森里海の色
柿木村の一輪挿し「ヒヤシンス」
毎年、ヒヤシンスの水栽培を行っている。
今年の寒さは尋常じゃなくて開花が随分と遅れてしまった。
休日、一日中薪ストーブを焚いていたらようやく花が開いた。
家の周りの雪のようなスノーホワイトの色が清々しい。
ヒヤシンスと言えば詩人で建築家だった立原道造のヒアシンスハウスを思い起こす。
自身が設計し、湖沼のほとりに建てようとした簡素な木の小屋だ。
その夢は叶わなかったが湖面を眺めながら思索にふけり余多の詩を生み出しかったのだろう。(コルビジェもまた海のそばに簡素な小屋を建てた。)
そのヒアシンスハウスの窓枠の色が好きだ。
ゼリーのような五月の風が待ち遠しい。