季節をいただく
五穀種の梅粥
静岡からの帰り道、青い空とは対照的に山がくすんだ赤に染まりはじめている。杉花粉の時期到来。今は、あまり症状は出ないが、あの憂鬱を思い出すだけで、目はかゆく、頭ぼんやり眠気を催す。天竜川を越え眠気覚ましに寄った喫茶店ガーランドにてサトウキビを分けて頂いた。ジャズが流れ独自のメニューにはずむ会話、人が行き交い出会う老舗。店頭には磐田産の有機野菜が並んでいる。
翌朝、サトウキビの芽が赤くなり膨らんでいるのを見て、食べずに苗として大地に戻すことにした。南方のサトウキビの植え付けは晩春なので、かなり早すぎるが土の中で眠らせた方がいいと思い、凍らないように深めに土を掘り返して埋め落ち葉で覆う。横たわっていた朽ちた木を返すと土から湯気、草の根は赤く染まり細かなひげ根を四方八方に広げている。その先では見えない菌たちが動き、土の中からゆっくりと春を迎えている。
畑を後にして浜北の梅農家、寿梅園に立ち寄ると小梅の大木は、赤
食事の質が落ち、量が増えると胃腸が重くなる。花粉の時期も近い
大地が潤いはじめる赤い芽吹きの時期は、「粉」より「粒」。食べたコナモノは水分を奪いながら腸に、ツブモノはたっぷりの水分を含みながら腸に届く。乾燥する時期、身体を温め内側から潤う五穀種の梅粥。薬味は刻んだ青ネギ、お供は自家製のお納豆に醤油麹。ゆっくり頂きました。大粒の梅の種は、いつまでも美味しさ染み出
五穀の梅粥:自然栽培天日干イセヒカリ玄米(日月喜塾、遠州浜北)、梅漬け(寿梅園、遠州浜北)、もち麦(熊本)、大麦(宮城・秋田・岩手)、たかきび(長野)、もちあわ(長野)、青ネギ(羽田農園、遠州三方原)
納豆:大豆(フクユタカ)、納豆菌(イセヒカリ稲穂) 日月喜塾、遠州浜北
醤油麹:玄米麹(丸瀬家、伯州米子)、栄醤油(遠州横須賀)
器:伊集院真理子(平塚)
さとうきび苗:やまだ農園
寿梅園ブログ:「浜北の梅農家の日々いろいろ」
お花見はたけごはん(2/28まで)開催日要確認。
http://aoume.hamazo.tv/