はじめてのこよみ暮らし

七十二候をはじめて過ごす「家族」の記録

茅の輪

夏越なごしはらえ

しほと太郎は浜松八幡宮の前を通りました。すると……

しほ 太郎! あれは何だろう?
太郎 あれ、とは何ですか?
しほ 本殿の前にある、あれだよ!

茅の輪

ここは浜松八幡宮

しほ あの、円いの!
太郎 ああ、あれですか。あれは……
しほ そう、あれ、はじめてのこよみ暮らしっぽいよ。

茅の輪

茅萱がぼろぼろだけど

太郎 あれは、CHI-NO-WA!
しほ へぇ?
太郎 CHI-NO-WA! MA-WA-RI-TAI!
しほ どうしたの?
太郎 湧きあがるビート、ふるえろよリズム! 軽やかにサマー! YES! ナ・ゴ・シノハラWAY!
しほ なにが……太郎に……起こったの!
太郎 マ・マ・マ・マワリタイ!

まわれまわれメリーCHI-NO-WA!

もう決して止まらぬように!

動き出したミソギィ

ナ・ナ・ナ・ナーゴシノハラWAY!

太郎が現実世界に戻ってきました。

しほ どうしたの?
太郎 いやぁ、茅の輪を見ると回りたくなる体質でして。
しほ 難儀な体質だね。あの円い輪は「茅の輪」っていうんだね。
太郎 はい、そうです。茅の輪は一年に2回、6月の末と12月の大晦日に厄落としで神社などに設置されます。ご覧のようにくぐると厄が落ちて無病息災というわけです。ほかに形代に厄を肩代わりしてもらう手もあります。
しほ 夏風邪は残りやすいからね。
太郎 それと両脇に笹が飾られていますが、この笹が七夕の短冊を提げる笹になります。
しほ そうなんだ。

あなたの地域では夏越の祓(6月30日)に何をしますか?

雲立の楠

境内には立派な楠もありました。

菅貫を今韓信がくぐりけり 林甲太郎