はじめてのこよみ暮らし

七十二候をはじめて過ごす「家族」の記録

浜松市民文芸

浜松市民文芸賞表彰式

しほと太郎は浜松市民文芸賞表彰式に参加するためアクト浜松にあるコングレスセンターへ行きます。

しほ 文芸の表彰式ってはじめてだな。そういえば太郎は受賞したんだっけ?
太郎 入選はしたけど、受賞はしてないです。私が呼ばれたのは授賞式ではなくて懇親会の方なんですよ。
しほ 表彰式の懇親会って、何をするのかよくわからないや。
太郎 おもに雑談でしょう。でも、そのよくわからなさが市民文芸っぽくていいですね。

しほと太郎は入口で新しい『浜松市民文芸』をもらいます。

しほ 小説や評論や詩の部門があるんだね。太郎の俳句はどれなの?
太郎 今回、俳句も入選したのですが、懇親会に呼ばれたのは自由律俳句の方なんです。

自由律俳句

しほ 〈風を握ると夜になった〉あれっ? 七音・六音で十三音だよ。十七音じゃないんだね。
太郎 自由律俳句は十七音ではない、内在律という自分のリズムで作る俳句なんです。ほとんど魂の一行詩ですよ。
しほ よくわかんないや!

浜松市民文芸表彰式

表彰式が進行し、懇親会になりました。

太郎 じゃ、行ってきます。
しほ 行ってらっしゃい。

太郎は選者の鶴田育久先生と懇親します。

しほ 太郎が2人と話している!
しほ なんの話をしているのか分からないけど、楽しそう! でも太郎、ちょっと眠そう!

懇親会

懇親会のあと、太郎は鶴田育久先生に呼ばれアクト浜松の地上階にあるファミリーマートで話しました。

鶴田 むかしは演劇をやっていて……戯曲を書いてたよ。
太郎 演劇ですか。それでは浜松の演劇人で、小池ってご存じですか?
鶴田 小池?あ、工務店に勤めていて、社長みたいなことをやっていた小池くん?
太郎 そうです。小池一三というのですが……。
鶴田 小池一三くん! 知っているよ。彼の劇を観たことがあるよ!
太郎 実は、私は小池の部下なんです。
鶴田 え、そうだったんだ!
太郎 はい。

しほ なんだか、話がすごい盛り上がっている!

層雲の鶴田育久さん

あなたの地域にはどんな市民文芸誌がありますか?

山笑ふ人類は皆ゐなくなり 林甲太郎