びお通信

2017年記事別ページビュー数ランキング・トップ10

年の暮となりました。あなたの仕事は納まりましたか?
今年の10月1日にリニューアルオープンした住まいマガジンびお。あなたのご愛読に感謝するとともに、シェアやtweetやいいね!やリンクなどさまざまなご支援に胸がポッカポカになりました。
今年の締めくくりということで、記事ごとのページビュー数トップ10を発表します(グーグル・アナリティクス調べ2017.10.01-12.28)。もちろん、トップページは除外してあります。
あなたの好きなあの記事はランクインしているでしょうか?

10位 住まいのグラフィティ Vol.3 富水の家リノベーション 徳田英和設計事務所

初期の「住まいのグラフィティ」作品。新築ではなくリノベーション作品のランクインは新しい時代を予言していますね。

9位 町角シートVol.3  町角シート 渡邉良重 Listen to me 1

9位には渡邉良重さんの町角シートがランクイン。こちらは実際のご注文も何件かいただいたと聞いております。イラストもカワイイけれど、動物の鳴き声も独特でいいですよね、ヒィルヒィルン(自画自賛)。

渡邉良重Listen to me 1ウマ

8位 ぐるり雑考第4回ここを離れて、次の場所へ

働き方研究家・西村佳哲さんの記事が8位に。穂高養生園のスタッフをしていた放浪のシェフの話が個人的に好きでした。

穂高養生園の全景

7位 町角シート誕生!

町角シートの一覧ページがこの位置に。毎日更新していた町角シートのページ、あなたはこのページで見比べて注文しましたか?

6位 びおの歳時記

このページは七十二候ごとに変わる歳時記のページです。リニューアル当初は常にトップページにあったのともう19回も更新したのでこの順位に。「木版画が彩る世界」「柿木村の一輪挿し」「四季の鳥」「季節をいただく」などの季節ごとの草木や鳥や食材の記事で構成されています。しほと太郎が季節を体験する「はじめてのこよみ暮らし」もあります。

菊枕

5位 ぐるり雑考第1回違和感を手放さない

再び西村さんの記事がランクイン。西村さんと宮田識さんには8月に開催されたWebびお養成塾に講師としてお話していただきました。養成塾に参加した一期生たちは各地域で「ちいきのびお」という実を結びはじめています。

4位 ぐるり雑考第2回それがないと

再び西村さんの記事。Webびお養成塾の続編です。自分しか持っていないものをどう見つけるか、という話。

さて、これからベスト3位の発表です。ちょっと背伸びしますか、それともトイレに行きますか。それでは3位から……。

 

3位 ぐるり雑考第5回あいていない扉をひらく

SNSで話題になった西村さんの記事。子どもへ仕事をしている自分はどんな背中を見せられているかな、と考えさせられる話。

2位 住まいのグラフィティVol.12  鎌倉大町の家堀部安嗣建築設計事務所 

第2位は工務店界隈からも、建築士界隈からも定評のある堀部安嗣さんの新作・鎌倉大町の家。螺旋階段にあこがれます。ちなみにびおソーラー搭載。

鎌倉大町の家

1位 住まいのグラフィティVol.1  guntû(ガンツウ) 堀部安嗣建築設計事務所 

1位は堀部安嗣さんの動く住まい、ことガンツウ。10月1日の住まいマガジンびおリニューアルオープンをかざった記事でもあります。もう就航しています。

guntû(ガンツウ) 堀部安嗣建築設計事務所

結果として堀部安嗣さんと西村佳哲さんが上位にランキングされました。来年は誰のどの記事がランキングされるでしょうか?
でも、記事の良さはページビューでは決まりません。あなたが一番好きな記事が、あなたが一番共感できた記事が、きっと一番良い記事なのではないでしょうか。
さて、あなたのランキング1位の記事は何ですか?(甲)

麋角解の麋はトナカイか?

12月下旬の七十二候「麋角解」。インターネットで調べると「さわしかのつのおつる」と読んだり「おおしかのつのおつる」と読んだり、がトナカイだったりヘラジカだったり。人や媒体によって読み方や説明や解釈がさまざまな七十二候になっている。しかし、読み方はともかく、七十二候がもとは中国の暦ということを思い出せば、麋が黄河流域や長江流域にいないトナカイやヘラジカではないことは確かだ。

ではこの麋は何の動物を指すのか?

「新字源」改訂版によれば麋は馴鹿、古くは四不像(シフゾウ)を指すと書いてある。麋はシフゾウだった。鹿の角を持ち、牛の蹄を持ち、馬の顔をして、驢馬のような尾を持ちながらその四つのどれともていない四不像(シフゾウ)である。

古代中国の地理書「山海経」には「其獸多麋、鹿、㸲牛」(南山経)や「其獸多麋鹿」(東山経)と麋について記載がある。シフゾウは中国ではありふれた動物だった。しかし沼沢地に多く生息していたシフゾウの野生種は絶滅した。戦乱などで北京で飼育されていた個体も絶滅したけれど、ヨーロッパで貴族によって飼育されていた種が生き残り、東アジアに里帰りして繁殖している。シフゾウの奇蹟の復活劇はグーグルで検索してぜひ読んでみてほしい。今では日本でも多摩動物公園や安佐動物公園や熊本市動植物園で飼育されている。

