はじめてのこよみ暮らし

七十二候をはじめて過ごす「家族」の記録

紅葉と枯葉の落葉

浜松城紅葉まつり

浜松市の浜北区で蜜柑を試食したり、サッカー場へ寄ったり、蜜柑の苗木を買ったりした、しほと太郎。浜松市街地へ向けて車を走らせてます。

太郎 そういえば編集長、今日の行程で写真は撮りましたか?
しほ 写真ってなんの?
太郎 なんのって!はじめてのこよみ暮らしですよ。編集長が体調不良でバタンキューしているうちにもう明日が新しい七十二候なんですよ!
しほ 知らないよ!それに何を撮ればいいのか分からないよ。
太郎 しかたないですね。お、浜松城近くに着きました。では浜松城公園に寄りましょう。次の七十二候は朔風払葉きたかぜこのはをはらうですから、落葉の写真をお願いします。
しほ 人遣いが荒いなぁ、太郎は。

しほと太郎は浜松城公園に着きました。駐車場はほぼ満杯で公園は観光客でごったがえしています。

しほ 人が多いね。
太郎 またイベントをやっているのかもしれませんね。
しほ それにしてもだいぶ紅葉が進んだね。
太郎 ええ、楓蔦黄で紅葉狩したときよりも赤みが増してますね。

公園の一角、子どもたちが木に集まって上を見ています。枝と幹を伝って小動物がおりてきました。

太郎 あ、リスです。しかも一匹じゃなく五匹はいます。
しほ 本当だ。子どもたちはドングリをあげているのかな。
婦人 リスはドングリは食べないんだよ!
しほ え、では何をあげているんですか?
婦人 落花生をあげているんだよ。
しほ そうなんですね。
太郎 エグみのあるドングリはリスもわざわざ食べないんですね。

しほ たしかに。ドングリをあげるこどもにはリスが寄ってこなくて、落花生をあげるこどもにはリスが寄ってくるね。
太郎 舌の肥えたリスなんですね。

浜松城公園の広場へ行くと前回お話しした移動式のカフェがまた店を出していて長蛇の列ができていました。

太郎 編集長、あのポスターを見てください。
しほ どれ?
太郎 移動式カフェのカウンター下に貼ってあるポスターです。今日は浜松城紅葉まつりだったらしいですよ。
しほ どうりで人が多いわけだ。

浜松城のタタズミcoffee

栗鼠に触れ落葉男が振り返る 林甲太郎