森里海の色
柿木村の一輪挿し「ミズヒキ」
裏山に上る細い山道沿いにミズヒキが沢山咲いていた。
か細い茎枝に紅の小花がお行儀よく並んで風に揺れている。
上から見ると赤く見え、下から見ると白く見えることからこの名前がついたと言う。
たまにだけど白いミズヒキも見かけることがある。
両方揃えて花器に活けると文字通り目出度いことになるのだけど。
細い枝の花を挿すには細い花器がお似合いだ。
古くからの友人である舟木窯の舟木さんが作るこの一輪挿しの花入れは
簡素で無駄のないフォルムと優しい白釉が花を惹きたててくれる。