そのひとつ、多摩動物公園の公式twitterがこんなことをtweetしていた。

多摩動物公園のシフゾウ

筆者が多摩動物公園を訪れた1月6日、角の落ちていた雄のシフゾウ(一番左)

この約一か月後、筆者は1月6日に多摩動物公園を訪れて角が落ちているのを確認した。ちなみにトナカイはまだ角を持っていた。時季的にもシフゾウの角の落ちる時期は七十二候の麋角解と合致する。それに七十二候は中国の暦であることを考えれば、麋はシフゾウを示すということで間違いない。(甲)

多摩動物公園の馴鹿

1月6日になっても角の落ちない多摩動物公園のトナカイ

歩くことでわかること

こんにちは。びお編集長のおないです。
本格的な冬となり、暖かい飲み物が手放せなくなりました。

私にとって先週末は、びおオープン後初めて訪れた平穏な休日だったような気がします。
そんな大げさなことを、と自分で思いながらも、久しぶりに感じる心の余裕が新鮮でした。

ただ、それは単に時間が空いたという、ことだけではなく、身体的なことも影響しているのだと思います。

この日、まだ「この冬一番の寒気」が襲う前のほがらかな陽気の中で、私は近所を散歩していました。
最近はもっぱら車通勤となり、休日も出かけることが多かったため、近所の病院まで気分転換も合わせて歩いて行くことにしました。

浜松市に流れる馬込川沿いを、下流に向かって歩くのがいつものコース。
そこで、いつもつい立ち止まってしまうポイントがあります。
大きく川が蛇行するこの場所。
夏に見たときと変わらないアングル、でもどこか冬のそれは哀愁を感じる風景でした。

馬込川

私たちは普段の生活で、目的地に最短でたどり着くことばかり考えてしまいます。
その方が効率は良いし合理的だし、結果がすぐわかれば次の手を打てるからです。
ですが、たとえ同じような道を歩いていても、わずかな違いに感銘を受けたり、心が動くことがあります。
ゆっくり歩けば普段気づかなかったものに気づくこともできます。
そこに意味を見出したり、記録して共有しようと誰かの顔を思い浮かべたり、そんな時間の豊かさに、
私は心を寄せていくことが好きです。

びおはオープンして三ヶ月が経とうとしています。
ハッピーバースデー!と誕生を盛大に祝っていただいてから、赤ちゃんのびおは毎日をマイペースにでも確実に生きています。
びおが変わらず、二十四節気や七十二候のこよみをもとに、淡々と時を刻み続けることが、
読者の人たちの生活の平穏に少しでも寄与できるように。

これからも町を歩くようにしながら、
びおが心から良いと思って伝えたいと思えるような記事を、少しずつ発信していきたいと思います。

年末感のあるブログでした!

びお俳壇【大雪】募集!

大根引き大根で道を教へけり 一茶

古くから日本人は季節の言葉を使ってあいさつをしてきました。俳句が季語を使うのは季節のあいさつをするため。
「大雪の折」や「大雪の候」など、手紙で使う形式化された時候のあいさつは、そんな季節のあいさつの名残りです。

住まいマガジンびおは二十四節気や七十二候のこよみをもとに、住まいと生活の視点から旬な話題を届けてきました。
これって、あなたへ季節のあいさつをしてきたということ、です。
もうそろそろ、あなたから季節のお便りをいただきたいな、なんて思いました。
そこでこの「びお俳壇」を企画しました。二十四節気ごとに十七音の俳句をあなたに応募していただき
おもしろいな! たのしいな! すごいな! かっこいいな! こんなことあるの!と思った俳句を選んで掲載させていただきます。
そんな思いつきに、参加してみませんか?
というわけで、あなたの投句をお待ちしております。(甲)

応募要項

テーマ 冬の季語を使う。
締 切 2017年12月6日(水)23時59分
掲 載 冬至、2017年12月22日(金)12時に特選1句・入選3句程度を住まいマガジンびお (https://bionet.jp/) で掲載します。特選受賞者には賞品として粗品を贈呈いたします。
選 考 びお編集部員が選考し、寸評をつけます。

下のフォームから投句をお願いいたします。

ボジョレー・ヌーヴォーは初冬の季語?

お酒のお話。毎年11月の第3木曜日にワインのボジョレー・ヌーヴォーの一般販売が解禁されます。今年は11月16日(木)に解禁されました。ボジョレー・ヌーヴォーとは、フランス共和国ソーヌ=エ=ロワール県のボジョレー地方で採れた葡萄でつくられたボジョレーワインのヌーヴォー(新酒)のこと。
びお編集部にもボジョレー・ヌーボー2017が届きました。

ボジョレーヌーボー

このボジョレー・ヌーヴォーの解禁は毎回イベントになり、販売業者のキャッチコピーが日本のネットユーザーの間で楽しまれています。「新酒」は晩秋の季語ですが、「ボジョレー・ヌーヴォー」は初冬の季語として歳時記に載ってもいいくらい、かもしれません。今年の出来はドン・キホーテさんによれば「豊満で朗らか、絹のように しなやか。しかもフレッシュで輝かしい」とのこと。
私は下戸で、しかもワインは苦手なのですが、皆さんはどのように味わいましたか?(甲)