌山県和歌山市 和秋建設

葦始生(あしはじめてしょうず)
和歌山に聖火リレーがやってきました。
長い時間をかけて多くの人が入念に準備してくれていたことを実感します。
いつもの町、いつものウォーキングコースが今日はとても清々しくて晴れやかです。


今回は私たちの会社のお話を…。

今年の2月に会社を移転しました。
元は蔵のようなたたずまいの和菓子屋さんだった空き店舗をリノベーションすることに。


はじめて見た時から建て替えは考えず、町に馴染んだこの建物をもう一度生かしてあげることができたらという思いがありました。

古民家ではありませんがかなり古い建物です。
建築を仕事としていて、古民家再生にも取り組んでいるので、ある程度のリスクは承知の上です。でも実際開けてみると想定外のこともたくさん。
その都度、一つずつ職人さんたちと考え、工夫を重ねて作り上げていきます。


環境も変わり、通勤も新鮮。
私たちのリズムも変わり、少しずつ仕事にも変化がでてきたように思います。

でも建物ができてもまだ途中。そこに暮らしがあって、工夫があって、少しずつ手を加えていくことで愛着が湧いて…。
建物ってそうすることで生きてくるものだと思います。

新しい事務所はリノベーションですが、私たちの「定番」、手刻みと紀州材にこだわった長く心地よく、建物とそこで過ごす人が一緒に育む和秋建設らしさを形にできたものになったと思います。


「らしさ」を大切にしながら、時代にあわせて変わっていく柔軟さをここから伝えていけるよう、町に根を張って枝葉をつけていきたいです。

和秋建設新事務所

鶴田 環
ちいきの記者
鶴田 環つるた・たまき
和歌山 和秋建設でおもに広報、web関係を担当。
田舎暮らしと町での暮らし、お仕事と家業どちらも楽しみ両立しています。
日々の暮らしの中での気づき、つながりを大切に考えています。

 

和秋建設
(株)和秋建設わしゅうけんせつ
和歌山県和歌山市北新戎ノ丁22番地
TEL:073-463-0748
URL:https://www.washu-m.com
和歌山市で地元の紀州熊野材を使い、安心で快適、そして豊かな暮らしを育む木の家づくりに取り組んでいます。「町の工務店」だからこそ目の行き届く「家守り」としての役割を地元和歌山で担いたいと考えています。時間をかけて育ち、乾燥させた良質な紀州材を使い木や人のぬくもりが感じる家づくり。住み継ぐことも大切に考え古民家再生にも力を入れています。

ちいきのびお参加工務店さん全国図

ちいきのびお