おうちでパリ!

ところかわれば

森弘子

前回、始まったばかりのフランス・パリの外出制限についてご紹介しましたが、今回は約1ヶ月経った現在の状況をお伝えします。合わせて、日本同様、フランスでも展開されているおうちで楽しめる無料オンラインコンテンツから、日本でも楽しめるものをピックアップしてまとめました。おうちにいながらパリに旅してみるのはいかがでしょうか?

4月28日現在、フランスは新型コロナウイルスによる感染者数は126,835名、死者数は23,660名となっています。(人口は約6699万人(2019年1月時点)) 3月17日から開始された外出制限は43日目。外出は、生活必需品の買い物や一日一回、自宅から1km圏内の1時間の運動などが、所定の証明書を携行することで可能です。開始当初から制限される内容が変更されるケースもありました。例えば、パリ市内およびブーローニュの森周辺では午前10時から午後7時までのスポーツが禁止されました。(子どもを連れての散歩は”スポーツ”ではないので可能なまま) 他にも4月中旬から、花屋さんの営業が再開するなどし、制限を始めても状況によって臨機応変に対応させていくフランスらしい現象です。

ところかわれば セーヌ川

セーヌ川にかかる橋から。これまでになく空が青く、パリの空によく見られる飛行機雲が見当たらない。左にルーブル美術館、右にオルセー美術館。川の奥右手には約尖塔と屋根が焼け落ちたノートルダム寺院が見える。4月中旬ごろ撮影。

フランスにおいては4月13日に、外出制限が5月11日まで延期されるとの発表がありました。感染者数の伸びは鈍化しているものの、予断を許さないとの判断によるものです。本日フィリップ首相の演説があり、5月11日以降、レストラン・カフェは引き続き営業禁止ですが、そのほかの店舗は再開し、オフィスへの出勤も可能になる発表がありました。一方、大規模な集会は9月まで禁止が継続。学校は再開予定ですが、学年別に徐々に再開するなどの対策が検討されています。5月11日以降は、公共の場(公共交通機関など)での着用が義務化されることとなりました。まだまだ状況は好転していませんが、フランス政府は5月11日以降ウイルスと共生する方策を打っていくことになります。

ところかわれば パリのバス停

パリの街角では通常広告が貼られるバス停も、外出制限以降一般の広告は激減。水色のポスターは医療従事者に対する感謝の気持ち「ありがとう(Merci)」を掲げている。よく見ると真ん中奥も右奥のバス停にも同じポスター。

そんな中、長引く外出制限を自宅で有意義に過ごせるようにと、フランスらしく数々の文化施設が自宅で芸術を楽しめるコンテンツを提供しています。
VRで訪れられるランドマーク、展示を楽しめる美術館など、いくつかのコンテンツをピックアップしました。ほとんどがフランス語ですが、どれも見て楽しめるものばかりなので、ぜひご自宅でパリを訪れてみてはいかがでしょうか? すでに訪れたことがある方も、新しい発見があると思います。

ランドマーク

・エッフェル塔
下記ページの箇条書き2項目目の太字” visitez virtuellement la tour Eiffel”をクリックすると、youtubeが開き、マウスでドラッグ(または左上の矢印を操作)すると360度回転させてエッフェル塔を見学することができます。
https://www.toureiffel.paris/fr/actualites/evenements/coronavirus-se-proteger-et-proteger-les-autres

・サントシャペル
サントシャペルは内部を360度見ることができます。視線の位置が実際に訪れるより高い位置にあり、かつかなり拡大しても解像度が良いので、必見です。
http://www.sainte-chapelle.fr/Explorer/visite-virtuelle

・ノートルダム寺院
多くの説明はフランス語ですが、スクロールしていくと図面や絵画、写真、映像など100点以上を見ることができます。
http://parismuseescollections.paris.fr/fr/expositions-virtuelles/notre-dame-de-paris-en-plus-de-100-oeuvres

美術館

・ルーブル美術館
ルーブル美術館ではいくつかのコンテンツが展開されています。
ルーブル美術館の傑作選
https://www.louvre.fr/selections
VRでモナリザ(アプリをダウンロードする必要あり)
https://www.louvre.fr/la-joconde-en-vr
プティ・ギャルリの展示「アーティストの肖像」(ヴァーチャル展示)
https://petitegalerie.louvre.fr/visite-virtuelle/saison5/

・グラン・パレ

ヴェスヴィオ火山噴火による火砕流によって地中に埋もれたことで知られるポンペイに関する展示をヴァーチャルで体験できます。展示の一部だけでなくカタログの一部を閲覧できたりクイズなど、コンテンツが充実しているのが特徴です。下記リンクの左手に目次があります。全てフランス語ですが、ビデオや画像が豊富なので見るだけでも楽しめます。
https://www.grandpalais.fr/fr/expo-pompei-chez-vous

・パリ装飾美術館
正方形の画像をクリックすると展示室に入れ、右中程に円形の矢印がある場合、それをクリックすると360°見回すことができます。
https://madparis.fr/francais/musees/musee-des-arts-decoratifs/parcours/

音楽

・フィルハーモニー・ド・パリ
フランス時間の毎晩20時30分にアーカイブの中から1つコンサートが配信されます。配信されてから24時間は視聴できるので、日本でも視聴が可能です。下記リンクの画像をクリックすると動画が再生できるページが開きます。
https://live.philharmoniedeparis.fr/

・パリ国立オペラ
週替わりでオペラやバレエの人気作品を無料配信しています。Disponibleは視聴可能であることを指し、 du 18 avril à partir de 19h00 au 19 juinは4/18から6/19までと期間を指します。
https://www.operadeparis.fr/actualites/spectacles-de-lopera-de-paris-a-redecouvrir-en-ligne

映画

・オンライン映画祭マイ・フレンチ・フィルム・フェスティバル stay home edition
過去10年間の作品の中からフランスの短編映画を66本無料で公開しています。こちらは日本語サイトがあり、日本語字幕で鑑賞することができます。
https://www.myfrenchfilmfestival.com/ja/

ご自身の興味に合わせて、ぜひおうちにいながらフランスの文化とパリの街を堪能してみてください。